2024年01月10日

2012年06月18日

<湖底の都>ライトオン前公演終了♪

      

<ストリートサンデー>参加。
主宰の事務局さん、共演者の方々、見てくださった方々、どうもありがとうございました!
(写真下は、共演の和太鼓<彩>さん)

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昨日日曜は、朝から雨。
前夜に衣裳・道具類や音響、看板、撮影道具など車に積み込んだものの、どうなることやら・・・
けっこう降りも激しくて、こりゃ難しいかなぁ、中止になったら有志でカラオケでも行くか・・・とか考えてたら、主宰の方から連絡がきて、予定通り開催とのこと。よかった!

今回の<湖底>は、荷物の少なさでは前作よりはるかに楽。
公演で、いろいろ合わせてもせいぜい5往復で積みこめます。
しかし、晴れたら一転、暑かった!
小型アンプが、前回のときは用意されていたのが今回なかったので、いちおう車に積んであったのをあとから駐車場まで取りに行ったら、日差しと喉の渇きで頭がくら~っとしてきたほど。
やはり、野外は6月までが限度。
あれこれ運んだり、ステージで踊りまわったりしてると、汗が滝のように流れてきて、うち帰ると死んだようにぐたーっとなってしまいます。

まぁ、団員さんの中でいちばん私が暑さに弱いですね。
劇団を立ち上げた当初は深い考えもなく、「夏は都内でやろうぜーっ」っていうことにして、さいしょの年は7月の野外公演を決行して死にかけ、「・・・やっぱり暑いから屋内でやろう」ってことになって次の年はハコの中でやりましたが、都内までの行き帰り(と荷物運び)がやっぱり暑くて疲れ果て、「・・・都内まで行かなくてもいっか」となって、3年目の夏はつくばで屋内公演。
お客さんのほうも暑くて足を運ぶのも大変なせいか、毎回悲しいほど客入りも少なく。
4年目の今年、ついに「そもそも夏はやめようぜっ」ってことに。
夏が来る前、気候のよい5月6月のうちに何度か公演をやってしまい、そのあとは暑さも去った10月くらいからまたやろうかと。

どうも、暑いとよけいなエネルギーを消費しますね。
着替えるときなども、汗で衣裳が肌にまとわりついて、着替えにくくてやっかい。
今回、王女から人魚に変身するときに、間に合わなくて魚アクセ一個省略しました。。。

公演やって人をよぶ以上はいいかげんなことするわけにいかないから、毎回そのつど全力投球します。
イーゼルに貼るフライヤも、先週の写真を使ってまた手を加えたし。
今回は曲の練習もやりなおしたし、ストレッチして体ならしも。
ただ、直前になってギターのチューニングを忘れてたことに気づき、あたふた・・・

あと、先週の反省をもとに、音源もまた少し手直し。
おもに、長すぎるかなと思ったセリフ部分をさらに削るのと、あと、音楽で、とくにストリングスの曲のときひどく音割れしてしまっていたので、意識してそこだけかなり出力レベルを下げた。
さいごにほんのちょっと完成度を上げるために、時間もエネルギーもたくさん使う。
結局、前日の夜まで作業をつづけた。
でも、それが必要なんだと思う。
結果として、より人の注意を引き付けておける緊密な構成になったし、音割れすることもなくて、いまの自分としてベストなものを提供できた。

いちばんさいごの魚のダンスのときは、ベンチに座ってる人たちだけでなく、通りがかりの人たちがみんな立ち止まって、あとから来た人も次々立ち止まって、いろんなところから立ったまま見ていてくれて、すごい、壮観!! 
テンションあがった。
ベストを尽くしていろいろ作りこんでよかったな!

ストリート公演やるようになってつくづく思うんですが、見る側にとっては、ストーリーも何も必ずしも問題ではなくて、たまたま通ったそのときに興味を惹かれるか否かがすべてなんですね。
その1分後にどんな楽しい展開になるとしても、見たその瞬間に面白いと思ってもらえなかったら、それで終わり。
つくる側としては、ストーリー展開、全体の構成をまず考えるのは当たり前として、さらに、一瞬一瞬、どこを切り取っても目を引くものであるよう、ショーとして成立するようでなくては。
そうなんだよね。・・・すごいいい修行になりますわ。・・・

