2020年11月10日

つくりつけの収納を何とか使いこなそう



パリの部屋、作りつけになった棚を白く塗り、壁も白く塗り直して、いまはわりと見られるようになった一画。
家具つきの部屋なので、この棚ももとからついていた。
はっきり言って、使い勝手はすこぶる悪い。
2段目より上は、台に乗らないと届かないし。
自分で一から決めていいのだったら、ぜったいこんなふうにはしない。
はじめの何年か、使いこなせずにほとんどがらがらのまま放置していた。

でも、おもに使っている衣裳だんすはとても小さいし、ほかに収納がないので書類や小物、靴などもここに入れてるから、とてもスペースが足りない。
そこで色々考えた結果、ペンキを塗り、空間をむだなく使えるよう、ぴったりあったサイズの籠や箱をさんざん探し回って見つけてきて、いまの状態に。
目下、いちばん下の段に本類と使ってない食器を、2段目3段目の籠には季節でない衣類を、いちばん上の箱には季節でない靴類と、化粧品などのサプライを入れている。
ほんとはこんなふうに分散したくないのだけど。
収納のデザインを自分で考えられないというのは、ほんとに困る。
この部屋に住んで以来、いろいろ工夫はしているけど、ずーっと常に困っている。

実は壁のこの面だけ唯一通りに面していて、冬は外気との寒暖差が激しく、結露からカビが生じがちなところ。
いちど一面カビで真っ黒になって、ほんとに大変だったの。
徹底的にやっつけて、きれいにして、それからはもう二度とカビなんか生えちゃいけないところだったのに。

11月に入って、ある日ふと籠の衣類を整理しようと引き出してみると、籠の奥の壁にまた黒カビが出現しているのを発見、大ショック!!
壁にぴったりくっつけて収納していた、籠の網目にもくっついていた。
まぁ、ぴったりくっつけていたのが悪い、という話ではある。

こういうのって、あまりにショックすぎてとても、<ビフォア>の状態を写真に記録しておこう、なんて考えが及ばないのよね。
きれいにしてしまってから、あ、そういえば前の状態も撮っておけばよかったかも、と思う。
今回もすぐに棚の中身をすべて取り出し、まず壁のカビを取って、籠もきれいに。
壁のカビは、ジャヴェル(塩素系漂白剤)の濃い目のをスプレーしたらすぐに溶けて流れ落ちた。
出現したばかりで表面だけだったようだ。
籠のほうが、繊維の中まで入り込んでしまっていてやっかいだった。
熱いシャワーで流して、クリームクレンザーでごしごしやって、再び熱いシャワーで流して、だいたい落ちた。。

一日乾かして、元通りに衣類を収め、また棚へ。
棚板の幅をはかって、ぴったり収まるようなサイズの籠をそろえたので、壁にぴったりくっつけていた。
けれど、またこんなことにならないようにこんどは奥の壁からちょっとだけ離して収めた。
なので、冒頭の写真では棚板のところからわずかに出っ張っている。

それから、この機会に中に入れていた衣類の入れ方もちょっと見直したの。
これまでふつうにたたんで底から重ねて入れていたのだけど、それだとぱっと見、何が入っているか見渡せない。
見えるのはいちばん上になってるものだけで。。



なので、ひと目で分かるよう、すべてのアイテムの断面が見えるように。

  

こんなふうにすれば、美しい!
サンドウィッチの断面のような美しさ。
ふつうに入れてくと、服が立たなくて崩れてしまうので、入れるときは籠を斜めに立てかけて、重力を利用して入れていくといい。



…こんなふうに。この方法、今日発明した。
すごい! 私、天才じゃないだろうか。。
みんなもぜひやってみて。って、とっくにやっていた?…
































  

