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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2020年10月28日

スマホ画像2020年8月・9月

前記事にひきつづき、スマホ画像まとめ。
この記事では2020年8月・9月分を。…ちょっと画像が多すぎたかも。。

8月のスマホ画像は、18日のオペラ地区がさいしょ!
何で?と思って日記を読み返してみると、8月前半はひどい熱波で出かけるどころじゃなかったのだった。。



14区。廃線になった線路に沿ってつくづく緑地帯。
郵便局の集荷センターに問い合わせに行った土曜の朝。

   

その帰り。奥まってひっそり佇むホテルは、物語の舞台になりそう。

 

オペラ地区の大通りに面したピエール・エルメ。
アイスクリーム・スタンドでノワゼットとショコラをダブルで注文するのがマイブームでした。



またうっかり、フィルターがかかってしまい外し方が分からない。。

 

別のフィルターに変えてみたけどやっぱり外し方が分からん。。
まぁ、これはこれでいいか。

8月のスマホ画像はほかにオペラ地区などが多く、その分についてはすでにこちらにまとめているので、興味ある方はどうぞ。
オペラ地区に通った夏

ここからは9月分。

  

ちょっと面倒な手続きで、何度か14区の市役所に通うことが続いたのです。
これらはその道々に撮ったもの。
なかなかふだんは通らない小道を通って知らなかった景色を発見したり、通りがかりのはじめてのブーランジェリでパンを買ってみたり、小さな非日常が楽しい。

 

昔ながらな感じの小さなレストランやパン屋さん。

 

裏通りのブロカンテ(骨董屋さんというより古道具屋さん)の窓先。

 

カフェの赤いひさしや市庁舎の建物。

 

植木屋さんや、いつもの小道のまだまだ元気な百日紅。

 

今年も野ブドウの実が綺麗に色づいて。

 

DeNeuville という、チョコレート専門店、かな。
私にとっては、アイスクリームのおいしいお店。
私の中では、ベルティヨンを超えるかもしれない。。
画像はピスタッシュのアイス。

 

オペラ地区のパサージュ・ショワズル。
緑のワンピースのお姉さんステキだったな。。
(またうっかりフィルターがかかってしまった)

 

同じくオペラ地区のおいしいケバブ屋さん。
ちょっといいお値段なので、6年住んでいて、来たのは2回目くらいかなぁ。
ケバブなのに単品で9ユーロくらい。。でも美味しい。。

 

再び市役所の用事で出かけた日。
精製食品は避けていたのだけど、久しぶりにクロワッサンを買いました。美味しかった。

 

その帰り、耳鼻科のエコー検査を予約しにいったとき。
いちおう自撮りなのですよ、ちっちゃいけど。。

 

これはあまり楽しくない用事で、元同僚の方にもつきあっていただいて、20区のガンベッタというところにいったとき。

 

その帰りに、いつものDeNeuville の美味しいアイスでひと息。
こちらは塩キャラメル。この冷たさに癒されます。。

  

この日は、またまた市役所の用事で。。
こちらは市役所の隣の公園。コスモスや時計草が咲いてる。。

  

帰りに、また別のはじめてのブーランジェリで。
上のはガトー・バスクと書いてあったので買ってみた。
…しかし中はカスタードで、甘すぎて苦手なやつ。。
でも公園でのんびりして気持ちのいい午後だった。

  

帰り道のカフェでも、楽しそうな人々。。

  

いつもの小道、元気に咲き続けるサルビアや百日紅。

 

野ブドウも通るたびに綺麗で撮りたくなる。。



大学のカフェテリアのキッシュ。サーモン&ブロッコリ。
そうそう、この頃から再び大学の授業が始まったのでした。
…うーん。
正直、予定外ではあったのですが、いちおう今年度から大学院です。。
























  

Posted by 中島迂生 at 22:29Comments(0)巴里日記2020夏

2020年10月27日

スマホ画像2018~2020年7月



スマホの画像をようやくアップできるようになったので、ちょっとここにまとめたいと思います。



2018年10月。
とりあえず、自撮り。
これ、ほとんどいちばん最初くらいの画像。。
とくにフィルターも何もかけていません。
まぁ、いつも見てる感じの自分かなぁ。でもなんか、やけに写りがいいな。



うーん。なんかあんまり自分じゃない感じ。。



これは、ショートフィルムの撮影のために画角をみようと思って撮ったもの。
なんか、人間の顔に関してはちょっと自動修正するようなアプリがデフォルトで仕込んであるんじゃないか?と疑う。。w
だいたい分かったので、これ以降、今のところこのスマホで自撮りはしていない。