お客さんがさいしょからさいごまで客席に座っていてくれることを前提とした、じっくり見せるステージも、それはそれでいいと思うんですよ。
なにも、何でもかんでもハリウッド映画のようにポンポン展開すればいいってもんでもないので。
だから、劇場用と、ストリート用と、同じ作品でもいくつかバージョン違いでできるといいのかも。

さて、こんな感じで、今年も前期篇、いい感じで終わることができたので、バリリー座はこれからしばらく夏休みに入ります。
このあと、まず5月・6月公演の動画を編集してアップし、そのあと、<湖底の都>じたいは10月くらいになったらまた公演をやる予定ですが、それと別に、ぼちぼち次の作品の準備に。
実は主題曲はもうできていて、さいきん、それ以外の各場面で使う曲のいくつかも降りてきてます。
さいきん、ほんとに・・・「あすこの場面でこんな感じの曲ほしいな」と思うと、次の瞬間にはもう、それが頭のなかで流れ出すんです。
それが、朝の車の中だったりするので、「うわわっ、ちょっと待って・・・」ってなって、赤信号のときにノートとペンを取り出してざっとメロディを書きつけたり。
そんな感じで、こんどのも、とてもドラマチックな舞台に仕上がると思うので、楽しみにしててくださいね。

10月公演は、ひきつづき西友公演や<ストリートサンデー>に加え、今年こそスローマーケットに出たいな。
でも、人気のイベントなので、まだ分かりません。

そうそう、新しい団員さんも、また募集しないといけないんです。
はぁ・・・やることいっぱいあるな・・・
まぁ、ぼちぼちいきましょう。
  

Posted by 中島迂生 at 23:12Comments(2)トップ

2012年06月10日

ストリート公演無事終了。

   

足をとめて見てくださった方々、お世話になった事務局の方々、どうもありがとうございました!

来週もやります♪
劇団バリリー座街頭公演<湖底の都~コロフィンの物語~>
2012年6月17日(日)13:00
つくばセンター広場 Right On 前 観覧無料

通りがかりのさいはぜひ。
          
        ***

備忘。
ほぼ半年ぶりの<湖底の都>、ストリート版。

●音源

5月の<石垣>2公演がおわってすぐ、まず音源の編集やり直しにとりかかる。
12月の初演のとき、ぜんぶひとりの音声でナレーション・セリフを入れたこと、およびノイズが入って音質が悪かったことに批判が多かったので、そのあと少しずつ、複数の音声での吹き込み直しとナレーションの入れ直しに入り、4月くらいにはだいたい録れていた。
それを使って全体を組み直し。1週間では終わらなかった。10日くらい。
あと、<石垣>のときと同じように、冗長かなという部分はかなり容赦なくカット。
さいしょのテーマ曲のライヴとあわせてぜんぶで30分くらいに。

反省点。元音源、全体的に、音声レベルを上げすぎたかな。ストリングスの音楽のところなど、聞くも無残に割れてしまって残念。
あと、これでもまだ冗長だな。もっとカットできる。
ストリート公演をやるようになって勉強になるなと思ったのは、人が立ち去るタイミング。
そっか、この辺にくると退屈されるのか。自分でもちょっと思ってたけど、じゃぁまた考えるか、と。
ネット時代のテンポにあわせ、最近はミニマリズム。
とはいっても、ストリートミュージシャンや大道芸人など、つねにこうやって芸を磨いてるんだろうなぁと思う。
物語の骨組みじたいは変わらないし、表現の仕方はいろいろ試してみていいと思っている。
ただ・・・今回は、そもそもがミス・サイゴンなみにしけた話だから、「テンポよく!」っていうのとはそぐわない部分もあり、難しい。

●告知

5月公演の反省を活かし、ステージをやるだけでなく告知にも力を。
日時・場所の訂正シールをはやめにつくって12月公演のときのフライヤのあまりに貼り、今回用フライヤ作成。
事前に会場事務所にもちこんで掲示してもらう。
当日はイーゼルにも掲示&それ用の椅子を用意してそこにも置く。
ステージの前後に興味を示してくれた通行人に配布。

