2011年01月26日
<石垣の花嫁>初演 無事終了♪
見にきてくださった方々、ご協力いただいた方々、ありがとうございました!!!
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初演備忘
以下は座長の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。
<視覚的アプローチということ>
舞台でやる以上は見た目にこだわります。
見て楽しいことがすごく大事。
本業はもの書きだから、ほんとは文章で読んでほしいのです。
今も、これからもずっと、最終的には本として読んでほしい。
舞台は、こちらから少しでも<人びと>に近づくための手段。
舞台にあって文章テキストにないものはなに?
それは視覚へのアプローチ。
だから、視覚に訴えることがとても大事。
だから、衣裳の色も配色やコントラストにこだわるし。
背景にもこだわる。
背景、これはほんとはとことんこだわりたいところで、物理的な問題があって充分にこだわれていないのが現在のところ。
<道具制作について>
<エインガス>ではひとつの舞台のなかで4回も5回も衣裳替えして、大変なことになってしまったので、今回は衣裳は替えないことにして、代わりに道具制作に凝ってみた。
結果、見た目に楽しくはなったと思うけれど、・・・どっちがましとも言えないほどやっぱり大変なことになった。
道具も、とにかく結果として、舞台の上で見栄えがするか、それがすべて。
遠目に見て、客観的に見てどうかということ。
見栄えがするかということと、手が込んでいるか、時間がかかっているかということは必ずしも比例しない。
手をかけただけ見栄えがするということももちろんあれば、舞台上ではごちゃごちゃしてしまって、シンプルにつくったほうがかえってよかったということもある。
これは、つくりながら探っていくしかない。
無駄に手をかけたということにはなりたくないし、逆に、手を抜いただけそれなり、ということにもなりたくない。
あと、何の素材でどういうふうにつくったらいちばんいいか、ということ。
その前に、どういう素材に出会えるか、どういう素材がavailableであるかということ。
それから、仕事してるときの精神状態。
毎回体力の限界までいって、やり遂げるかくたばるか、みたいなことにはなりたくなくて、できれば楽しみながら仕事したい。
こんなに大変なのになんでみんな手伝ってくれないのっていう不満の状態もいや。
ほんとはみんなで共同作業でできたらいいのだろうけど、手伝ってもらってつくったのを私が気に入らなくて、やっぱり使わない、とかなったらみんなに申し訳ないから、あんまり頼めない。
でも、ほかの人が自主的につくってくれたり調達してくれたりするのはとてもありがたく、基本、使わせてもらってる。
今回は、例えば大地の母マグアがヒロインに渡す木の実、貝がらなど。
これらは、まぁ現物をつくらないくてもいいかなと思ってたのだけど、団員さんがとても素敵なのをつくってくださった。
●竜
いちばん苦労したのは竜かな。
クリスマス公演が終わった次の日から制作に取り掛かり、いかにうまく作動させるかの方法論に、さいごまで頭を悩ませた・・・っていうか今も悩ませてる。
クリスマス公演でいちおう<エインガス>がひと区切りついたので、<エインガス>関係を片づけるのがそのまま大掃除になった。
掃除してたら夏ごろ買った西村佳哲という人の<自分の仕事をつくる>(ちくま文庫)という本が出てきて、竜つくってた時期、ひと息入れるときに読み直してた。
その中で、IDEOのデニス・ボイルさんという人の言。
「結局のところ、課題をクリアしてゆく唯一の方法は、何度も失敗を重ねることでしかない。
・・・私たちは、小さな失敗をできるだけ多く、具体的に重ねることに注力しています。・・・そもそも、ほかにどんな方法があるというのでしょう」
