2020年11月25日

引っ越し願望

引っ越し願望

一日の大半を過ごす、極小のワークスペース。
ここが結局、部屋の中心、かな。。

家にいると、色んなところがどんどん片づいていく。
でもこっちの片づけするときって、気もちよく暮らすためというよりも、明日ここを引き払うとしたらなるだけ面倒を減らすために、という感覚でやってる気がする。…
そんな話を以前の記事で書きました。
いまの自分にとって、片づけって、逃避願望、気分転換願望だけでなく、引っ越し願望のあらわれなのだ。

モノが少ないぶん、持って出るモノのリストはすぐできる。
パソコンとバックアップHD、日記のノート。
大好きな夏服と、アクセ類。
ほんとに大切なものは、それくらい。

夏くらいかな、すごい引っ越したかった。
日本にも帰れなかったし。
ずっと家にいて飽きていたし、大家さんともちょっとごたごたして。

なんにせよ、何年暮らしても旅空の身。
とにかく、色々と使い勝手が悪いしねー、この部屋は、ほんとに。
雨露をしのぐ屋根があるのはありがたいことなんだけど、
とにかく狭いし、通りに面してうるさいし、空気は悪い。
人が一年中住むような場所ではない。
夏を日本で過ごして、なんとか帳尻を合わせてる感じだった。

今年はそれすらできなかったから。
とにかく気分を変えたくて、住環境を変えたくて仕方なかった。
日本人向けのサイトを見てみると、貸し部屋の物件がたくさん。
コロナで帰国した人が多く、空き部屋がたくさん出ていたのだ。
ふだんだったら絶対出ないような物件もありそうだった。

日本人だけでなく、この街全体の不動産状況、けっこうがらっと変わったに違いない。
自分の身の回りでも、ずいぶん感じた。
廊下の向かいの住人は引っ越していったし、それ以来入っていない。
向かいのアパルトマンの一階の住人は引っ越して入れ替わって、その隣は空き家になって、売りに出されている。
お世話になってる保険屋さんも、不動産を手放した、とか言ってたな、そういえば。。

私自身について言うと、夏に同じ14区の小さな屋根裏部屋、いまより少し安いところを見つけて、連絡してみた。
内見させてもらえることになったが、ピアノを弾くというと急に態度を変えて、断られてしまった。
週貸しもしていたので打診してみたが、返事なし。
こんな状況なのにまだ売り手市場なんだ…って思った。
腐ってもパリ、みたいな?

ほかにも2,3あたってみたが、あまり心惹かれなかったり、断られたり。
少しは選択肢が開かれているといっても、もろもろの条件すべてトータルで今よりいい住環境、という保証を得るのは、なかなか難しそう。
でも、そうでなければ、引っ越す意味がないし。

それで結局引っ越せず。
そんななか、少しでも気分を変えるには、今のこの部屋で何とかするしかない。
そんなわけで、どんどんキレイになってます。
いつでも引っ越しOK!
<ティファニーで朝食を>のホリーの部屋みたいに。

おまけ。
さいきん面白かった動画。



ふだんはヴァンで暮らしているカップルが、ニューヨークの家でこんまりメソッドを実践してみたもよう。
500万回くらい再生されている。すごい!

自動字幕、ほんとに便利。
私はいまでも圧倒的に、フランス語より英語の方が聞き取りやすい。
でも、時々知らない単語、聞き取れない単語があったりする。
そういうときにほんとにありがたい。
今回はじめて知った単語 subtractive 「引き算の」。
こんまりメソッドの本質を突いた形容詞だねー。
勉強になる。

これだけの内容をよく17分くらいでまとめたなって、感心しちゃう。
テンポもよく、見ていて楽しい。
<ビフォア>はほんとにものすごいモノの量で、笑っちゃうくらい。
でも、それを見ていてひとつ思ったのは。。

みんな自分でもびっくりするくらいの量を貯めこんでいるのは、長い時間をかけてちょっとずつ貯めてきたからで、自分ではそこまで意識していないのよね。
じっさいには、そこまで買い込むのに膨大な時間やエネルギー、お金も費やしているのに。

これ、プラスの方向にも使えるんじゃないだろうか。
すなわち何か成し遂げたいことがあったとして、いちどにやるのは大変でも、ちょっとずつでも毎日やっていると、そんなに努力しなくてもけっこう遠くまでいけるんじゃないだろうか。
考えてみると私、インターンの長いレポートも、小説<アレクサンドルIII世橋>とかも、そうやって書いた。
だから本業やりながらでもできたのよね。
「毎日、ちょっとずつ」って、思いのほか大きな効用なのかもしれない。。
























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Posted by 中島迂生 at 20:55│Comments(0)巴里日記2020冬
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