Posted by 中島迂生 at 04:22Comments(0)巴里日記2020冬

2020年11月10日

化粧品はミニマリスト。



つくばの家の共有スペースといえば、去年、おととしはバスルームまわりなどの自分も使わせてもらっていたあたり、夜中にこっそり掃除したりしたなぁ。
必ずしも気づいてもらえなかったけれどw
何やかや、とにかくボトル類が大量に並んでいて、棚に入りきらずに窓や床に溢れ出て、むき出しに置かれて。
おびただしい数の化粧品は、使い始めてはみたもののいまいちで、使いかけでやめて別のを使って、というのを繰り返してこうなったらしい。
まぁ、分かる。私も以前はそうだった。
客観的に見ると何でこんなにってびっくりするけれど、本人的には有機的なプロセスを経てこうなってるのだ。
でも、むき出しに並べておくと悪い点は、埃がたまる。
なので、ボトル類をいったんのけて、下の埃を掃除して、みたいなことをしていた。
いまいち合わない化粧品って、捨てるのも忍びず、そのままにずーっとあるんだよな。
うん、まぁ、分かるわ。

自分の場合は、そうやって使わないものが淘汰され、自分が使うものっていうのがどんどん絞られてきて、結果、いまではほんとに決まったわずかなアイテムしか使わなくなった。
うん。こと化粧品に関しては、真正ミニマリストといってもいいかもしれないな。
化粧品のアイテムが少ないと、ほんとにストレスフリーなのですよ。
いま使っているのは、ニベア、アイブロウペンシル、日焼けどめ、それを塗ったあとに落とす化粧落とし。
基本、この4アイテムのみ。
ニベアや日焼けどめは化粧品とは言わないかも。
そしたら、ほぼアイブロウペンシルのみですね。



長年使ってるのは<ちふれ>の22番のダークブラウン。
これで眉だけでなくアイメイクもすませちゃう。
ふだんは洗顔のあと、唇と目のまわりにニベアを塗って、…スキンケアってそれくらいだな。
出掛けるときには、肌に直接ペンシルを、眉と目に入れてしまう。
夏場や、少しきちんとしたいときには日焼けどめを塗ってから。

化粧水とか乳液とかも、私、使わないの。
みんな何のために使ってるのか、よく分からない。
一度だけ買ってみたことがあるのだけど、化粧水、顔につけたら、なんかひりっとしみて。
いやこれ、絶対肌によくないよねと思って、やめてしまった。
使わなくて不都合なことって、とくにないなぁ。
ファウンデーションも、2013年くらいをさいごに使わなくなった。
それまで夏場には、ファウンデーションと日焼けどめを重ねて塗っていたのだけど、ただでさえ暑いのになんかうっとうしくて顔が疲れるなぁと思って。
どっちかひとつでよくない?って。
それで自分の場合、美容と健康とどっちを取る?って考えたら、それは間違いなく美容<健康だなと思って。
乳液タイプの日焼けどめは、ていねいに塗るとファウンデーションを塗ってるみたいに見えるので、もうこれのみで、オールシーズン。
優秀。お世話になってます。
言っちゃうと、冬だって日が差せば日焼けはするのでね。

 

ここ何年と使っているのは、アリーのいちばん強力なもの。
なので、落とすときもていねいに。
ジェルタイプの化粧落とし(左)が好きですが、こちらでは見なくて、コットンに含ませて落とすもの(真ん中の)が主流。(右はコットン。)
それだと目に染みるし、たっぷり含ませてもどうしても肌をこする感じがあるのでちょっとイヤです。。

アイメイクは、ほんとはもっと凝りたい。
アイライン入れてマスカラしてる人、好きです。
ほんとは自分もそうしたい。
けど、私、なんか目のつくりが変なのかな?
アイラインやマスカラ入れると、ほんとに2,3回まばたきしただけで、下側にべったりついてアライグマみたいになっちゃうのです。
アイライン入れた日は、5分に一度くらい鏡見て目の下のところを拭き取らないとひどいことに。
撮影のときなどは一瞬つけたりしますが、日常生活ではあまり現実的ではない。
いろいろやってみたあげく、アイブロウペンシルならそこまで落ちないということで、今のスタイルに。
ペンシルだとあまりインパクトないけど、まぁ仕方ない。
眉と兼用で便利だしね。

