2021年01月19日

お気に入りの単語帳



厳密にいうと高校の話ってわけではないけれど、高校時代の話っていうことで、このカテゴリに入れておきます。

少し前に、あたらしく始めた<ココナラ>というクラウドソーシングサービス経由で、「中高生向けの英語のおすすめの市販教材のレビューを書いてほしい」っていう依頼があった。
けれど私、中高生に教えていたときは塾なり予備校なりのオリジナル教材を使っていたので、自分で市販教材を選ぶっていうことがあまりなかったのですよ。
そのあとは、企業や団体で教えていたし。

そんなわけで、自分自身が受験のときに使ったもので、内容が古くなっていなくて、今も出ているもの… ということで、気に入っていた単語帳のことを書いた。

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テキスト名:<ターゲット1900>
自分自身受験で使い、講師としてお仕事するようになってからもときどき見返す一冊です。

表紙を外した本体は、水色にシルバーのタイトルで、当時の単語帳としてはなかなかスタイリッシュ。
いかにもの押しの強い表紙デザインが多いなかで、すっと爽やか、手に取りたい気分になりました。参考書だって外見は重要です。

レビューのなかには中3~高1レベルと書いている先生もいらっしゃるようで驚きますが、私自身は受験本番の2カ月くらい前から、さいごの確認と総仕上げ、あちこちの隙間を埋める感じで使いました。

大学受験レベルの単語に関しては、もちろんすべてではないが、多くの部分を網羅していると思います。
これ一冊ぜんぶ完璧に覚えたら、あとは類推で何とかなるレベルです。

英語でお仕事するようになってからも、これが単語力の土台となっていて、この土台の上に順次色々積み上げてきた感じです。

ほかと比べていいなと思う点は、場合に応じて派生語の付記があったり、意味の似たような単語群がひとまとめになっていたりして、「つなげて覚える」ための工夫がなされていること。
Achieve, attain, accomplish など、今でもオートマティックに覚えています。

単語の勉強というとひとつひとつ、一対一対応で覚えていくイメージがありますが、それでは効率が悪すぎる。個々でひとつひとつ覚えるよりグループで関連付けて覚えたほうが、ぜったいに効率がいいし真に身につくのです。
ばらばらのブドウの実を何十個もいちどに手でつかむのは大変ですが、房になってつながっていれば簡単です。それと同じこと。

派生語だったらもとのだいたいの意味をつかんでいれば、名詞形で出てこようが動詞形で出てこようが文脈で意味が取れます。
語源を知っていれば意味だけ忘れるということはまずありません。

英語に限らず、語源とは言葉の歩んできた歴史です。
できれば歴史的なところまで含めて立体的に知っていた方が、のちのちぜったいに生きた力になります。
それは日本語だって同じこと。

とはいえ忙しい受験生にいちいち単語の語源まで自分で調べろとは言えません。
思うに、教える側自身がそのような認識を持って、折に触れ派生語や関連語を挙げたり、語源のエピソードを話してあげたりするといいのです。

若い知性の吸収力や応用力には想像を超えたものがありますから、多くの場合、自分で派生語を意識したり語源を考えてみたりするようなくせがうつっていきます。
点が線でつながっていき、ばらばらの単語から単語群として考えられるようになり、部分から全体をとらえられるようになっていくのです。

こうした視点から考えると、生徒の「連想をつなげる力」を養ううえで役立つ本書は一助としておすすめです。
その遺伝子を引き継いだ新版、多くの先生方が手に取ってくださることを期待しています。

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…と、最後はいかにものレビューっぽく結んでみた。。
去年かな、新版が出たそうですよ。ロングセラーですね。
犬の表紙はあまり記憶になくて、こんな表紙だったっけ?と思ったけれど。
表紙カバーを外した水色の本体の感じが気に入ってました。
受験までに使った単語帳の中で、いちばん好きだったな。

これは学校で配られたのではなく、自分で書店で買った。
それまでも色んな単語帳を使っていたけれど、だいたい網羅して、さいごの仕上げにもうひとつくらい、なるだけ難しそうで総仕上げになりそうなやつを、と思って探した。
なので、自分的にはこれ1冊あればそれまでやったすべての単語帳の内容をカバーし、凌ぐ感じ、最強。それも好きな理由かも。
さらにいうと、Achieve, attain あたりはフランス語にも相当するような動詞があって、意味も似たようなもの。
何といまだにあの時身につけた知識が役に立ってくれている。
ほんとに、最強。。






















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2021年01月19日

高校の話2021目次 およびブログのカテゴリで目次をつけようとするさいの問題点について


(画像:O先生撮影)

うん。…ここにちょっと、<高校の話2021 目次>っていう記事を、つくっておこうと思うんですよ。
今年も高校のこと書くと思うし、というか、年末すでに、さらに書きたいことがあったのだけど、<高校の話2020 目次>っていう記事をすでにアップしてしまっていたので書けなかった。なぜか。…

各カテゴリのさいしょに表示されるページは、目次をつくったカテゴリなら目次であってほしい。サイトマップみたいに。
そして、ふつうなら、さいしょに上げた記事から表示されてほしい。
そういうふうに、自分で表示順を決められるようであるべき。
本なら当たり前でしょ?
ところがこれが、ブログではなかなか難しい。
一つのカテゴリの表示のされ方って、(とりあえず、今のところは)古い順か、新しい順かの二択しかない。
たとえば<このページを固定で、つねにカテゴリのさいしょに表示する>っていう選択肢がない。
カテゴリでもないし、ブログ全体でも、ない。
固定で常にトップに置いておきたい記事というのが、置いておけない。

でもそれって、自分の本に好きなタイミングで目次をつけられなくて、いきなり第1章から始まるか、最終章から始まるかの二択しかないのと同じ。
で、目次が本の途中の変な位置にあったりするの。
それってあまりに変じゃないですか?

とか、たとえば小説をひとつ書き上げて、第1章からアップしていくでしょう。
最終章までアップしたあと、あ、目次つけなきゃと思って、さいごに目次つけて、そして、最後に目次つけたので、それが最初に表示されるために仕方なくそのカテゴリを<新しい順>に設定すると、目次の次に表示されるページが最終章っていうこの不自然さ。
場合によってはネタバレになってしまうし、ほんとにイヤな感じ。
これ何とかならないだろうかって、もう何年も前から思っている。
自分みたいに、あるていど分量のある文章を複数記事に分けてきちんと組織立てて上げたいような人間にとっては、ブログという形態はあまり合っていないのかなと思う。
小説とかは、Noteなんかに上げたほうがいいのかな。

言ってしまうと、正直、そもそもブログという形態じたい、さいしょから違和感あった。
全体の構造がつかみづらい。
一度にぱっと全体を見渡せない。
本だったら、片手で持って親指の腹でざざーっとページを滑らすだけで、なんとなく全体像は掴めるのに。
そういうことができない。読み返したりも、しづらいし。

やっぱり自分にとっての基本形は<本>なんだよな。
どこから読むかは読む人の勝手だけど、書く側としては、ちゃんと全体を順序だって整えておきたい。
私にはその権利があると思うの。

…とか言ってるってことは、やっぱりより自分に合ったプラットフォームを探すべきなのかな。

とりあえず、ここに<高校の話2021 目次>っていうカテゴリの、まだ1個も記事ないけど、目次ページを先につくっておく。
変だけどなぁ。とりあえず仕方ない。


























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Posted by 中島迂生 at 06:18Comments(0)高校の話 2021