2021年04月17日

祝♪ はじめてのプリン制作!


去年からの食卓のもようをアップしているところですが、ちょっとひと休み。
リアルタイムで今週の初挑戦を記録しておきます。



見てください、この美しいカラメルの色♪
見た感じは、あまりプリンらしくないかもしれないけれど。。
味は、ちゃんとプリンでした!

この画像は自分でも気に入っているのです。
テーブルの木肌、白のお皿&マグ、コーヒーのブラックと相まって、
このしっくりと落ち着いた、平和な感じ。。
古民家カフェの午後の一場面のよう。。
いや、自分のうちなんですけどね。

この画像はほんとに好き。。
見てるだけで、平和で満たされた気持ちになってきます。
あぁ、私はもう、こういうものさえ自力で生み出せる力を手に入れたのだわ、って。。

というわけで、実に長い道のりでしたが、
今回、プリン初制作のもようを少し記録しておこうと思います。

チーズケーキやマカロニグラタンと同様、こっちには、およそまともなプリンというものがありません。
少なくとも、私の住んでる範囲でくまなく探して見た限りでは、ない!

スーパーなんかでちょっとそれっぽいものを売っていたりしますが、どれもいまいち。
変なフレイバーがついてたり…
たとえばこんなのとか



うーん… っていう見た目でしょ。。味も、そんな感じなのです。
…わざわざ食べるイミあんまりないな、みたいな。。

それでも、今までは、夏に日本に帰ったとき食べるからいいや、っていうものだった。
今までは、プリンというものにそこまでのこだわりも、思い入れもなかった。

しいて言えば…
プリン自体というより、カラメルのほろ苦い感じが好き。
(だからカラメルがちゃんと入ってないと全くイミがない!)
少し前にはやった訳わかんない生卵みたいなのより、レトロな固めプリンが断然好きです。。

日本に帰るといつも、スーパーやコンビニでふつうに売ってる焼きプリンを買ってきて、家で食べる。
充分美味しい。カラメルもちゃんとほろ苦く、いい感じに入ってるし。。
それだけで、もう充分満足。。
そのうえさらなるプリンを求めて古民家カフェ行脚をしようとか、別に考えなかった。



ふつうの焼きプリンの写真は、ふつうすぎて撮らなかったらしく、ない…(!)
こちらはセブン、9月に入ると店頭に並ぶかぼちゃのプリン。
底に、ほろ苦いキャラメルがいい感じです。。



こちらもセブンのプリン・ア・ラ・モード。。目にも美しい。。
5年くらい前の画像。。いまはもうないかも。

そんな感じで、こちらに住んでからは、プリンも夏の味のひとつになっていた。
でも、去年の夏は、そんなわけで日本に帰れなかったから…
ずーっと食べられないままで。

たまたま見るようになった人様のブログなんかで、
レトロなカフェのプリンとかの画像を見ると、いいなぁ♪って。。



こんなのとか…



この画像の奥のやつとか。。こっくりとした濃い色が美しい。。

2枚とも、ショコラさんという方のブログから。。
https://lee3900777.muragon.com/

こんなのとか眺めつつ、いいないいな~!ってずっと思っていた。
もちろん、レシピを調べてもみた。
でも、いろいろややこしいのだ。
型がどうのとか、裏ごしがどうのとか… そんな器具もってないし!
そもそも、(何度も言うけど)オーヴンがない!

それでずーっとモヤモヤしながら、挑戦できずにいた。
帰れなかったあの夏以来ずーっと。。
でもこの日、急に思ったんだ。
夜ごはんのあと。食後にプリンを食べたいな、今すぐ食べたい。

急に思った。冗談じゃない、もういい加減にしてくれ!!
プリンくらい、食べたいときにさっさとつくれる人生じゃないと困る!!
そんなの生きてるイミがない!! キッパリ。。って。。

で、もうレシピも何も見ず、いきなり作り始めたの。
型とか、泡だて器とか、裏ごしとか、そんなものいらない。
鍋の底でカラメルソースをつくったら、上から生地を流し込んで、そのまま火にかけて固めればいい。
出来上がったらひと晩冷やすとか面倒なこと言ってないで、そのまま切り分けて食べればいい。。

で、今回やってみたのはこんな感じ。。



1.片手鍋の底に大さじ3杯くらいの砂糖と少しの水を入れ、かき混ぜて火にかける。
あめ色になるまで30分くらいかかった。けっこうかかる。。
2.茶碗にクレーム・フレッシュ大さじ2~3杯、卵3個、レーズン適量、レモン汁、塩一つまみを入れ、ぐるぐるまぜる。。
3.カラメルソースがあめ色になったら上から流し入れ、蓋をして、固まるまで弱火でじっくり。この日は30分くらい火にかけたけど、けっこう硬くなってしまったので、もう少し短くてもいいかも。

お菓子作りは、いい匂いも楽しみのひとつ。。
カラメルのいい匂いがしてきて、次には卵の焼き上がるいい匂いがしてきて♪
こんなにも幸せになるお菓子はぜったい体にもいいに違いない!

晩ごはんのあと、思い立って1時間くらいでできたので、出来上がってすぐ食べてみた。
生地も少し硬いし、カラメル部分が飴のように硬くなってしまっていたけど、悪くなかった。
クレームも卵も、レーズンまでBio(有機)だったので、味もいい。
その日はじめて角の店で買ってみたレモン汁の小さなボトルが、いい仕事してくれた。



そしてこの、冒頭の画像は、翌日のお昼の食後のデザートに。。
やっぱり、ひと晩冷やすといい感じにしっとりとして鍋からも取り出しやすく、カラメルの美しい焼き色も映える。。
冷やすと甘みが落ちるかなと思ったが、そんなこともなく、いい感じ。



断面があまりに美しく、アップで撮影w
表も綺麗な黄色なので、どっちを上にしてお皿に載せようか迷うが、
ここはやっぱり、主役のカラメルの底面を上に。。

生地には砂糖を入れず、レーズンだけにしておいたのがよかった。
しぜんな味わいで。。
初回でここまでできたらもう大満足です。。

あとは… 今回はちょっと硬くなりすぎたので。
次回はもう少し、生地を火にかけてる時間を短くするか、豆乳とかヨーグルトとか入れて薄めてみるとか。。
いろいろ工夫してみよう。。

そんなわけで、私はこうして、自分の中の<日本>を構成するレンガをまたひとつ、取り戻した。
これからはもう、プリンに対する満たされない渇望に悩まされずに、平和に生きていける。。

今までだって、ちょっとプリンな気分のときに、ちょっと食べたいだけだったんだ。。
私は別に、そこまでプリン命ではない!! 断じて!!
プリンとか、そもそもそこまで必死になって追い求めるものではない!!

それでも、人間の基本的必要のひとつをなすものでしょうが。。
そんな、全く正当な渇望がいつまでたっても満たされないばかりに
しだいに怨恨となって焦げつき、しまいに怒りとなって爆発してしまったのだけど。

でもこっちで暮らしていると、そういうことが、ほんとにいちいち多いのだ。。
夏になったら日本へ帰れるって分かっていれば、そのときに満たせばいいって思って別に平気なんだけどさ。
いまはもう、そんな保証なんてどこにもないって分かっているから。。



























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Posted by 中島迂生 at 18:52Comments(0)