2016年11月08日

コンサートホール サル・ガヴォー


 
  

先週、8区のサル・ガヴォーというところでのコンサートに
招待していただいて行ってきました。
サル・ガヴォーといえば、かつてフジコ・ヘミングさんもやったところ。
なかなかいいホールね、と書いてらしたので、一度来てみたかった。

ラウンド型の構造、壁面の凝った彫刻や、正面のパイプオルガンなどとても素敵。
階段などすべて赤絨毯が敷きつめられて、シャンデリアの電球は半分切れてるし、
そういうところも含めていかにもパリ。。
ただ、デコラティヴなオペラ座なんかと比べると天井画もないし、わりとシンプルめな印象。

 
 

驚いたのは、お手洗いが4階にあること。
よっぽど使われたくないのね・・・。
フランスの施設や店って、どうも、客にトイレ使わせないことに命かけてる節がある。
メトロ駅にもトイレないし。
だから出かけるのは日本よりハードル高い。
急にトイレ行きたくなった場合にどうするか、計画を立てていかなくてはいけない。

はじめてパリに来て、サンジェルマン・デ・プレの有名なカフェ<ドゥ・マゴ>に
入ったときのこと。
1930年代にシュレアリストたちのたまり場だったところで、
かつてアンドレ・ブルトンにどっぷりはまっていた私には外せなかった。

せっかくカフェに入ったから、トイレに行っておかないと。・・・
と、地下にあるトイレは何と有料で、お金を徴収する<トイレおばさん>が
でんと構えていらっしゃる。
さいしょ、全く気がつかずに横を通り過ぎたら、聞こえよがしに「えっへん!」と
咳払いされてしまった。

えーっ、メニューも何もかもこんなに高いのに、さらにお金とるの?
とびっくりした思い出がある。
さすが、息してるだけでお金のかかる街、パリ。

・・・って、トイレの話じゃなかった。
この日のコンサートは、加藤登紀子さん。
正直、私はほとんど知らないに等しい。
けれど、この日のサル・ガヴォー、まるでパリじゅうの日本人が
集まったのじゃないかしらというくらいの大盛況だった。

私の後ろで、少し年配の方が、「私たちの年代は加藤登紀子よね~」
と、感慨深く話されていた。
ピアノ+ヴァイオリン+パーカッションの3人だけの音楽隊。
音響もよく、30人分くらいの迫力があってすばらしかったな。。






  

Posted by 中島迂生 at 19:46Comments(0)巴里日記2016-11月