 

一年飛んで、2019年10月。
近所の公園の野ブドウの実。
青や紫でめっちゃ綺麗です。日本にもあるやつ。。

 

さらに飛んで、ここからは2020年。
6月末、こちらは14区のレストラン。
1日だけ試用で働いて、不採用だったところ。



いつも通る小道。

  

近所の診療所の帰り。まだ早い時間で気持ちいい。

    

帰りに、いつもの小道へ。

  

途中、何かの拍子にフィルターがかかってしまった。
ひとたびフィルターがかかると、外し方が分からない。。



7月に入って、別の日。20区だったかな?
日本のから揚げ屋さんで、チキン南蛮を注文。
しかし、相変わらずフィルターの外し方が分からなくて、かかったまま。。

  

トリニテの近く、バルコンの造作が美しいアパルトマン。
やはり1日だけ働いたレストランの近く。

  

似てるけど、また別の日、別のカルティエ。
17区の歯医者さんの向かい、やはり装飾の美しい建物。
その歯医者さんで、7月の末にけっこう複雑な根管治療というものをしたのでした。

 

別の日、オペラ地区の裏手。
1週間試用で働いてやはり不採用だったレストラン周辺。
そうそう、この夏は、あちこちの仕事に応募しては不採用になり…というのを繰り返していたのでした。
こちらの募集で圧倒的に多いのがレストランなのです。
それも当然ながら今年は少ない気がする。。

     *****

いま使ってるスマホは Archos 45 4G というもの。
2018年の秋から使ってるのに、つい最近までパソコンに画像などのデータを取り込めなくて、ほんと困っていたのです。
「アンドロイドだから画質はいいよ」って言われたのに、これではまったく意味がない!

グーグルフォトに入ったものにパソコンからアクセスするっていうのが多いパターンなのでしょうが、それはちょっと面倒でイヤだったのですよ。
ひとつには、いまの料金プランにWi-fiを入れてないので。
そうすると料金がぐっと抑えられるっていうのもありますが、日常的にスマホでWi-fi 使ってると、落としたときとかに厄介なことになりそうだなと思って、あえて入れてないというのもある。

それで、データをケーブルで直接パソコンに取り込みたくて、ありとあらゆることを試したのです。
これまで、トータルで休みの日を2日半くらい費やしたかな。
ありとあらゆるサイトを調べまくって、設定をいろいろ変えて、色んなソフトを試してみて、店頭にも聞きに行って、それでもダメだった。
それが先日、ようやく解決して、取り込めるようになりました。
「専門の人がいるから行ってみて」と言われた別の店頭に行って聞いたら、その人がスマホの画面を人差し指でひょっとひと撫でしただけで、魔法のように、パソコンの画面上にデータが現れた。。
…というわけなのです。
今までのフラストレーションは何だったのだ。。

2018年に使い始めてから、やってみてどうにもパソコンに画像を取り込めないので、しばらく、あまり写真は撮らなかった。
もともと、それまで使っていたスマホがすごい画質悪くてあまり使い物にならなかったので、写真撮る用にはblogie という、ビデオカメラ兼用の小さなカメラをいつも持ち歩いていたのです。
ずっとそれを使っていた。

ところが、2019年秋になって、それまでいつも持ち歩いていたblogie を落として壊してしまったので、必要に迫られ、授業の板書を撮るときなどはよく使うように。
それでも、やっぱりパソコンに取り込めないので、スマホの画面上で拡大してみたりするしかなく、不便だった。

板書など以外の景色とかは、その頃、動画で撮るようになっていた。blogie、写真を撮る機能は壊れてしまったのだけど、なぜか動画は変わらずに撮れたのです。
でも、やっぱり動画だとなにかと重くてめんどくさい。
時々、画面が妙に暗いし。画像に切り出すのも手間だし。
ブログに載せるのもハードルが高い。

それで、今のところパソコンに取り込めないにしても、やっぱり写真で撮っておこう、と思って再びこのスマホで撮り始めたのが、実に今年、2020年の夏になってから。
以前の記事で紹介したジョルダンの日本料理屋さんに行ったときの画像が、今年スマホで撮ったさいしょだったかな。
それ以降、オペラ周辺の画像などすでにブログにもけっこう載せたのですが、まだ載せてないけどなかなか気に入ってる画像たちを、整理する意味で載せていこうと思います。
この記事では2020年7月分まで載せたので、次記事では、それ以降を。