同じ章のなかで、西村さんはヴィルフレト・パレットという経済学者の<20:80の法則>を援用して、こんなことを書いてる。
時間とエネルギーのさいしょの20%で、モノの8割の部分はできあがる。でも、そのあとわずかな完成度を上げるのに長い時間を要する段階に入る。で、さいごの20%を仕上げるのに、結局のところ残り8割の時間とエネルギーをかけることになるのだ、と。
ほんとにそうだった。
布地を選ぶのにすごく吟味はしたけど、大枠のところは年末くらいまでに仕上がった。
でも、完成を前にしてさいごの20%がなかなかできあがらなくていらいらしながら、じたばたともがきながら、膨大な時間をむだにしていろいろとやってみては却下して。
すべて試行錯誤で、つくり方からつくりながらつくってく。
それがある意味、真につくるということなんであろう。
未踏の荒野をガシガシ切り開いていく感じで、ものすごく回り道で無駄が多かったけれども、学ぶこともまた多かった。
苦労したし神経を注いだのはディテール部分。
まず、目。これは絵でも人間でも同じだけど、生きものは目の表情で決まる。だから目の表情がすごく大事。
瞳の部分は、いろいろ考えた末胴体と同じ生地で。光沢のある生地だったのでこれでよかったと思う。
つくりながら、自分でも、「なんかこんな緑のニワトリみたいのシャガールの絵にいたよなぁ」と思ったんですけど、私の母親が見に来て「シャガールの<魔笛>ね」と言ってました。
私、知らなかったんですけどシャガールって<魔笛>の舞台美術もやってたんですね。
あと、翼。さいしょは、なんかゴムの素材でつくれないかなぁと思ってたんです。スキューバ・ダイビングの足のひれみたいな。竜の翼ってそんな感じでしょう? って、じっさいの竜って会ったことはないですけど。
で、なにか使えるものないかなと思って色んなお店を探しに行ったんですが、めぼしい発見がなかったので、次善フェルト生地で。
翼らしいカーヴをつけるのにけっこう苦労しました。
でね、そういうディテールも出来上がって、そのあといちばん苦労したのが(今もしてるのが)いかにその形状を保ったまま動かすかという方法論の部分なわけです。
横幅が2.5メートルあるので、ほんとは二人くらいで入るとちょうどいいんですが、人数がぎりぎりなので、竜の中に入れるのは一人が限界だろうというのは分かっていたので、人が入れない後ろ半分をどうやって形状保持するかですね。
でも、人が入ってるところも人の頭のかたちのままだととがりすぎているので、竜の頭のラインをちゃんと出すのにやはり対策が必要と判明。
さいしょは後ろ半分に家にあったセーター類など詰めてみた。
竜自体がでかいので、すごく重くなってしまってダメ。
次に、発泡シートなどくしゃっとさせて入れてみた。
それでも、やはり大量に入るためすごく重くなってしまい、却下。
重さ対策を考えた末→詰めものとしていちばん軽いのは空気だ! という結論になり、布団の圧縮袋を買ってきて中に入れて、ヘアドライヤーで空気を送りこんでふくらませてみた。
軽さとふくらみ具合はいい感じ。
でも、人が入るところ大きく開けてあるので、つるつる滑ってそこから常にはみ出してしまい、それと基本、袋の形は四角なので、竜の端々までラインに沿わなくてなかなかやりにくく。
じっさい人に入ってもらうと、問題なのはふくらみ具合ではなく、むしろ頭から背中の流線のラインをいかにきちんと出すかということだと分かり、初演では結局、ラインに沿って切ったプラダンを中に入れて中の人に持ってもらった。
ここまでたどり着いたのが初演の前々日。
3週間そこそこのあいだに、壮大なまわり道。
でも、仕方ない。竜の着ぐるみなんてそうしょっちゅうつくらないからな・・・。
あとはやはり、骨組み部分をさらにもういちど考えて何とかしないと。
●車
二人乗り。
さいしょは骨組みとなる台車部分からつくらなきゃならないかなと思っていたが、市販の台車で手頃なのがあり、コスト的にもむしろ一からつくるより低く抑えられる感じだったので、二台購入して向き合わせてつなげるかたちに。
