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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2011年07月29日

もいちど、夏公演のお知らせ



アイルランドの各地にいまも残る石垣の由来。
古代アイルランドを舞台としたオリジナルの物語劇です。

脚本・演出をはじめとして、すべてオリジナル。
劇中音楽も、座長が自分で書いてレコーディングしています。
役作りは役者それぞれが工夫して仕上げています。

今回、とくに見どころは大道具。
馬車をひっぱる竜まで出てきます。
頑張って制作に励み、毎回、稽古場への運搬もほんとに苦労して頑張っています。
一見の価値あり!! ぜひ見にいらしてください。

脚本 http://ballylee.tsukuba.ch/c4018.html

最新の練習風景。

    
  

Posted by 中島迂生 at 02:58Comments(0)トップ

2011年07月28日

ハローワークにて

ハローワークに職業相談に行ったら、結論として「はやくいいパトロンを見つけなさい」と言われた話。

いま英語を教える仕事をしてるんですが、ちょっと仕事量を増やしたくて、かつ今までやったことのない翻訳とかの仕事に挑戦したくて、さいきんハローワークに行ってます。
いまのハローワークってほんとに至れり尽くせりで驚くほど。
施設はきれいだし、みんなすごく親切に色々教えてくれたりアドバイスしてくれたりするし、ここまでしてくださるなら頑張らなきゃってがぜんやる気が出ます。

いろいろ見てると、英語を使う仕事の求人ってウェブの知識をいっしょに求めてくるところがわりと多いのです。
自分的にもフォトショとか日常的に使ってるけど、学校で体系的に教わったことはないのでわりと知識の領域がまだらなんですね。
で、いちどちゃんと学べたらいいなというのは前からあって。

ハローワークと提携してる職業訓練コースで、ウェブデザインを教えてるとこがあるので、ちょっと興味があって聞きにいった。
で、自分、ウェブ関係は劇団関連で使うことが圧倒的に多いので必然的にそういう話になって。
そしたら、たまたまそのとき窓口で相談に応じてくださった女性の方が、ご自分もアート関連にすごく造詣の深いかつお好きな方だったようで、何だか身を乗り出すようにして聞いてくださった。

今日は基本、ウェブデザインのコースについて伺いに来たんですけど、そういうわけで自分、劇団活動がいま人生の中心といってもいいくらいなんです。
で、その営業もほんとに本腰入れてやらなきゃと思ってて。
日を改めて、そういうこと、どこからどうやって営業かけたらいいかとか、いっそこちらにも相談しにお邪魔しようかと思ってたくらいなんです。

そう言ったら、ウェブデザインの話はそっちのけで色々蘊蓄を傾けてくださった。それがすごく印象的だったのでちょっと記します。

     *

上へ登っていきたいと思ったら、まずは人間関係の新陳代謝をよくすることよ。
あるていどの期限をみて、2割捨てて2割新しく入れ替えていくの。
そうしないと、いつまでたっても新しい展開がないし、自分の側がエネルギーを注ぐばっかりになっちゃうからね。

私の友だちで、原宿の裏通りでリサイクルショップをはじめた人がいたわ。
ちょうどバブルがはじけた頃で、さいしょは誰でも、何でも受け入れていたの。それこそ毛玉だらけのセーターとかでもね。
でも、それじゃ仕方ないから、だんだんにふるいにかけてクオリティを上げていきなさいってアドバイスしてあげたの。
そしたら、そのうちブランド品とかが集まるようになってうまく軌道にのったわ。

あとね、口で応援してくれる人と、お金で応援してくれる人というのを分けて考えることも大切よ。
お金がある人かどうか、という視点で人を見ることも大切。
計算高いと思うかもしれないけど、それは生きていくためには必要なことよ。

今自分のなかでどういうネットワークを構築するかよね。
色分けする、ふるいにかけるというのも必要なこと。
どの人にどれだけエネルギーを注ぐのかというのを考えるのも。
あらゆる人にまんべんなくエネルギーを注ごうとするよりね。
そして、この人は大切だ、と思ったら、パイプを切らないこと。
よく言われるけど、手まめ、筆まめ、足まめよね。

あと、意外に大切なのが、自分を批判する人たちにエネルギーを注がない、ということ。
ひとつのグループがあったら、そのうちの2割くらいはえてして自分のことを批判するもの。
だけど、そういう人たちの批判を封じるのに躍起になっていると、応援してくれているのこり8割の人たちをなおざりにすることになって、結果として彼らの支持を失うかもしれない。
それよりは、批判する人たちのことは気にせずに放っておいて、応援してくれる8割の人のほうにエネルギーを注ぐことよね。
それは、この年になってはじめて言えることなのよ。

何にせよ、自分はこういうふうに生きていきたい、というのを捨てないことよ。
人の人生は、自分で脚本を書いていく芝居じゃない?
そして、その舞台で主役を演じるのも自分だし、いちばんの観客も自分なのよ。
そうでしょ?

アートの世界で成功するには営業をかけることが必要だけど、そういうのあなた苦手そうね。
自分の世界を創り出すことと、ビジネスで成功するっていうのはえてして矛盾する部分が多いのよね。
だれかそういうところを引き受けてくれる人がいたらいいのにね。
マネージャー的な立場の人がね。
頑張ってそういう人を探してみたら?