  

Posted by 中島迂生 at 19:39Comments(0)巴里日記2020夏

2020年10月06日

日本に帰るということ



この夏は帰れないかも、ってなったとき、そんなこと、信じられなかった。
いやいや、冗談じゃない。
そのために今まで、こうして辛いなか頑張ってきたのに。

帰れないことがだんだん確定的になっても、何とかかんとか、帰ることしか考えなかった。
自分の家に帰ることは無理でも、帰国者用のウィークリーマンションみたいなサービスとか、貸家を借りるとか。
何か方法はあるに違いない。
いろいろ探したし、いろいろ問い合わせた。

ほんとに、ほんとにだめなんだってなったとき、呆気にとられた。
びっくりして、コトバもなかった。
何?! って感じで。
何なの?! 何で私がこんな目に遭わなきゃならないの?って。
頭おかしいんじゃないだろうか、って。

落ち込んで起き上がる気力も出ない数日間のあと、それからだんだん、「日本に帰るとは、どういうことか?」って考え始めた。
考えざるをえなかった。
「山を登るとは、どういうことか?」って定義を考え始めるみたいに。

考えてみれば、奇妙なことだ。
6年前は、もう日本には何もない、と思っていた。
私のアートも、認めてくれないし。
これ以上いても仕方ないって。
日本ではもう充分暮らした、何の未練もない、と思っていた。
思っていたというか、単調な日々の繰り返しにほんとに息が詰まりそうで、ほんとに限界だった。
あれ以上、いられなかった。
だからこちらに住んで、さいしょの1,2年は、じっさい、そこまで日本に帰りたいとも思わなかったんだ。。

それがここ数年、毎年夏になって日本に帰れる日を、こんなにも待ち焦がれるようになったのはなぜだろう。
結局、こちらでの暮らしが辛すぎるんだと思う。
常にやらなくちゃならないことに追い立てられる毎日で、やりたいことはろくにできない。
生活の基盤も脆弱で、何かと不自由だし。
部屋も狭くて、環境も悪い。
外国人であることで、不利益や不愉快な思いも被るし。
今ではこちらがすっかり、辛く単調な日々の繰り返しの場になっている。

他方、夏に日本に帰ってるあいだだけは、こちらでの義務や雑務から解放されて(すっかりではないけれど)、わりと自由に羽を伸ばせる。
というか、このあいだにちゃんとリフレッシュしてパワーチャージしておかないと、とてもとても、そのあとまた一年やってくにはエネルギーがもたない。

何でそんなに日本に帰りたかったのかというと、今や自分にとって、
日本=休息、楽しいこと、安心できる場所、になってたからなんだろうな。

日本に帰りたいっていったら、帰りたいのだ。
ほかの何ものも、じっさいに帰ることの埋め合わせにはならない。
それでも…

いちばんほしいものが「休息、楽しみ、安心」なのだとしたら、それを得ることがまず必要だ。
それが手に入れば、じっさいに物理的に日本に帰れないとしても、ひとまずは何とか生き延びられるんじゃないだろうか。
そしてそのために多少は人に聞いたり、頼ったりするとしても、なるだけ自給自足できるといい。

よく自己啓発本とかに書いてあることだけど、「望む仕事を得る」とか、「夢を叶える」とかと同じことで。
その仕事ずばり、その夢そのものを得ることは難しいとしても、
その「仕事」や「夢」を構成するものを分析して、この要素とこの要素と…ってバラバラに分解して、それをひとつずつ実現していくことで、形や方法は違っても、結果オーライで目的に近づいていく、みたいな。
正攻法じゃなく、創意工夫で、塀をよじ登ったり土管をくぐり抜けたりして、そして最終的に、こちらにいても日本に帰ったときと同じような休息や満足を得られるようになれば、まぁOKじゃないだろうか。

これはなかなか哲学的な命題だ。
実際に日本に帰る以外のあらゆる方法で、日本に帰ったときと同じような感情、同じような満足を得ることをめざすこと。
実際に登る以外のあらゆる方法でこの山を登れ的な。

でも、考えてみれば、リモート会議も、オンライン授業も、ズーム飲みも、すべてはこの命題に応えるべく生み出されたのだ。
実際に登る以外のあらゆる方法でこの山を登れ。
自分も、かつて出くわしたことのないこの命題に取り組んで、バーチャル帰国の方法論を編み出さなくては。
自分にとって「日本に帰る」ということを構成する要素をひとつひとつ、こちらにいながら再現できないか、つくり出していけないか考えるのだ。