側面部分に、1×2メートルの緑色4ミリ厚プラダンを葉っぱを連ねたデザインにカットしたもの。
プラダンを使うのでなければ、ベニヤで大枠のところをつくってそこに別に作った葉飾りをつけ、アクリルスプレーで仕上げることになったと思う。
シンプルな構成でできてよかった。
ただ、使うたびに組み立てたりばらしたりするのがちょっと面倒。
それと、側板を毎回車に(自分の車に)積みこむのが半端ない・・・サイズ的にほんとぎりぎりだし、かたち的にあちこちにひっかかって。
●チェス盤、チェス台、岩、鳥の大群
緑色、灰色、白の4ミリ厚プラダンと、段ボールで制作。
今回、プラダンという素材との出会いはなかなかモニュメンタルだった。
大道具類、何を使ってつくろうかと、かなりしつこくホームセンターの資材売り場を歩きまわって考えた。
これは、プラダンだけでなく、ほかのものみんな同じなのだけど。
プラダンは、はじめから色がついてるのと、ハサミでカットできるところが非常によい。
陰影などはマジックで描きこんだ。
石油製品というところがちょっと残念だけどね・・・。
それに、ハサミでカットできるとは言っても4ミリ厚だとかなり硬く、すごく手が痛くなる。
とくにぎりぎりで仕上げた鳥の大群(15羽カットして作成)は、鋭角的なラインで曲がってるのでほんとに切り取るのが大変だった。
加えて、素材としての短所として、静電気を起こしやすく汚れを吸着しやすいようだ。
●森、鳥の大群、湖
これも相当つくるの難しそうだったので(笑)ナレーションと役者の動きだけで表現することになるかなと、思ってたんですが。
森は、<エニス>で使ったイミテーションの植物を、緑色の園芸用ネットにからめたもの。
鳥は、白のプラダンの鳥を15羽、白いきゅうりネットにからめた。
きゅうりって、そんなに大量につくるもんなのかな。
いちばん短いやつで18メートルですよ! 安価だけど。
いや、白いネット探してたんだけど、それしかなくてね。
2メートルもあれば充分なので、切って使用。
湖は、ブルーシートで。
この三つの舞台映えは、黒子を買って出てくれた団員さんのセンスによるところが大です。
動きがすごくよくてね。
やっぱりつくってよかったと思った。
さいごの湖のブルーシートの使い方など、「ほんとに水に見えた!!」と見てたお客さんが言ってくれたほどでした。
<当日へ向けての段取り>
当日に近づくほど加速的に忙しくなって、あれもこれもやらなくちゃいけないし、それでもできればもっとちょくちょくブログで告知してる余裕がほしいし、あちこちにフライヤを配って回る人手も欲しい。
んー。広報担当がほしいなぁ、やっぱり。
さいきんはほかの団員さんが練習風景とかをちょこちょこアップしてくれてて、とても助かる。
とにかく、やってもやっても終わらない・・・
何でいつもこうなっちゃうかなーと思うけど、初演に余裕をもって臨むなんてことは、竜の存在と同じくありえないらしい。
当日の日曜までの直前の流れを振り返ると、こんな感じでやってた。
水曜 歌2曲をみんなで吹き込み。ホームセンターでプラダンやネット購入。
木曜 ブログ告知。各方面にメール。吹き込んだ音源の聴きこみ、どのテイクのどの部分をカットするかなど。自分のドレスのディテールの仕上げ、ティアラのアレンジを考える、など
金曜 稽古。竜の骨組み制作。余ってたカーテンレールを使うことにし、埃にまみれてたそれを綺麗にして、金具やらレールやら外す作業。鳥15羽をカット。
土曜 稽古。歌の音源編集、主音源への差し替え作業、CDに焼く。背景画を引きのばしてコピー、A2サイズの背景を制作。手鏡に金色のスプレー。
自分のドレスは、それまでにだいたいのところはつくっておいたのだけど、こまかいところを直前になってつくりこむのが思いのほか時間とエネルギーをくった。