あとは…そうだ、世の女性は口紅塗ってるのですよね。
私は、唇も顔と同じく、ニベアしか塗らなくなって久しい。
薬用リップみたいのすら使わない。
いつも使ってる途中でどっかいっちゃうのだもん。
幸い血色はいいほうみたいで。
何も塗ってないのに「そのルージュの色、いいね!」って言われますw
口紅使ってたことって、私、いままでで3,4年間くらいしかないな。
使わなくなったのは、「唇は皮膚のほかの部分より百倍敏感」っていうのを読んでから。
なるほどーって。
というのは、オレンジの皮が唇に触れたとき、強烈にぴりぴりしたりするじゃないですか。
指に触れても、何も感じないのに。
たしかに唇って敏感なのだろうな、そういう部位に、あまりよけいなものつけないほうがいいなと思って。
口紅つけなくなって、アイテムもまた減ったし、ものを食べるときもストレスフリー。

あとは…チークとかノーズシャドウとかは、買ったことすらないな。
ブラシやパフも買ったことがない。
顔の脂がついてすぐ不潔になりそうで、管理がめんどうそうで。
日焼けどめとペンシルを、もっぱら指でていねいにのばします。
日焼けどめは白なので、白い服についても問題なし。
ハイライトに数回重ねてていねいにのばす。
チークはペンシルをさっと滑らせて、これもていねいにぼかす。
少ないアイテムでもていねいに使えばだいたいOK。

そうそう、ファウンデーション使ってたころは、帽子かぶったとき、おでこのファウンデーションの色が帽子の裏側についてしまってイヤな感じだった。
ファウンデーションって基本洗っても落ちないのです。
白の日焼けどめだけ使うようになってからは、そんな悩みもなくなりました。

ほかに、昔は使っていたけど使わなくなったものといえば、ヘアワックスとかヘアオイル系。
要するにちょっぴり油分があればいい話。
わざわざ専用に買う必要ある?って、前から思っていた。
イタリア人がオリーブ油を髪にもつけるっていうのを読んで、やっぱりそうだよね!って思って。
でも、オリーブ油はけっこう匂いがするので、こちらではあまり匂いのしないヒマワリ油をちょっぴりつけています。
つくばの家では、片づけしたときに大昔のレモンバウムのオイルが出てきたので、それを使っている。
もとはギターのネックにすりこんで手入れするためのもの。
いまでもレモンのいい香りがしますよ。
とっくに酸化してるとは思うけれど、髪につけるぶんにはとくに問題ないであろう。

子供のころ、女の人って何であそこまで化粧品いろいろ必要なんだろう?と不思議だった。
結論からすると、やっぱりそこまでいらないよね、って個人的には思います。
人によって絞れるアイテムは違うと思うけれど、少ない方が、ごちゃつかないし、ムダがないし、いいことづくめ。
ものの本質を考えて、なるだけ色んな用途に使うようにするといいんじゃないかな。





























  

Posted by 中島迂生 at 04:21Comments(0)巴里日記2020冬

2020年11月10日

やっておいてよかったこと2:共有スペースの片づけ

あともうひとつ、過去に実家に帰ったときに、あれやっておいてよかったなーと思えること。
それは自分の部屋以外の、共有スペースの片づけ。
といっても、ひとのものは勝手に片づけませんよ、もちろん。
自分のものの撤去作業ね。(あと、ひとのものに触るときは必ず断ります。)

私、こちらに移り住む前は、自分の部屋からものが溢れ出てしまって、共有スペースにもずいぶん置かせてもらっていたのです。
あれは申し訳なかったなぁ。
基本ものは捨てないほうで、片づけメソッドとかも知らなかったから、どうしようもなかった。
でも、ほんとはそんな、侵食する権利はないよなーって思ってはいた。
そこで、家を出てこちらに住むってなったときに、いないのに、共有スペースにまで私物を放置って、いくら何でもダメだ!と、一念発起。
出発までにすべて撤収!!って決めて、実行。
そのときに、ずいぶんすっきりしたと思う。