毎年、日本に帰るときには、日本でやりたいこと、買うべきもの、読みたい本、食べたいもの、行きたい場所、会いたい人などをリストアップする。
今年もリストは作ってあった。
その項目をひとつずつ、こんどはこちらにいながらなんとか実現できないか、調達できないか、つくれないか、代わりに何かできないか考えてみる。

たとえば「去年の夏の滞在をブログにまとめる」っていうのは、自分にとって、すごく役立った。
去年のことはぜんぜんまとめていなかったので、テーマごとに少しずつまとめていくことで、去年の夏を思い出し、生き直している気もちになった。

まず書いたのは、高校の先生たちに会いに行ったときのこと。

2020/07/19
高校の話~9 ブルーの庭、自由の王国~
英語のK先生の庭のこと、さいしょに知ったのは、おととし。そのとき、先生、自分のパソコンのファイルを開いて、イギリス時代の色んな写真を見せてくれていた。さいごにファイルをぱちんと閉じると、そこに綺麗な庭の背景画像がぱっと広がった。ピンクの薔薇が一面に咲き乱れて、絵はがきのよう。ほかのどの写…



ちょっと原稿を頼まれたので、そのネタを整理する下準備のためというのもあったのだけど、書いてるあいだ、楽しかった時間を思い出してほんとに楽しかった。
色んな話をしたのを、まとめられてよかったな。

それから、大好きな部屋のこと。

2020/08/25
つくばの大好きな部屋(1)
去年の夏の日記を、まだまとめていなかったのでこの機会に。大好きなつくばの自分の部屋に帰ってきて、さいしょの朝。目を覚まして、うーんと身を伸ばして、見上げると、まず目に入るのがこの景色。東向きの窓から、白いカーテンを通してあふれる光。あぁ、これから楽しい夏が始まる!って、こみ上げる…



「つくばの自分の部屋をきれいに掃除する」
「棚とか引出しとか1個1個開けて、色んなモノたちにただいまーって挨拶する」
「部屋で一日ゆっくり過ごす」
っていうのをリストに書いていたのだけど、去年たくさん撮った部屋の写真をじっくり眺め返し、シリーズで記事にまとめることで、気もち的にほぼ同じような満足が得られたと思う。

「部屋で一日ゆっくり過ごす」っていうのは、ほんとは「部屋で一日中テレビをつけっぱなしにしてゴロゴロする」だったのだけど、これは叶わなかった。
テレビに関しては、不完全なアーカイブをyoutubeで探すしかなくて、いちばん不満足なところ。
各番組のサイトの見逃し配信みたいなやつも、海外では見れないのでね、ほんとに困ったもの。
youtubeで探しても見つからなくてイライラすることのほうが多いので、そこははなから諦めていた。

そして、食事やお出かけのこと。

2020/08/29
つくばの家ごはん(1)
つくばの部屋もキッチンがあるので、基本、自炊です。けど、夏だけこちらに戻るようになってからは、滞在のあいだ、しょっちゅう母から差し入れが届くように。せっかくだから、写真を撮るようになった。もちろん自分でもつくるし、ただ買ってきたものもあるし、いろいろ。お米は基本、玄米を食べるので、自分で…



去年の滞在中の家ごはんや外ごはん、出かけたときのことなどブログにまとめるなかで、色々美味しかったこと、楽しかったことなど思い出して幸せな気分になったし、こんなにたくさんのいい経験を得られたことを感謝しなきゃ、という気もちになった。

食に関しては、去年のブログを書くだけでなく、「食べたいものリスト」にあげたものひとつずつ、何とかこちらで探せないか、つくれないかって試行錯誤してきたのは書いた通り。
まだ、ぜんぶは実現できていないけれど。。

そしてこんなふうに、去年のことだけでなく今年の夏のことについても、起こったこと、考えたこと、取り組んだことなどを整理して記事にできてるのはいいなと思ってる。

   ***

本については、例年は帰ってるあいだ、部屋にあるのを読み返すことも多い。
いつも1年留守にしてるから、久しぶりで、新鮮で、また読みたくなるのも多いのだ。
そして、新刊では、読みたいなと思ったのぜんぶ買っているときりがないので、絞って絞って、厳選して4,5冊くらい買うかな。
どのみち、荷物に入れていけるのはそれくらいが限度なので。

今年は、前の記事にも書いたように、紙の新刊だと日本の3倍くらいしてしまうので、古本と電子書籍。
やっぱり厳選して、古本で10冊くらい、電子書籍は7,8冊。
例を挙げると、