それほど複雑なつくりにはしてないつもりだったのだけど、ちょっとしたディテールの、何度も縫い直しては着てみてようすを見て、という繰り返しが大変。これも、さいごの20%に8割のエネルギーを要するということの例。
音源編集、とくに全員での歌の吹き込みはいつもぎりぎりになり、それを重ねて編集する作業にはいつもへとへとになる。
これもまた、ほんのちょっとしたところの手直しにものすごい手間を要して、疲れ果ててしまう。
・・・これを毎回ずーっとこれからもやるんだろうか私? と考えてしまう。
そろそろ後継を育てるということをした方がいいのかも・・・。
後継と言わないまでも、私のほかにもこういうことをできる人がいた方がいい。
当日日曜
出る前にスピーカの接続を試み、諦める。CDプレイヤーが本番前になって調子悪くなる。公民館の備品のプレイヤーを借りられることに。延長コードもってったのは正解。
立てカンにする用の画用紙をもっていくも、公民館の備品のホワイトボード式立てカンを借りられることに。
・・・とかいろいろ、そんな感じ。
今回は親切な職員さんにあたり、ラッキーだった。
めんどくさい人にあたると、CDプレイヤーひとつ借りるにも事前に申し込んどかなくちゃいけないとかものすごくごたごたして大変なのだ。
音響関係はほんといつもトリッキー。
これもほんとはその係の人がいてくれるといい。
道具類の運搬、組み立て、設置、それから会場の椅子出したりとかは、団員さんや協力者の方々がみんなでやってくれてとても助かった。
団員さんのご家族などモップがけまでやってくださって恐縮至極。
みなさんほんとありがとね!!!
今回は人手がいなくて撮影はできなかった。
まぁ、初演だし未完成なのは分かってたのでいいのだけど、撮ったものを自分たちで見て改良の材料とできればそれにまさることはない。
とにかく、気をまわさなきゃならないことが山ほどあるので、まわし残しがないよう気をつけること、そして、全部含めて自分の体力と精神力のキャパのなかで収まるようにして、自分がくたばらないようにすることが大事。
<人をとりまとめる>
今は、各人が自分で考えて動いてくれてる。
ほんとに今はストレスない。ありがたいことだ。
今回は、演出やった記憶ってあまりない。
みんなが自分の役柄に合った喋り方、動き方を勝手に自分で考えてくれてる。
今日の気遣い、感謝のことば、してくれたことを覚えていること。
それがぜんぶ積み重なってバリリーになってく。
そのことをいつも忘れないようにしよう。
でも、それだけじゃ足りない。
ひとりひとりに「ここでは自分のやりたかったことができる」と思ってもらえること。
各人が自分から動きたいと思えるような場であること。
そのことを追求していかなきゃならないのだと思う。
そうでなければ、つづいてゆかないだろう。
全員が楽しく、手ごたえをもってやれるような工夫を。
「楽しく」という点では、各自が得意なところを生かせるように。
私がこの劇団を、人の本質を見つけ出すことの自己訓練の場とする、くらいの気構えが必要なのだろう。
「手ごたえをもって」という点では、やっぱり、もっと多くの人に見てほしい。
これだけのことをやってるのだから。
気に入ってくれなくてもいいから、とりあえず知ってほしい。
宣伝、ほかのステージとのタイアップ、イベント参加など、より多くの人に知ってもらう工夫を、これから考えていかなきゃと思ってる。
さて、3月の本公演に向けてさらなる改良を。
2011年01月18日
劇団バリリー座第3作<石垣の花嫁>初演のお知らせ

劇団バリリー座 第3作<石垣の花嫁>公演
2011年1月23日(日)3:00pm~
つくば市竹園公民館ホール 入場無料
原作 http://ballylee.tsukuba.ch/c3532.html
場所がちょっと分かりにくくて申し訳ないですが、竹園ショッピングセンターに隣接してます。台数少ないですが無料Pあり。
