2016年10月10日

ヴァンヴの蚤の市で見つけた小さなビジュー。




夏に母に買ってもらったキラキラの指輪と、この日ヴァンヴで買った、ほのかにけぶる静かな淡水湖の一片をそのまま切り取って嵌めこんだようなアガット・ブルー(青メノウ)のブレスレット。
好きな色を身につけると、それだけでわけもなくハッピー。

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クリニャンクールと並んで観光ガイドに必ず載っている、週末の蚤の市で有名なヴァンヴ。
うちからすぐそこゆえ、かえってめったに行きません。
でも、10月のこんな晴れた日曜日には、たま~にあそこのスタンドへ、サーモンのパニーニを食べに行きたい気分になる。




いつ行ってもけっこうな人ごみと、果てしなくどこまでも続く店先に並んだモノ、モノ、モノ。
英語がふつうに飛び交ってる。必ず日本人ともすれ違います。
冷やかして歩くにはちょっと楽しいけれど、人ごみではみんな容赦なくゴンゴンぶつかってくるし、それにどこもけっこう、観光地ねだん。
えっ、これふつうにガラクタだよね、そんなにしないよね、ってことも。
アンティーク商も、ヴァンヴで買い付けしてるようじゃダメ、なんて話も聞きます。

そんなわけでこの日も買い物する予定はなかったのだけれど・・・
色とりどりの美しいビジューを並べた店先に、ふと足が止まってしまった。



指輪は若手アーティストの作品だそうで、いろんな色の水晶。
奥のブレスレットはメノウとかムーンストーンとかの、さまざまな半貴石。
なんて綺麗な色あい。

お店の人もとっても感じがよかった。
品物を見ていても、本に読みふけってこちらのことを放っておいてくれて、でも話しかけると親切に色々教えてくれて、とてもフレンドリー。

とくにブレスレットたちの、くぐもった優しい水色や、おだやかな淡いグリーングレイ、淡いミントグリーン、ターコイズ・・・。
微妙なニュアンスの、こういう淡い寒色系のヴァリエーションが、私はほんとにとことん好きみたい。歩いていて、何のアイテムでもこうした色が目に留まると必ず足が止まる。



14区の別の店先のこんなウィンドウとか! これほんと、見てるだけでハッピー。



この夏、唯一自分で買ったアクセはこんなのだし! 淡~いグリーン。

ヴァンヴのそのお店のブレスは、一本15ユーロ。そんなに高くない。
ほんとはそこにあるの、そっくり大人買いしたいくらいw
でも、さすがにちょっとね、ほかに買いたい人もいるかもしれないし・・・



いくつもつけさせてもらって、迷って迷って、優しい水色のこの一本に決めた。
おかげで明日からまた元気にやっていけそう。
お気に入りのアクセのパワーってけっこうすごい。

こちらに住んでから、物価が高いこともあってあまりものを買わないのだけれど、その前に、正直、買いたいと思えるようなものにあまり出会わないのです。なぜか・・・。
そんななか、ひと目惚れするほどのお気に入りに出会えたことはほんとに幸せ。



スタンドのウィンドウに彩りよく並んだサンドウィッチたち。



いつもスタンドの前で、ハープシコードみたいな音色の楽器を弾いてるおじさん。





  

Posted by 中島迂生 at 03:04Comments(0)巴里日記2016-10月