ただ、そのときにはすっぽり抜け落ちていたのだけど、私、そういえばあそこにもちょっと自分のもの置いてなかった? って、あとから思い出して、気になっていた場所がひとつあって。
階段の下にちょっとした納戸というか、ものを置けるスペースがあって、扉がついてる。
そこに、大工仕事で余った端材とか、木工関係をぽいぽい入れていたのね。
こんど日本に帰ったらあそこを片づけたいな、とずっと思っていた。
それが叶ったのが、3年前、2017年のこと。
日記を読み返すと、3行で終わっていて拍子抜け。。
そうね、時間にしたらたいしたことないのだけど、自分の中ではけっこうな重労働で、とてもやりがいと達成感があって、あれできてほんとによかったな!って今でも思うこと。

このブログでも、たしかちょっとだけ書いたよね?と思ったら、こんなところに。。

2018/01/14
おばあさまの部屋の片付け
写真はグラン・パレに出展時のMichiさんの作品。Michiさんはパリ在住歴も長いガラス作家さん。ガラス小物がずらりと並び、なぜかたくさんの彫刻や、ピアノや、年代物のジュークボックスなども同居するふしぎな雰囲気のアトリエに、時々遊びにお邪魔します。年末は、このアトリエのあるアパルトマンの、大…


というわけで、話は3年前の夏にさかのぼります。
その日のことは、いまだ思い出すたびに気分がいい。
あのときの充実感とカタルシスは。。
その日、よしやるぞ!と決めて、じっさい中を見てみると、自分の持ちこんだ材木や、ほかの色んながらくたで大洪水みたいになっていて。
昔はここに掃除機が置かれていたのに、今やそんなスペースもなく廊下に置かれていて、悪いなーと。。
マスクを二重にして、手袋をはめ、汚れてもいい格好で、髪もタオルに包んで、いざ決行。。
ホコリとカビがすごくて、きつかったな。
でも、取り掛かってみると、いるものといらないものを分けるまでもなかった。
だいいち、カビ臭がひどくて、とてもまた住空間に持ち込んで使おうっていう感じではない。
家族のものも確認してもらい、実質、ほぼすべて処分することに。
仕分けして袋詰めして次の燃えるゴミの日まで、いったんスペース内に再収納。
ここまで3時間ほど。
そのあとシャワーを浴びてすっきりして、昼ごはんを食べた。
いやー、あんなに気持ちいいことはなかった。
あの達成感と、すっきり感と。まさにカタルシス。。
それから後日、ごみの日に、集積所まで5往復くらいして運び込み完了、めでたく空っぽに。
あー、これをやりたかった!! すっごくうれしくて。
やりたかったことをやり遂げられた、このうれしさにまさるものはない。

家族と話して、このスペースにはもうものを置かないことにしようってことになった。
カビ臭がひどくて、ものを置くのに適した場所ではないねって。
これはそもそも、設計ミスだと思う。
内装もなくて建材がむき出し。なのに扉でふさがれて換気もないから、湿気が入ってくるのに出ていかない。
掃除機とテニス用具くらいしか入ってないころからカビ臭かった。
あっても意味のないスペースなのだ。
階段の上の二階にも同じような収納スペースがあるが、そこも同じ状況。
スペースはあっても、ものを入れられない。
困ったものだわ。
ほんとはもとから扉などつけず、オープンにして、きちんと内装すればよかったのだろうね。

いずれにせよ、これらはほんとに、やっておいてよかったなと思えること。
思い立ったが吉日! 
やろうと思ったことは、さっさとやっておくのがほんとによい。
次はないかもしれない。





















  

Posted by 中島迂生 at 04:20Comments(0)巴里日記2020冬