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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2011年12月25日

湖底の都 初演備忘Ⅰ

忘れないうちに・・・
いつものように、おもに個人的なメモ

しかしまぁ、舞台ってものは
何てありとあらゆる色んなことを考えなきゃならないもんだろう
自ら始めたことではあるけど・・・

ものすごくたくさんのこまかいことを同時に、色んな多角的な観点から考えないと
ふつうに生きてたら考えないでいってしまうようなさまざまな問題に取り組んで、
解決策を見つけていかないといけないし

●備品リスト

・ミーズ/人魚
 冠、ドレス、ギター、音叉
 水草冠、白キャミ、スパンコールスカート、ラメショール、銀ネックレス&ブレス
 化粧品類 つけ睫毛、グロスなど

・ロンデナント
 銀冠、額飾り、エメラルドトップス、銀ネックレス、スパッツ、青のキラキラトップスなど

・王様
 冠、ガウン、紫衣、金ベルト、かつら、茶色ひげ

・旅人
 帽子、帽子に巻くスカーフ、白髪かつら、灰色衣、マント、マントとめ具、杖

・召使
 オレンジかつら、黒ベスト、クリーム色トップス、青系タイツなど

・メイド
 メイドヘアアクセ、緑スカート、エプロンなど

・魚(共通)
 魚仮面、水色布など

・道具類
 テーブルクロス(ワインレッド布)、銀器、玉座にかける金色布、バルコニー、芯に入れるプラスチック棒×4、バルコニー台にかける白布、上映用DVD

・その他
 ビデオ、三脚、カメラ、いちおうPC、いちおう音源、マーキングテープ、
 透明ガムテープ、はさみ、マジック類、ゴムひも、安全ピン、裁縫道具、接着剤など
 +いちおう脚本!

う~ん。<石垣>より全然少ないぞ!

●衣裳、メイクなど

ロンデナント、自分でいろいろ工夫して素敵に仕上げてくださった
もともと背が高くてとってもかっこいい人なのです
これはこの役にと思っていたエメラルドグリーンのフリフリのトップスが、ばっちり似合ってて
冠もたしかに金より銀のほうがいい感じかも
舞台化粧も研究されたそう

王様の衣裳、大方は私が苦労してつくりましたが
もういいかと諦めてた茶色のつけひげを、当日になって本人がつくって持ってきてくれました 魚で使うきらきらの布とかも用意してくれてたし
なんか・・・いちばん気合が入るのは本番一週間前とかなのかな

旅人、ばっちりはまってたけどいまいち変わり映えがしなかったかも
ハロウィンの黒帽子に差し色のスカーフはなかなかいい感じ

従者、メイド嬢などはご本人の手持ち衣装やリサイクルショップで購入したものなど
役が控え目だから地味になどといわず、みんなでじゃんじゃん目立ちましょう
というのが私のポリシーです
舞台なんですから、やっぱり見て楽しくないとね

魚の仮面みんなの分、あとみんなで揃えた水色の布は、メイド嬢の作品
かっこよくて、とっても素敵です
あと、ご本人の魚の衣裳もきらきらを一面にちりばめたお手製!
肘につけたひれや、うしろで結んだ銀色のリボンも素敵でした
アンケートで、衣裳がよかったって書いてくれた人がたくさんいらした

あれこれ考えることがいっぱいありすぎて
自分の衣裳だとか冠関係はいつもいちばんさいごになる

王女のシーンで使った淡いピンクのドレスは、ふつうに私服だった
安物なのだけど、色合いやデザインがなかなかよくて
けっこう気に入ってて、パーティーのときに着てたりしたんだけど、都内とかでないとなんか浮いててあまり着る機会がなく
やっぱり舞台で使うくらいでちょうどいいのかも

それに、買い足したもう一段明るめのピンクの布を袖にしてプラス
ほんとはちゃんと縫いつけるつもりだったのだけど、その場しのぎに安全ピンでとめつけておいたら、なんかけっこういい感じだったのでそのまま
手をかけない方がむしろいい、の例

宝石つきのおもちゃの金の冠は、団員さんが見つけて買ってきてくれてたもの
さいしょはロンデナントに使おうと思ってたのだけど、ロンデナントは銀の冠でやるというので、使わせていただくことに
はじめ黒いゴムひもをつけたのだけど、あまり目立つので金色のゴムひもを探した
冠にあう首飾りを、と探して、クリスマスの飾りのオーナメントチェーンを

人魚のシーンで着たマーメイドスカートは、去年のハロウィンの総スパンコール
そのときは次にこの作品をやること決めてなかったんだけど、ちょうどよかった
ただ、ジッパーがついてなくてすごく穿きづらくて、こりゃ早着替えはムリだなと思ったので、自分でうしろのとこハサミで切って、ジッパーを買ってきて縫いつけた
トップスは、いろいろ考えたけど結局無難な白レースキャミ

