2012年09月02日
仏蘭西紀2012-11
3日目、シェルブールを出発。ノルマンディーをあとに、こんどはブルターニュを巡る旅へ。

リゾン、ドル・ド・ブルターニュで乗り換えて、夕方、ディナン着。

ディナンは、古い石塔や木組みのコロンバージュの美しい、中世の面影を残す城砦の町。

時計台の上からのぞむ風景。

教会のなか。ステンドグラスの光が石の床に差す。

泊まった宿が、駅から3キロ、なにもそこまで自然豊かじゃなくても! みたいな山の中にあって、行き来がたいへん。
リゾン、ドル・ド・ブルターニュで乗り換えて、夕方、ディナン着。
ディナンは、古い石塔や木組みのコロンバージュの美しい、中世の面影を残す城砦の町。
時計台の上からのぞむ風景。
教会のなか。ステンドグラスの光が石の床に差す。
泊まった宿が、駅から3キロ、なにもそこまで自然豊かじゃなくても! みたいな山の中にあって、行き来がたいへん。
2012年09月02日
仏蘭西紀2012-12
4日目、ディナンからバスで1時間、サン・マロへ。
日の光のあかるい港町。
サガンが若いころ、よく夏に仲間たちと来ていた。
でも、あまりに人がいっぱい来るようになったため、そのうちサガンたちのあいだで「サン・マロに行かないこと」が流行るようになった。

町の城壁の上をぐるっと歩ける。
とても暑い日で、コーヒー味のアイスクリームを買って食べ歩き。

服のまま裸足で海に入って遊んだ。
水はすっごく冷たい。
金色の雲母のかけらのまじった茶色い砂が流れ動き、そのうえで波の光の網目模様がゆらゆら揺れる。
結局服の裾はずぶぬれになったけど、照りつける日差しに、それもたちまち乾いた。
日の光のあかるい港町。
サガンが若いころ、よく夏に仲間たちと来ていた。
でも、あまりに人がいっぱい来るようになったため、そのうちサガンたちのあいだで「サン・マロに行かないこと」が流行るようになった。
町の城壁の上をぐるっと歩ける。
とても暑い日で、コーヒー味のアイスクリームを買って食べ歩き。
服のまま裸足で海に入って遊んだ。
水はすっごく冷たい。
金色の雲母のかけらのまじった茶色い砂が流れ動き、そのうえで波の光の網目模様がゆらゆら揺れる。
結局服の裾はずぶぬれになったけど、照りつける日差しに、それもたちまち乾いた。
2012年09月03日
仏蘭西紀2012-13
5日目、真っ暗なうちにディナンの宿を出て、7時前の列車。
窓辺で揺られるうちにだんだん明るくなってきて、朝もやの立ち昇るメドウや、さいしょの光の差す小麦畑が流れ過ぎる。

焼きたてのクロワッサンの香る駅舎のブラッスリ。
サン・ブリューで接続待ちのプチ・デ・ジュネ。

この町に、訪ねたかった。
ギャンガン、ヤン・アンドレアの生まれた町。

デュラスを辿る旅のつづき、至高の愛の物語。
そのかけらをさいしょに紡ぎ出した町が、ブルターニュの懐深くにひっそりと息づく。

土曜の朝のマーケット。コアフをつけたおばあちゃんたちの絵葉書を売ってたりする。

裏通りに迷いこんだ。町の中を流れる川ぞいの片ほとり、時の流れもしばしたゆたう。

再び列車に揺られ、ブルターニュの西北端、ブレストへ。
窓辺に流れる川がしだい幅広く、対岸は遠くなり、やがて河口となって海へ注ぐ。
霧雨に霞む彼方の陸影。
窓辺で揺られるうちにだんだん明るくなってきて、朝もやの立ち昇るメドウや、さいしょの光の差す小麦畑が流れ過ぎる。
焼きたてのクロワッサンの香る駅舎のブラッスリ。
サン・ブリューで接続待ちのプチ・デ・ジュネ。
この町に、訪ねたかった。
ギャンガン、ヤン・アンドレアの生まれた町。
デュラスを辿る旅のつづき、至高の愛の物語。
そのかけらをさいしょに紡ぎ出した町が、ブルターニュの懐深くにひっそりと息づく。
土曜の朝のマーケット。コアフをつけたおばあちゃんたちの絵葉書を売ってたりする。
裏通りに迷いこんだ。町の中を流れる川ぞいの片ほとり、時の流れもしばしたゆたう。
再び列車に揺られ、ブルターニュの西北端、ブレストへ。
窓辺に流れる川がしだい幅広く、対岸は遠くなり、やがて河口となって海へ注ぐ。
霧雨に霞む彼方の陸影。