2011年07月06日

旅行メモ2011その19サフロンにて7Gt. Dunmow 

27 Apl Wednesday
晴れ、風強し

町の図書館にネットやりに来てみた。
PCが何台かあって、住人でも旅行者でも区別なく、カードをつくってコードをもらうことで一日一時間まで使える。
スタッフの女性がすごく親切に対応してくれた。
平日は7時まで開いてる。

マーティン君から返事が来てた。
マーティン君とは7年前、アイルランドのクレア州、ドゥーリンを旅行してたときに知り合った。
劇団で去年上演した<エインガスの砦>の舞台となったモハーの崖のすぐ近くの村だ。
それから手紙やクリスマスカードはずっと交わしている。
5年前、二度めにイギリスに来たときは、ベイズゲラートというウェールズの山の中のものすごく辺鄙な村でばったり出くわして、それはそれはびっくりした。
住んでるの自体は、イギリス南部のポーツマスという港町に住んでいる。

今回、急にイギリス行きを決めたとき、こちらの友人2,3人にいちおう知らせておいたが、唯一都合をつけてくれたのがマーティン君だった。
ものすごく懇切丁寧な長々しいメールを送ってきてくれて、限られた時間内で読んで返事を打つのはかなり速読力を鍛えられたがとてもうれしかった。
この日以降、何度もメールで打ち合わせし、私の滞在のさいごのほうで会うことになった。

   ***

2,3日マイクを見ないなと思ったら、けさ戻っていた。
二日間休みをとったが、何のいいこともなかったよ。
働いてた方がましだ。
さいしょの日はいちにち寝ていて、次の日はケンブリッジ行ったけど、とくに何もなかった。
スタバでコーヒー飲んだよ。
観光でこっちに来てる連中は、こっちのスタバで同じコーヒーを飲んでるし。
みんなどこ行ってもやってることは同じってわけ。

その調子じゃ、日本に来ても同じことですね。
と私は笑った。
サフロンもケンブリッジも私にとっては天国のような場所なのに、いつも住んでる人からすればこんなにも変わり映えのしないものになってしまいうるのか。
ぜいたくなのか気の毒なのかよく分からん。
・・・んー、でもやっぱり羨ましいな。
それだけ行くべきとこも見るべきものももう見尽くしちゃったってことだもの。

   ***

くだんのオランダ人の女性とまた少し話す。
こっちで英語教えて、できたら大学行きたいって言ってた。
まだ学位取り終えていないからだって。
オランダよりこっちで取る方がeasier なんだそうだ。
というかなんでもオランダで学位のつづきを取るのはもう不可能に近く、実質こっちで取るのが唯一の道なのだという。

I know it's so expensive to live here, and so hard to get a job, yet...

ヨーロッパはひとつの大きなマーケットだからね。

そうかー そうなのか。
色んな人生があるな・・・と考えさせられた例。

   ***

バスで Gt. Dunmow に来てみた。
これまた中世の面影がそのままに残った美しい町だったけど、帰りのバスが10分後で、その次の帰りのバスが2時間半後!

町はぶらっと歩いてすぐに見終わってしまい、手頃なカフェもないし、仕方ないから Doctor's Pond の裏手の芝生で寝ていた。
日射しがちょっと暑くて、木綿の上着をひっかぶって焼けないようにしていた。

寝るのにも飽きて、つくづくと考えた。
こういうのほんとに困るなー
イギリスを旅するのに、やっぱいちばんいいのは車かもなー
とばすところはさっさととばして、止まりたいところで止まりたい。
重い荷物もって歩く必要もないし、大きいよこの点は・・・

ケンブリッジでのちに会ったある人が、こんなこと言ってた。
レンタカーは高いから、中古を買ってしまった方がいい。
そのひとの友だちは、イギリスを旅するとき、中古の車を買って乗ってまわって、帰るときまた売って帰るんだそう。

   ***

30日の土曜日だけ、いまだに宿が決まってなかった。
サフロンもケンブリッジもいっぱいだし、連休でどうにもならないのだ。
帰ってからマイクに相談してみると、ケンブリッジのホテルを探してくれた。
それでもよかった。
yhよりはもちろん高いけれど、ケンブリッジにいられるなら、それだけの価値はある。

あとは私、ノーフォークでもいいの。
あっちにも興味があるんで行ってみたいんです。
ノーフォークは、わが愛するアーサー・ランサムの12冊のランサム・サーガのうち、2冊の舞台となった地方なのだ。 
前から行ってみたいと思っていたところがあった。
本の舞台からはちょっと外れるけど、ハンティンドン。
そこのyhを経営してる夫婦と知り合いだったのだ。

ところが!
マイクは彼らのこと知っていた。
エドとイヴォンヌの夫婦だろ?
彼ら、宿をたたんじゃったんだよ。

ガーン!!!・・・
もっと早く来るんだった・・・
Again, things change...

あ、でもちょっと待って!
いいお勧めの場所がある。空いてるかな・・・よーし、OKだ!

PCをパコパコ打って、マイクが勧めてくれたのは、シェリンガム。
同じくノーフォークの海辺の町だ。
大してなんにもない小さな町だけど、のどかで好きだと思うよ。
それに、ちょっと海を見に行くのもいいだろ?

マイクのお勧めなら間違いないだろう。
めったに来れないイギリスの貴重な二日間だったけど、はじめて行くシェリンガムで過ごすことに決めた。
期待にたがわず、すてきなノーフォーク体験になった。

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Posted by 中島迂生 at 02:37Comments(0)英國紀2011