さいしょ、<エニス>のエルダで使った緑色のかつらを使おうと思ってたのだけど、
つけてみたら私にはどうも似合わないし、自分の髪のほうがかつらよりずっと長くて、
「・・・千年たってむしろ短くなってるっていうのはやっぱ変だよな」と思って却下
代わりに何か緑色の飾りを頭につけることに
いろいろ考えたけど、目下初演では、パトリックフェスで使うかも、と思って買っておいた百均のキラキラのクローバーの飾りを2本ばかり
これも針金で台をつくって巻きつけ、やはりゴムひもで固定
ステージ中にかぶり物がとれると悲劇なので、ゴムの位置や頭につける角度なんかには気を遣う

それに、やはり<エニス>のエルダで使うつもりで買っておいたラメ入りの青緑系のショール、指通す輪を縫いつけて使用
色バランス的にちょうどよかった

首と手首につけた銀の飾りは、アルミの食品用パックを切ってゴムひもを通したもの
いろいろ身につけるものが増えて、早着替えけっこう忙しくなった
これでも、自分の衣裳関係には手がかからなかったほう
ベースに市販品を使ったから

はじめてつけ睫毛をつけてみた
何年も前からつけてみたいなとは思ってて
1年くらい前から買ってあったのだけどいつもそこまで手が回らなくて
うーん 思ったほど印象変わらないな
マジックで目尻を書き足すくらいでちょうどいいな
しかも外すとき痛い ハンドクリームとか塗ってから外すとよいそう

青系のグリッターを探したけど見つからなかったので
代わりにマニキュアにまぜるラメをアイホールに塗ってみた
このへんも今後の課題
ほんとはもっと派手にね、顔に水草の絵とか描いてみたかったのだけれど
前半はまだ人魚になってないしそういうわけにもいかず

でもフェイスペインティングとかそういうより派手な演出、今後やっていきたい

●道具類

・銀器 
ロンデナントのおうちにあったもの(骨董級の引き出物)に加え、紙皿や杯にせっせとアルミホイルを巻いて作成。杯はちいさなどんぶりみたいなのに紙コップを逆さにして接着剤でつけた。
変な形してるのでホイル巻きづらく、5個めくらいでやっとコツがつかめた。
まー、だいたいそんなものだよね。

・バルコニー
さいしょはロケして、バルコニー使う場面だけ実写でいこうかなと思ってた。
撮影によさそうなバルコニーも見つけてたのだけど、諸事情により、つくってしまうことに。
<石垣>のとき、プラダンで道具類をたくさんつくったのだけど、その流れのなごりか。
いかにむだなく最大限に使うかっていう研究はだいぶ進み、切り取り方を工夫してほとんどロスなし。
プラダンの曲がる性質を利用してまるいカーヴをつけた。
いかにきれいなカーヴを出して、かつ自力で立っててもらうかっていうのが課題だったのだけど、上と下に白いゴム紐をぐるぐる巻きつけて、そこにカーヴをつけた細いプラスチック棒を通すやり方を開発。これでステーブルに使えるようになった。
車に積むときに、いちいちプラスチック棒を引き抜いたりまた通したりしなきゃいけないのがめんどくさいけど。

・宝石
王様の冠につけたもの+冒頭の映像で使ったものはラインストーンをまとめ買い。
映像で使ったほうは、もともとあの形のが無色、濃いピンク、薄い紫のしかなくて、あとは色んな色のマジックを買ってきて塗って、虹の七色を再現した。
ピンクは、上から青を塗ると紫になるし、黄色を塗るとオレンジになるし、けっこう使えた。
薄紫も上からいろいろ塗るといろんな調子が出てよし。
マジックは、2色くらい重ねるとニュアンスが出ていいのだけど、重ねたほうに下の色がついてしまって。
こうして作成した色んな色の宝石を、黒いベルベットの上に散りばめて撮影。
じっさいスクリーンに映してみるとベルベットの感じはほとんど出なくて、宝石が黒い宇宙に散らばっているみたいな感じになったが、まあよし。
ほんとは手持ちのアクセサリーで使えそうなやつをピックアップして映像に加えようと思ってたのだけど、選んでるひまがなかった。

・その他
布というのはただかぶせるだけでイメージをつくれて便利。
金色っぽい光沢のあるシルクを、椅子にかけて玉座に、など。
ただ、端をかがらないと洗濯したときほどけちゃうのでね。
こういうのはだいたい、初演のあとやることになる。
頭で考えてると簡単なのだけど、けっこう時間食う・・・
でもこれ終わらせないとミシンがしまえないんだ・・・ (つづく)
  

Posted by 中島迂生 at 17:46Comments(1)第4作 湖底の都 備忘

2011年12月15日

直前トラブル

いやはや、昨日の晩から、大変でした。
今日の仕事で使う音源を、PCから別メディアに落とさなければならなかったのですけど、いきなり何も聞こえないというトラブルが。
PCのほうの問題なんですわ。
OSの音量設定も、ソフトのほうの音量設定も、ついでにコントロールパネルのオーディオ&サウンドの設定もぜんぶ最大にしてあるのに、何をどうやってもなんにも聞こえない。

