2011年07月26日

国立環境研究所にて

つくばには何だかんだと色んな研究所がいっぱいあって、だいたい年に一度くらい、夏の時期に一般公開します。
おとといは環境研の公開日でした。


環境関連では自分も過去にさまざまな活動をしてきたので、いちど行ってみたいと思ってたのです。
以前に英語サイトの管理をする職に応募したこともあります。
「ネイティヴ並みにできないとダメ」と断られたんですが。




はじめて一般公開に行ってみて、人の多さにびっくり。
だいたいが小さな子供連れです。
イベントや出し物も子供向けのが多かった。

交通整理の警備員さんとか、受付テントとかベンチとか大がかりにたくさん用意されていて、さぞかし準備が大変だろうと思われた。









公演とかもやってたけど、自分としてはまず構内の建物とか景観とかのほうに目が行くので、ぶらぶら、小一時間くらいあちこち歩き回った。

設立がなにしろ70年代とかなので、やや古臭いのは致し方ない。30年前に前衛だった感じ?
基本コンクリートとガラスのいかにも研究所らしいつくりなのだけど、とくに季節柄、構内いたるところに溢れるみどりに映えて感じがいい。










よく見ると、設計した人のセンスをすごく感じる。
90年代風の、今でもよくある無機質で現代風な感じを目指してはいなかったんだなっていう。
むしろアールデコとかそういう感じが好きだったんじゃないかな。













ベランダの手すりとか屋根のへりのラインだとか、こまかいところの意匠が凝っていて遊び心があって、どれも少しずつ違ったりする。













パイプの配送設備みたいのの支柱とかまで、円形のデザインが入ってたり。















唐突に平屋の日本家屋があるのは、これも研究の一環なのだろう。














それ以上に目を引いたのが、この<トマレ>のサイン。
さいしょ<トマト>かと思った。











それにしてもこんなコンクリの壁にいきなり貼ってある。
ここで止まってどうしろというのか??












でも、なによりいちばん気になったのがこの建物。
何だか妙にモダンなデザインの教会みたいで目を引く。
何の研究棟というのもどこにも書いてないし、ここは中を公開もしてない。
わきを通ったら、窓があいていて、中では色んな研究設備があって人がふつうに作業してた。
その光景を見て、なぜだか急にロシアのカヴェーリンという作家を思い出した。







 









     *

大山記念ホールというところに行ったとき、ちょうどエコドライヴについての公演をやっていたのでお邪魔した。
ひょうひょうとした語り口で笑いを誘う。聞いてて楽しかったし勉強になった。

印象に残ってるところをちょっとご紹介すると、たとえば、エコドライヴしてる車としてない車との、それぞれ一本の道路におけるスピードの推移の図。

「この赤いところは60キロ超えなので、違反です」
「ここは前の車にぶつかりそうになって急ブレーキをかけたのでスピードが下がってるんです」
「エコドライヴしてるとのろいので周りに迷惑かかるんじゃないかと思うかもしれませんが、60キロ以上出してても信号でひっかかるんで結局そんな変わらないんですね」・・・

エコドライヴをしてる車を緑、してない車を赤として、エコドライヴしてる車の視点での運転シミュレーション。

「こうしてみると、世の中赤い車ばっかりじゃないかと思えるかもしれませんが、それは自分が制限速度守っていてどんどん抜かれていくからそう見えるんであって、実は後ろとか周りに緑の車はいるんです」

まるで人生みたいです。
自分も、緑あたしだけじゃん、みたいな生き方をしてきたから、大変共感したことでした。

まぁ、でも
「遅ければ遅いほどいいというわけではありません」
ということでもあるそうなんで・・・。
     

Posted by 中島迂生 at 08:54Comments(0)身辺雑記