2016年11月06日

絶対いつかは乗馬をやるぞっ!!の巻


絶対いつかは乗馬をやるぞっ!!の巻

いつか、ノルマンディーかブルターニュあたりの
しずかな海沿いの村に農家を一軒借りて、馬を一頭飼いたいなと思う。
シルエットの美しい、白い馬がいい。

週末にはパリの塵あくたを払い清めに出かけ、
朝とても早く、あるいは午後の斜めの日の差すのどかなひととき、
馬を引き出して、海岸線を走らせにいく。

波がしらを蹴散らして浜辺を駆け抜けるのもいいし、
かなたに海を眺めながら、丘の草道を辿るのもいい。
パリは仕事でたまに行くくらいにして、
こちらに拠点を移せたらもっといい。

小さい頃から馬がほしかった。
牧場なんかに行って、馬に乗る機会があれば必ず乗ったものだ。
馬と舟には、機会があれば必ず乗る。

大人になってから、イギリスの田舎など旅していると、わりと普通に
山道やアスファルトの道で乗馬しているのを見かけて、羨ましかった。
馬を飼いたいっていうのはそう突拍子もない夢ではないのかも、と
思い始めた。

馬の飼い方を、けっこう真剣に調べてみたことがある。
同じこと考えているのは決して自分だけじゃない、と知った。
多数派ではないかもしれないけど。しかもとくに女性が多いらしい。

思うほど、手に入れるのは不可能じゃないようだ。
けれど、飼うのはやっぱり大変みたい。
まめでもなく辛抱強くもない私は、飼うならたぶん、
馬丁さんをつけてもらえるといい。

絶対いつかは乗馬をやるぞっ!!の巻 絶対いつかは乗馬をやるぞっ!!の巻

パリで乗馬をやるなら、ヴァンセンヌの森。
そこにある乗馬センターへ行ってみたことがある。
とても人気で、登録するには何ヶ月も前から申し込まなくてはいけないらしい。
でも一回のみの単発コースもあって、それでもいいと思っていた。

さいしょは去年の5月。最寄の駅から歩いて30分ほど。
ところが持っていた地図が、ちょうどそのあたりで途切れている。
迷子になって3時間くらいうろうろの末、疲れ果ててついにギヴアップ。
そもそも辿り着けずに終わってしまった。 

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トラウマを乗り越えて、もういちど。それが今年の5月。
こんどは徹底的に調べていって、問題なく辿り着いた。
ところが何と何と・・・まさかの受付閉まってる!!!
そりゃ、たしかに祝日だった。
でも、会社じゃないのだから・・・祝日こそみんな来るはずよね?!

窓口の前で呆然・・・。
神さま~、いくら何でもひどすぎやしませんか~。

窓口が閉まっているだけで、センター自体はやっていた。
大人用のフィールド、子供用のフィールド(おもにポニー)とあって、
メンバーの人たちがたくさん乗りに来ていた。
仕方ないからそのようすをしばらく眺め、ひと休みして帰ることに。

ちょうど私の前を、11才くらいの女の子が歩いていた。
きれいな金髪をなびかせて、細身の乗馬服に身を包み、
手慣れたようすで用具の入ったスーツケースを引いていく。
お父さんといっしょに駐車場へ向かうと、手慣れたようすでドア開けて、
颯爽と去っていった。・・・

・・・そうだよね、ここへ通うならやっぱり車よね。
駅から森の中を歩いて30分って、いくらなんでも遠すぎる。
っていうか、それより何より・・・

・・・強烈な嫉妬と羨望の念が。・・・
神さま~、どうしてこういう子ども時代を、私は持てなかったのですか。

二度までも裏切られたここのセンター、もう来ないかも。
だけど絶対いつか、絶対どこかで乗馬習うぞっ!!!
ぜったい今からでも手に入れてやる!!!・・・
と心に誓った遠い夏の日でありました。。

絶対いつかは乗馬をやるぞっ!!の巻






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Posted by 中島迂生 at 22:42│Comments(0)巴里日記2016-11月
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