ごくごくたまーに、2年に一回くらい、こういうことが起こりまして、そういうときってわりと、DVDを見るソフトの問題だったりすることが多い。
いまのところ、たいてい青い初期画面が出るホームDVDとかいうやつなんだけど。
身に覚えがないのに、DVDソフトが勝手に音量ゼロになっていて、これを開いてひっぱり上げると治るとか。

たしかにこないだDVDつくったので、今回もそれかなぁと思ってDVD見るソフトを開いてみたが、音量最大になってる。
とりあえず使ってる音系のソフト、WMPだとかいろいろ開いて、片っぱしから音量を確認するが、ぜんぶ最大になってる。

・・・諦めよ。
別のPCを開く。VISTA。
・・・やっぱり、ぜんぜんだめだ。
ネットつながるの待ってたら朝になっちゃう。
あした仕事場のPCでやるか。・・・

朝になってから、そういえば! とはたと気づく。
ビデオスタジオ? それこそ、ぜんぜん音量いじった覚えないんだけど・・・
開くのに時間がかかってめんどくさいのだけど、まだちょっと時間があるぞ!
と開いて見たら、案の定!
おまえかっ!!!
もーう!!! こんなときに勝手なことするなっ!!!

ひっぱりあげる。
もう一回、落とそうとしてた音源へ。
・・・聞こえない。
だめだ・・・

もっかいホームDVDを開いてみる。
公演用にこないだつくったDVD。
・・・聞こえない。
ふざけるのもいいかげんに・・・

ああっ、もう諦めよ。
さいごに音量アップボタンを、最大になってるところにさらにもっかいたたいたら、
・・・急に復活!!!

んー。
これって終わりよければすべてよしとか、そういう問題じゃないぞ。
公演直前にこんなことになったら!!! ぞっとする。

まぁ、こんなこともあってもともとPCはかくもunreliableなことが分かってるので、どっちみちPCを公演で使う予定はない。
できあがったDVDをDVDプレイヤーで使う。
にしても、万が一プレイヤーがDVDを読めなかったとかいう非常事態が発生したときのために、予備手段としてPCもいちおう持ってくつもりなので。

というか、とにかく困るだろ聞こえなかったら。
DVDの音源編集もできないし。

何でこういう問題が持ち上がるのかさっぱりわからんが、
とにかくありったけ、あらゆるソフトを開いては音量をひっぱり上げつづけるしか手はないらしい。

こんなふうに、ああっ、もう諦めよ! ってなったときに、実はあと一歩のところまで来てたっていうこともあるものだけど、だからといってほかのすべてのこともこんなふうにやみくもに頑張りつづければいいかっていうと、それも違う気もするな。
適当なところで見切りをつけるのも必要だと思う。
これはまた別の話になるけど・・・。

  

Posted by 中島迂生 at 09:38Comments(0)第4作 湖底の都 備忘

2011年12月12日

大詰め

   

先週末現地会場へ行って、担当の方に照明など色んな打ち合わせをしました。
今回はあらたな試みとして映像を使うので、具体的にどうやって流すかとか、舞台アクションとの切り替えはどうするのかとか、がいちばん気になっていたところですが、けっこう見えてきて、よかった。
前にお世話になった別の方もそうでしたが、いちいちご親切にスクリーン降ろしてくださったり、ホリゾントやスポットをじっさいに組んでくださったり、映像を流すのも当日と同じようにやってくださり、たいへん助かりました。

土曜は朝から稽古。この日は全員揃いました。
なんとかまあまあかたちになってきたか。
午後から、それまで映像制作ソフトのプロジェクトファイルの状態だったものを、DVDにまとめる作業。
ここがいちばんの関所で、なんだかんだと大変なことに。
あまりにも大変だったので、いろいろ書くのはあとにします。
とにかく、DVDにするまで寝ない! と根性で切り抜けた。

日曜、午前中はようやく自分の衣裳関係にとりかかり、いろいろこまかい作業をやって、午後から稽古。
おもにダンスの集中練習と、こまかい動きの詰め。
大型新人の魚嬢に照明のおおかたをお任せすることに。
ものすごく忙しくなってしまって申し訳ないが、ほんと感謝です。
魚ダンスで使う光沢のある水色の布も用意してくださり、いい感じの舞台にまとまりそう。

夜はひとりでスタジオ入りしてダンス練。
あれやこれやで忙しくて、体をつくってるひまがほとんどありません。
いちおうの振り付けは考えてあったんですが、じっさいの衣裳をつけてやってみると全然別の動きのほうが自然なことが分かったり。
やっぱり振り付けは頭で考えてるとだめだ。
じっさい踊りながら出てくるものに沿ってつくらないと。

あぁ。とにかく眠いです。
というわけで、今日はこれにて。
  

Posted by 中島迂生 at 20:32Comments(1)第4作 湖底の都 備忘