*トーベ・ヤンソンのムーミンシリーズのうち2冊
「ムーミン全巻を読み直す」っていうのをリストに書いていたので、古本で見つけてうれしかった。

*ジュリア・キャメロンの「ずっとやりたかったことをやりなさい2」
1のほうは持ってる。2のほうは前に読んだけど、持ってはいなくて、また読みたいなと思っていた。

*こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法2」
同じパターンw 

*勝間和代さんの「ネオライフハック」
youtube のほうは見ていたので、「本にまとめてくれたんだー」っていう感じ。

*ギャラップ社の幹部の人たちの書いた「さあ、才能に目覚めよう」
前からいちど読みたいと思ってたやつ。
などなど。

何冊か買い込んで帰っても、たいていその日のうちにぜんぶ読んでしまう。
止まらなくなって、次の本、また次の本と手に取って、ふと我に返って時計を見ると、平気で4時間とか5時間とかたっている。。
そんなのも、ふだんは日本にいるときしかなかった。
それをこっちにいても味わえたのはよかったな。

   ***

会いたいなと思っていた人たちにも、すべて連絡がとれた。
メールでやり取りした人が多いかな。
何というか、みんな私が今年帰れないことをきちんと悲しんでくれてるのがうれしかった。
それも大きなパワーになった。

ビデオ通話したいと言ったら応じてくれた人もいて、めちゃめちゃうれしかった。
自分もあまりやったことがなかったのだけれど、やってみたら、じっさい会って話しているのと何ら変わりがないばかりか、今の状況ではそれ以上にいいなと思った。
というのはね、画面越しだったらマスクをつける必要もないし、距離を取る必要もないし、感染の危険とかも100%ないわけですからね。

   ***

そんなこんなで、今年の夏は「絶賛、脳内日本月間!!」みたいになりました。
得られた満足のほどは、じっさいに帰れた場合と比べてどれくらいかな? と考えてみると…
そうだな、項目ごとに違うけど、ぜんたいならすと7割くらいかな?
まあまあ、それほど悪くないかな。

ただこの夏は、少し仕事もしていたし、まだ書いてないけどすごく厄介な問題にずっと悩まされていたので…
そのせいで、日本云々は関係なく幸せ度3割くらいダウン。
なので単純に比較はできないけれどね。。

ともかく、いろいろな考察を得る機会とはなりました。
別にこんな考察など得なくとも、ふつうに例年通りに帰れていたら、その方がよっぽどよかった。
でもとにかく、今まで考えなかった色んなことを考える機会とはなりました。

バーチャル帰国、脳内日本月間、いい点もあるのです。
会いたくない人にはぜんぜん会わずに過ごせます。
戻る飛行機を手配する手間もない。
何しろ、じっさいに帰ってませんからね。
夏の日が過ぎて、だんだんフランスに戻る日が近づいてきて、切なくなるってこともありません。
その日までにこれをしなきゃ、あれをしなきゃと焦ることもなし。
これらのことは、夏が終わってもいつでもできることばかりです。
移動の手間もなければ、発つ前の掃除や点検も、着いてからまた掃除することもなし。

そんなわけで、もう10月になろうというのに、まだひっぱって夏のブログを書いています。
その気になればいつまでだって夏です。
他方、怒涛の日常も始まっている。

区切りがないっていうのは、やっぱり辛いものがあります。
いつも、フランスで過ごす10カ月は、水に潜って息を止めているようなものだった。
日本に帰る2カ月の間だけ息が吸えて、そのあいだに一年分の息を吸い込んでおく。
そしてまた水に潜る。
ここ数年、ずっとそんな感じでした。

それが今年は息が吸えない。
長い潜水を終えて水から上がってきて、でも息は吸っちゃいけなくて、そのまままた水に潜らなきゃいけない。
今年はそんな感じです。

いつまで怒っていても疲れるだけなので、そんなエネルギーもないから最近は淡々と過ごしていますが、
ほんとは今もずっと怒っている。
ほんとは今も、冗談じゃないふざけんな!って思っている。
「怒ってる」とかそういうことをあまりブログに書くのはおとなげないからやめておこうと思っていたのですが、
こうして10月になってもやっぱり怒っているので、仕方ないから正直に書きます。
この夏日本に帰れなかったことを、私は今もあいかわらず怒っています。


















































  

Posted by 中島迂生 at 09:27Comments(0)巴里日記2020夏