初演といいつつ今回は、3月の本公演に向けての公開リハていどのもの。
内輪の感じですがどなたでも歓迎、ご意見いただけたらうれしいです。
今回はちょっと道具類に凝っていまして、いちばんの力作はこんなの。

これは森の国の馬車をひっぱる竜で、体長2.5メートル。
以前にアップした構想スケッチがこんなのですが、
これをじっさいちょっと作ってみました。
人が入るとこんな感じで
こっち向くとこんな感じ。
で、馬車がこんな感じ。全長2メートルほど。
それに加え、岩とチェス盤。
あと、森やら、鳥の大群やら、湖やら色々出てきます。
衣裳類もあるし、音源を流すCDプレイヤーやら何やら。
ぜんぶ車に積みこむとかなり大変なことになってます。
そしてまた、ふだん置いてある自分ちも、稽古場もともに2階にあるので、稽古のたびに階段を上げ下ろし延べ30往復くらいするはめに。
なんか、自分でもつくづくバカだなぁと思えてきました・・・。
音源の微調整と再編集がようやく終わり、あとみんなで歌の吹き込みやら、衣裳類の仕上げやら、道具類のディテールの作りこみやら、例によってやるべきことがどっさりあって死にそうになってますが、まあちょっと頑張ってみようと思っています。
それでは23日、ご興味ある方はぜひ。
裏方さん、お手伝いさん募集中。
慢性的な人手不足です・・・。
竜の着ぐるみをかぶってみたいという方も歓迎。







2011年01月06日
クリスマス公演備忘



ども、皆さま、あけましておめでとございます。
今年もよろしくです。
年末年始はひたすら、次の公演で使う竜の制作にかかっておりました。
まだ出来上がんないんですけど、馬車やら岩場やらもほかに作らなくちゃいけなくて、大変なことになってます。
・・・が、先の合同公演について何も書いてないのでちょっとだけ。
さいしょに<エインガス>、その次にアンラッキーさんの<クリスマス・ラプソディーの奏で>でした。今回はほんとに、おんぶに抱っこという感じでアンラッキーさんにお世話になりました~!!!
今回の公演で自分的にいちばん大変だったこと→スタンドミラーおよびもろもろの荷物をキャリヤーにくくりつけて引っぱって、駅の階段を上り下りしたこと。
いや~ 実はこれがいちばん大変だったー
ボストンバッグに色々詰めこんで用賀まで運んだ夏公演もけっこう大変だったけど、用賀のホールには少なくとも下手に鏡があったので・・・
<エインガス>では劇中で5回くらい早着替えするので、全身が映るくらいの鏡がどうしても必要なんですが、土浦のホールにはないということなので、自分ちのスタンドミラーを毛布でくるんでひもで縛って、ひっぱって持ってたのです。
終了後、ホールの係の人が「・・・鏡が要るって言ってたのが分かりました・・・」と。笑)
今回はロウアーホリゾントのみをブルーで。
何もつけない状態でも上の部分が少し紫っぽく見えて、そこにロウアーでブルーを入れると紫からブルーのグラデーションになってすごく綺麗でした。
映像で見ると、とくにエインガスの青い髪に映えてきれい。
夏の用賀は、逆にアッパーだけだった。
どうするといちばんきれいにブルーが出るかっていうのはハコによって色々変わるらしい。・・・
今回は、音源と照明をアンラッキーの岡田さんが袖で見ててくださいました。
感謝~!!!
ずいぶん緊張されたそうです。すみませんっっ
さいしょの出だし、ステージからだと音量が小さくて、よく聞こえなくて、ちょっとあわてました。
さいしょ、音源に合わせてみんなで歌うので、ずれちゃうと致命的・・・
とくにエインガスがいつもテンポずれやすいので(ゴメン! でもほんとなんだもん・・・)
ステージにいるとモニターの返り悪いんですよね。
ライヴのステージと同じでありがちなトラブルです・・・
リハのときに音量も確認しとくべきでした、すみません。
今回はアンラッキーの撮影係さんがうちのも一緒に撮ってくださいました。
感謝~!!!
