2015年01月24日

9月14日(日) テルヌのブロカンテ




凱旋門近く、テルヌのブロカンテ。何気ない街角もいちいち美しい。



















午前中、月曜のテストの勉強とスカイプを少しして、そのあとテルヌのブロカンテへ。
歩いても歩いても、通りの両側にえんえんとどこまでもつづいてる。

先週のリュ・クレールと同じ店がけっこう出ていた。同じ品物もけっこう見た。
だいたいいつも同じ顔触れなんだ。
お客さんも、通いつめてる人は分かってて来てるんだろな。
いろいろ見てだいたい分かってきた。
ほんとにその店でしか手に入らないようなものってそんなにない。
どのジャンルであれだいたい似たようなデザインのものを、複数の店で置いている。
ひとつも逃したくなくて、いままで律儀に来てみたけれど、これなら、そんな毎週通わなくてもよさそう。

ブロカンテの列をいちばん端っこまで見て歩いて、角のカフェでひと休み。
カフェで通行人見てるの面白い。
楽しそうに喋ってる中年カップル。
フレンチブルを連れてる12歳くらいのほっそりした女の子。
斜め前には若いカップル。女の子は16歳くらい、とてもかわいい。
もりもり食べてる黒人の親子。おいしそう。。

日曜日って、いいな。
店が開いてなくて人通りが少ないぶん、街のようすがよく分かる。
ブロカンテのテントの列が途切れると現れる、何気ない街角、いちいち美しい。

心惹かれるもの。
金縁のアールヌーヴォーの大きな鏡。
流れるようなデザインで、デコラティヴすぎず、適度にシンプルなのがいい。

小ぶりのシャンデリア。
真鍮とガラスのもの。
やはり美しい流線型で、あまりごてごてしすぎないもの。

螺旋階段。
つまり、螺旋階段が残っているような中心部の美しい古い家に住みたい。
でも、学校の建物がそういう感じなのでけっこう満足。

ほしいもの。
スキニージーンズ。短い丈のワンピース。
壁にかける時計。お皿。
コーヒー。よいシャンプー。

ブロカンテで買ったアクセサリを手直しするのに、プライヤとか針金とかほしい。
部屋の家具に白いペンキ塗りたい。




  

Posted by 中島迂生 at 08:43Comments(0)巴里日記2014-8月9月

2015年01月24日

9月13日(土) サン・クルーの花火




11時くらいまでゆっくり寝る。至福・・・。
こっち来てから、目覚ましかけずに寝たのはじめてかも。

駅の反対側の大きなスーパーへ、はじめて行ってみる。
駅前よりだんぜん品揃えが豊富なうえ、全体的に割安な感じ。
これで週末、駅まで行かなくても生きていける。ありがたい。

この日はサン・クルーの花火。
9時-11時という時間帯。遅っ・・・。
で、7時半くらいに出て、行きに駅の人に、終電の時間を確認してから行った。

9番線のさいごの駅で降りて、人の流れについていく。
川にかかった橋を渡り、青くライトアップされた城館の前を通って木立のあいだの道をえんえんと。
会場についたら人でいっぱい。私の読んだ記事では2万人とあった。

見てると、日本の花火大会の花火とはけっこうスタイルが違う。
遠くからでも見える高さのだけでなく、人の丈の高さくらいのところでシュルシュル回るのや、小さなナイアガラっぽいのから、あらゆる高さの組み合わせ。
音楽だけでなく、花火と組み合わせて色んな色のレーザー光線もたくさん使ってる。
曲のリフレインが半音階上がるごとに、それに合わせて花火もどんどん高く上がっていく、そういう演出もいい。

日本の色とりどりのスターマイン+5尺、6尺のもあって、やっぱり綺麗だった。
線香花火のように繊細な金色の、きらきらしながらゆっくり消えていく。
空いっぱい、金色の花束をぶちまけたように次々打ち上がる。

クライマックスが近づくにつれ、どんどん圧巻に。
こんなに美しいものを見たら、おかしくなってしまうのではないかしら。
それはもう恐ろしいほど、もう神の領域だ。
プロメテウスが神々から盗んだのはこの火だったのだ。

さいごは交響楽の締めくくりのよう。
日本の花火大会のさいごが

これでもかー!!!

くらいの感じだとしたら、今日のは、

これでもかこれでもかこれでもかこれでもかこれでもかこれでもかああああああガガガガガガガー!!!!!!!!

っていう感じ。
・・・耳が壊れるかと思った。正直、ちょっと疲れた。。。

でも、花火を見終えたあとは、その場にいた全然見知らぬ人たちのあいだになにかふわっとした一体感が生まれるね。
同じ美しいものを見て心打たれた感で。

みんなについていったら、トラムのプラットフォームに出た。
ふと掲示された路線図をよく見てみたら、うちの近くまで行っている。
夜だし、はじめてのところだし、と思ったが、どう考えてもこっちの方がよさそうなので、思い切って乗ってしまう。

人でいっぱいでぎちぎちだったけど、とてもよかった。
とにかく、外の景色が見えるのがよい。
乗ってた誰かの誕生日だったらしく、ふいにハッピー・バースデーが始まり、すぐに乗ってる人たち全員の大合唱になった。
ぎゅうぎゅうに人が乗ってるから、すごいパワフルな歌声に。

駅を歩きざま、窓口のほうをふと見ると、行きに聞いた駅員さんがまだいた。
向こうも私に気がついて、「全然間に合ったね!!」って声をかけてきてくれた。

あぁ、すばらしかった!!
なんだか狩りに行ってすばらしい獲物をとれたみたいな、ねずみを捕まえたネコのような、うれしい気分いっぱい。
そう、私にとってパリ探検は狩猟なんだと思う。
あらゆるところへ出かけて行っては、イマージュや経験という獲物をつかまえて帰ってくる。
同時に、すべてはそもそもそれらがそこにあってこそなのだから、それは同時にギフトでもあるのだ。




  

Posted by 中島迂生 at 08:42Comments(0)巴里日記2014-8月9月

2015年01月24日

9月12日(金)その2 ギャラリー・ヴィヴィエンヌ


 





ブルスの近くのパサージュ、ギャラリー・ヴィヴィエンヌ。
この日はあまり人がいなかった。
静かで瀟洒で上品な感じ。
クリスマスの時期にはデコレーションが素敵だったので、順を追ってまたほちほど。



夕暮れのオペラと、しっぽを跳ね上げたネコの置物が楽しいウィンドウ。




  

Posted by 中島迂生 at 08:40Comments(0)巴里日記2014-8月9月