(いやいや、そりゃもうようく分かってますとも。
それが見つかってたらとっくに苦労はないんで・・・。)

いまの日本の社会って、すべてがお金お金っていう風潮で、アーティストがとっても育ちにくい土壌なのよね。
お金持ちも、みんな成金で、ただお金もってるだけで、アートに対する造詣がない。

昔のお金持ちは、教養の深い人が多かった。
パリに住んで絵を描いてたフジタのパトロンとかね。
あれは、パトロンがフジタのことを理解してくれて、お金を出してくれたから、フジタは好きなことができたの。

だから、やっぱり人との出会いよ。
出会いを大切になさいね。

    *  

ということでした・・・。
うーん、やっぱり頑張っていいパトロンに出会うしかないんでしょうか。

いまの私のまわりには、私がどんなに頑張ってものを書いたり、劇団をやっていることを話しても、それがお金になっていないと知ると何の価値もないと考える人たちがけっこう多いのです。
それはいまお金になっていないだけで、絶対に金銭的価値はあるのにね。
ましてや支えてくれようなんて人はめったにいない。
いやー、ほんとアートの社会的評価って低いんだなぁ、と驚くばかりです。

でもなぜだか、3,4人の方と話したけど、ここではみんなすごく興味をもって、励ましてくれてます。
まあ、私みたいな毛色の違うのがたまに来ると新鮮で、面白がってもらえるのかもしれません。
で、職員の方たちに夏公演のフライヤを配ってまわったりしています。
「時間とれたら見に行くわ!」って言ってくれた方もいました。

正直、ハローワークに来て劇団の宣伝をすることになるとは思わなかったな。
さいきん色々と凹まされてばかりだったのですごく励みになりました。
凹まされても自分の道を貫かなきゃな・・・。
  

Posted by 中島迂生 at 00:43Comments(4)身辺雑記

2011年07月26日

国立環境研究所にて

つくばには何だかんだと色んな研究所がいっぱいあって、だいたい年に一度くらい、夏の時期に一般公開します。
おとといは環境研の公開日でした。


環境関連では自分も過去にさまざまな活動をしてきたので、いちど行ってみたいと思ってたのです。
以前に英語サイトの管理をする職に応募したこともあります。
「ネイティヴ並みにできないとダメ」と断られたんですが。




はじめて一般公開に行ってみて、人の多さにびっくり。
だいたいが小さな子供連れです。
イベントや出し物も子供向けのが多かった。

交通整理の警備員さんとか、受付テントとかベンチとか大がかりにたくさん用意されていて、さぞかし準備が大変だろうと思われた。









公演とかもやってたけど、自分としてはまず構内の建物とか景観とかのほうに目が行くので、ぶらぶら、小一時間くらいあちこち歩き回った。

設立がなにしろ70年代とかなので、やや古臭いのは致し方ない。30年前に前衛だった感じ?
基本コンクリートとガラスのいかにも研究所らしいつくりなのだけど、とくに季節柄、構内いたるところに溢れるみどりに映えて感じがいい。










よく見ると、設計した人のセンスをすごく感じる。
90年代風の、今でもよくある無機質で現代風な感じを目指してはいなかったんだなっていう。
むしろアールデコとかそういう感じが好きだったんじゃないかな。













ベランダの手すりとか屋根のへりのラインだとか、こまかいところの意匠が凝っていて遊び心があって、どれも少しずつ違ったりする。













パイプの配送設備みたいのの支柱とかまで、円形のデザインが入ってたり。















唐突に平屋の日本家屋があるのは、これも研究の一環なのだろう。














それ以上に目を引いたのが、この<トマレ>のサイン。
さいしょ<トマト>かと思った。











それにしてもこんなコンクリの壁にいきなり貼ってある。
ここで止まってどうしろというのか??












でも、なによりいちばん気になったのがこの建物。
何だか妙にモダンなデザインの教会みたいで目を引く。
何の研究棟というのもどこにも書いてないし、ここは中を公開もしてない。
わきを通ったら、窓があいていて、中では色んな研究設備があって人がふつうに作業してた。
その光景を見て、なぜだか急にロシアのカヴェーリンという作家を思い出した。







 









     *

大山記念ホールというところに行ったとき、ちょうどエコドライヴについての公演をやっていたのでお邪魔した。
ひょうひょうとした語り口で笑いを誘う。聞いてて楽しかったし勉強になった。

印象に残ってるところをちょっとご紹介すると、たとえば、エコドライヴしてる車としてない車との、それぞれ一本の道路におけるスピードの推移の図。

「この赤いところは60キロ超えなので、違反です」
「ここは前の車にぶつかりそうになって急ブレーキをかけたのでスピードが下がってるんです」
「エコドライヴしてるとのろいので周りに迷惑かかるんじゃないかと思うかもしれませんが、60キロ以上出してても信号でひっかかるんで結局そんな変わらないんですね」・・・

エコドライヴをしてる車を緑、してない車を赤として、エコドライヴしてる車の視点での運転シミュレーション。

「こうしてみると、世の中赤い車ばっかりじゃないかと思えるかもしれませんが、それは自分が制限速度守っていてどんどん抜かれていくからそう見えるんであって、実は後ろとか周りに緑の車はいるんです」

まるで人生みたいです。
自分も、緑あたしだけじゃん、みたいな生き方をしてきたから、大変共感したことでした。

まぁ、でも
「遅ければ遅いほどいいというわけではありません」
ということでもあるそうなんで・・・。
     

Posted by 中島迂生 at 08:54Comments(0)身辺雑記