2020年08月17日
チーズケーキ制作
日本の味で恋しかったもののひとつが、チーズケーキ。
チーズケーキって、フランスにはないのだ。意外。
昔から、ベークドチーズケーキが好き。
さいきんは、セブンのニューヨークチーズケーキが自分の中での<標準>になってるかな。
かなりこってりした系の。
いつでも手軽に買えるのがうれしい。
あれと、ブラックコーヒーを濃い目に入れて、ほっとひと息入れると、とっても幸せ。
↑セブンのチーズケーキ。
こっちのスーパーでもいろいろ探してそれらしいものをいくつか試してみたのだけど、どうも、どれも<正しい>チーズケーキの味がしない。
なんかよけいなフレーバーがついていたり(タンスの芳香剤みたいな!)、そもそもチーズの味がしなかったり。
納得できないことばかりで、だんだん頭にきて、ついに腰を上げて、自分でつくることに!
お菓子を自分でつくることって、まずない。
そもそもそういう発想がない。
お菓子って、買ってくるものだった。
ぜったい、そのほうがおいしいし。
つくる気ゼロ。
それに、ここ1年くらいは、砂糖を摂ると皮膚がかゆくなるアレルギーを起こすので、そもそもお菓子を食べていなかった。
でも夏だし、どうしても<正しい>チーズケーキが食べたいので、ちょっと解禁して、挑戦してみることにした。
山のような困難を乗り越えて。
…ロビンソン・クルーソーだわ、ほんとに。
まず、オーヴンがない。どうするか?
レシピをいろいろ検索してみたら、フライパンにクッキングシートをしいて焼くやり方のを発見!
こちら→
https://cookpad.com/recipe/802514
材料を引用すると、
*クリームチーズ 200g
*砂糖 大さじ6
*薄力粉 大さじ2
*卵 2個
*生クリーム 200cc
*レモン汁 大さじ1
*塩ひとつまみ
ふだん買ったことのないものは、まず「クリームチーズってフランス語で何て言うんだ?」「クッキングシートは?」ってとこから。
売り場をくまなく探検して、いろいろ勉強。
ふだんは買うものが決まっていて踏みなれた道のようになってるのだけど、はじめてのもの探すのは、ほんとに時間とエネルギーがいる。
砂糖も、家にないから、仕方なく買った。でもまぁ、少なめに。
生クリームは、ふだんクリームパスタやカレーをつくるとき使うクレーム・フレッシュ Crème frâiche で代用してみることに。
これ、日本語で何というのか知らないけど、ヨーグルトと生クリームの中間みたいなもの。
薄力粉も家にないのだけど、いつも食べてるライ麦のビスコッティをアーモンドの入ってた袋に入れて、金づちで砕いてみたら、けっこう粉らしくなったので、それで代用。
レモンは、いつも常備してるシトロン・ヴェール(ライム)の果汁で代用。
あと、私はそれに塩ひとつまみを加えた。
クリームチーズを溶かすのにはじめ電子レンジにかけるらしいのだけど、電子レンジもない。
この日は、猛暑だったので、冷蔵庫の外に出しておくだけで柔らかくなってその必要がなかった。結果オーライ。
材料を全部よくまぜて、フライパンにしいたクッキングシートに流し入れ、弱火で40分。
フライパンの底の状態が見えないから、いい感じに焼き色をつけるのがちょっと難しい。
初回は少し焦がしてしまった。まぁでも平気。
そのあとよく冷まして、冷蔵庫で冷やす。
やってみると、焼き上げてから、冷蔵庫に入れられるまで冷めるまでにすごい、時間がかかった。
2時間くらいかかったのじゃないかな。
プロセス自体はシンプルでそんな難しいことはないけど、時間がずいぶんかかるのね。
さて、濃い目に入れたコーヒーと、味見してみると、まさしく正しいチーズケーキ!
冷蔵庫でひと晩冷やしたら、さらにしっかり固まって、いい味わい。
はぁ… やっと辿り着いた。。長い道のりだった…。
久方ぶりの幸せ感。。
チーズケーキひとつ食べるために、ここまでしなきゃいけないって。。
ほんとは、近くにセブンがあって買えたら、それがいちばん。
でも、自力で何とか近いものを作れるんだ、と分かったのは、慰めではある。
諦めて、甘んじてるばかりじゃなく、欲しいものは自分の手でつくっていかないと。…