自前のイーゼルがなくては! というのは前から思っていて、あちこち見て歩いていた。
でも、どれもけっこう高価なうえ、心惹かれるデザインのものがない。
いいや、自分でつくっちゃえ! ということで、家にあった材木のあまりと、白ペンキのあまりと(日曜大工をやるので)、板材、蝶つがいなど買ってきて制作。
原価数百円。
でも、ホームセンターが仕事場と逆の方向にあるので平日はなかなか行けず、結局仕上がったのが前日。
これはまずい、ペンキが渇かん! と焦って必死でドライヤをかけて完成。
ネジまわしを使うといつも中指の内側に豆ができて痛い。

反省点。イーゼルとフライヤを、遊歩道はさんで反対側に置いといたのだけど、やっぱりステージのすぐそばのほうがよかったかも。距離があるとみんなあまり目がいかないみたいだ。

イーゼルのことを一生懸命考えていると、街を歩いててもよくイーゼルが目につく。
カフェの看板にはよくイーゼルが使われてる。
これでもイーゼルなんだ・・・と、びっくりするほどでっかいのも。でも、客観的に見るとちょうどいい。
植え込みのなかにいっしょに植え込まれちゃってるようなのも。
それも、よく見るとちゃんと蝶つがいがついてる。

●HP

先先週末と先週末はかなり時間をかけた。年明けからの話だったので、とりあえず仕上がってよかったと思う。
とはいっても私は画像をつくってはめ込んだだけで、枠組みをつくってくれた団員さんのかけた手間と時間に比べたら大したことはない。
htmlは不慣れなのと、テキストにするとブラウザによって見え方が違ってかなりトリッキーなので、文章もぜんぶ含めて大方画像にしてしまった。
例によってフォトショ。

●場を整える

前回の反省をいかし、今回は事前に道具立てのテーブルや椅子といっしょにお客さん用のベンチもお願いしておいた。
これがあるのとないのでは大違いだよなぁ、やはり。
組み立てたりたたんだり運んだり大変だけど、やはり必要。

あと、当日団員さんの意見で場所を前回のところから少し移動することに。
やはり背景がちゃんとあるのがいい。
木立で、陰になったのもよかった。

今回は忘れずに公演前に流す用の音楽CD(今回はアルタン)を用意。
イベント感を出すためにこれも必要。

●演出

王女が水にのまれるシーンは、12月公演のときは暗転で表現したが、昼間の野外だとそうもいかず、課題だった。
暗転の代わりに、ブルーシートの両端を二人にもって引っぱり上げてもらうことに。
さいしょ、ポール的なものに引っかけてもらおうと思っていろいろ検討した末、木製の洋服用ハンガーポールを2本購入して使うことに。
ところが、じっさいやってみるとハンガーポールがブルーシートの重みに耐えられずに倒れてしまう。
で、ポールは使わずにずっと人に持っててもらうことになった。
道具類が減ったのは喜ばしいが・・・
2本購入したポールの1本は返品したもの、もう1本はレシートを捨ててしまったので返品できず。
とりあえず服を掛けているが、家のなかに不用品が増えてしまったのはなんとも悔やまれる。

●道具類

道具類は持ち運びを考えてできるだけ軽い素材でつくる。
ところが、風に吹かれる野外ではそれが裏目に出て、しばしば目も当てられない状況に。
重し用に2ℓのペットボトルをいくつかもってったが、あまり役に立たず・・・。

●反省点

雑用に明け暮れて自分の役作りに手が回らず。それが最大。
ギターも間違えたし、ダンスもきまらなかった。来週までに少しエクササイズしないと。

        *

公演直前は、いつもバタバタするし、ほんとに頭が疲れる。
なにも見落としがないように。
衣裳や道具類、音源関係に加え、ふだんの稽古には必要なくて、公演のときだけもってくものもあるし(ビデオに三脚、その充電とSDカードの空き容量確認、フライヤにフライヤ用椅子にイーゼル、不測の事態のためのガムテープやはさみ、ひもや安全ピンなど)。
10くらいのカテゴリの、それぞれにまた10くらいのこまかな問題があって、つまりはいちどに100くらいのことを考えながら、時計を睨んでひとつずつ片づけていかなくてはならない。
ぜんぶは手が回らないとなると、どれを優先するか、どんな順序でやるか。
やれることはぜんぶやったつもりでも、終わってみるといつもさらなる課題が山積み。
改善に改善を重ねてゆくプロセスが、質のいいステージを実現するには不可欠なのだ。
4作目、慣れてきたといえば慣れてきた。
疲れてきたといえば疲れてきた・・・
  

Posted by 中島迂生 at 22:49Comments(0)トップ