2014年11月11日

14のころの絵など


片づけには、子供のころからの自分の作品の分類と整理も。
まだまだ、体系的に完璧に分類できたとは言えないのだけど、とくに愛着のあるものを少しだけご紹介。

14とかその周辺のころの作品って、なんか特別な思い入れがある。
感受性がとくに敏感になって、物事の本質がはっきり見えた時期だからかな。



これは、プラスチックの透明な板に黒チューブで縁取りし、色つきの塗料を流し込んだもの。
13くらいのときの作品。
その前の11とか12のとき、(<指輪物語>の影響を受けて)長々書いてた長編の物語の、舞台となった架空の世界の地図。
川とか山脈とか町とか、ひとつひとつに全部名前がついている。



これはスクラッチボード。14のとき。
曇り空のエルサレムの写真をモノクロコピーして、そこから起こした。
えらい時間かかったっけ。
アルブレヒト・デューラーの銅版画のような空のブツブツしたテクスチャー、今でも気に入っている。



世界一周旅行をして、帰ってきて、そのことを本に書いているしまうまの絵。
これも14のとき。
これは将来こうなりたいなという自画像ww
しまうまの縞が青紫と黄色だったりするところが当時の気分。



これは高校に入ってから。15くらい。
下部の少し黒い、真っ赤なケシの花と、真っ青な矢車菊と、デイジー。
5月が来て原っぱが一面のみずみずしい緑になって、そこにこの花たちが咲くの、ほんとに美しい。



これは木版画の原版。14のとき。
いま思うと、アンドレ・ドーテルの<荒野の太陽>とかの感じだな、これ。
空が灰色だったり、太陽が青かったりするところが反逆の精神。
私の描くネコは、いまでも、色を塗るとたいてい片方の目が緑色、もう片方が黄緑色になる。



<世界という名の列車>という絵本。
14のとき。
なんか当時の夢がぜんぶここにぎゅーっと集約されたような作品だ。
ちょっと英語ヘンだけどww





















あの頃、ほんとに、今思い出しても胸がしめつけられるほど、世界へ出てゆきたかった。
世界中を旅して回りたかった。
おとなになってから、しばらく妙に諦めておとなしくしていたけれど・・・
諦めても、さいごには夢が追いついてくる。
結局、夢には降伏するしかないらしい。

<チャーリーとの旅>のさいしょのところで、シュタインベックが同じこと書いてたね。
いま思い出したけど。・・・






  

Posted by 中島迂生 at 05:42Comments(0)片づけ2013-2014