何から何までほんとお世話になりました。
こちらもそのうちYoutubeに上げられたらと思います・・・
エインガス、動きにキレが出てましたね。
もともとエインガス的な体格でもないのでちょっときつい役ではあったと思うのだけど、自分でいろいろ研究して改良を重ねてくれてました。
すごくエインガスらしくなってたと思う。
とくにユーナの場面の前で、むしゃくしゃして海の上を駆けまわってるシーンとか。
エントロポスの動きもよかったと思う。
断固としていて、威風堂々としてて、はまり役でしたね。
この人は万事安心して任せられるのでほんとありがたいです。
あと、今回はひとみちゃんが私といっしょに黒マノアで踊ってくれました!! 黒のドレスかわいかったなぁ。
回を重ねるたびに、なにかひとつアレンジが新しく加わってくっていいですよね。
最近はみんな、自分で色々考えてやってくれて、自然発生的にアレンジが増殖していく感じで、とてもよいです。
私はというと・・・
何人か、友だちが来てくれることになってて、見てくれてると思うと何だか妙に緊張してました。笑)
あれこれの準備に忙しくて、正直あまりダンスの練習してるひまなかったし・・・
アンケートに「もっと手足を先まできっちり伸ばして踊った方がいい」って書いてくれた人がいまして、映像を見直して自分でもそう思いました。
以後気をつけますっっ
マノアの踊りのあと、海の神の怒りに触れて右往左往してる場面で、ドレスのすそふんづけてちょっと滑ってしまいまして 爆)
自分でも大爆笑しそうになったのですが、「・・・いやっ、ここで自分で笑ったら世界がぶち壊しになるからっ」と必死に我慢してました。・・・
まぁ、それはそうと・・・全体を通して、今回は極力微笑みながらステージをつとめるように気をつけてみました。
なんかね~ ベリーダンサーとかで、あまりにわざとらしくにこにこしてるのって、好きじゃなかったのです。
そこまでやる必要ないんじゃないかな~ と思ってたら、ダンスが終わったとたんにものすごく不機嫌な顔になってプカ~ッと煙草ふかしはじめたり。
そういうの見てて、そんなら始めからふつうの顔して踊ってればいいのになーとか思ってた。
でも、さいきん気がついたんですけど、どうやら自分、ふつうにしてるだけで人から見るとすごくキツイ顔に見えるらしい。
というか、鏡見ながらダンスの稽古してて、自分でもキツイ顔だなーと思った。
私の場合は、がんばってにこにこしてるくらいでちょうどいいのかも。
アンケートでも、今回は「楽しそうだった」って書いてくれた人がいた。
アンラッキーさんのステージについても少々。
自分たちのステージのあと、バタバタと後片づけしててアンラッキーさんのステージさいしょの方見逃したので、あとからDVDいただいてはじめて、全体通して見れました・・・
横浜アリーナが何とかって言ってたのがやっと分かった 笑)
あれだけの内容を30分でまとめたのスゴイ!
そちこちに笑いのツボがあるのもよいです。地元ネタとか・・・
福田さんなんかお笑い芸人としてやってけそうですね。
実は、舞台袖にくだんのマックスコーヒーのボトル置いてあるのを見ただけで爆笑しそうになってました・・・
人を笑わせられるってすごいですよね。
うちはあんまり笑うところないからなぁ・・・(アクシデントは別として)
うちもそのうち、空飛ぶ牛乳パックとか火星人とか出てくるようなシュールなやつをやってみたいなと時々思うこともあるんですが・・・
「いや~ バリリー座はそれはやらない方が・・・」(岡田さん談)
でも笑える舞台って大好き。
個人的に、別役実的なシュールな感じ好きです。
7才のときの愛読書が<コン・セブリ島の魔法使い>でしたもん。
今の劇団ではあまりそういうのやってないけど・・・
随所にエインガスネタをちりばめていただいたのも楽しかったです。
前座やったつもりが宣伝していただいちゃった・・・
うちはまあいいとして、アンラッキーさん、あれだけ面白いことせっかくやってるのに、あのお客さんの少なさはもったいない!
皆さま、次公演はぜひに。
公演後、打ち上げで楽しく語り合いつつ、カラオケを含めて三次会まで行って、さいごはなぜか音楽談義で終わりました。
数日後に、その日残れなかった人たちを交えてもういちど打ち上げ。
打ち上げにも力を入れる今日この頃です。
皆さま、ほんとにお世話さまでした~!!! 竜制作日記につづく・・・予定・・・