2020年09月21日

パリの家ごはん(1)デフォルト

今年の頭までさかのぼって、少し食卓の記録を。
パリでは、ふだん(=学期中)つくる食事はだいたいこんな感じがデフォルトです。

パリの家ごはん(1)デフォルト

朝ごはんをフルコースだと、こんな感じ。
ライ麦の全粒粉のビスコッティ(薄い乾パンみたいなやつ)、ナッツ&レーズン、スクランブルエッグ、くだもの。
朝から授業のある日は、もっと簡単にすますことも多い。

昼は適当にあるもので。
大学では、以前はカフェテリアで学食を食べることが多かったけれど、2019年の夏くらいから、アレルギーがちょっとひどくなって。
白い小麦、白いお米、砂糖などの精製食品を口にすると、肌がどうしようもなく痒くなるように。
学食とか売店だとそうしたものを避けるのがなかなか難しいので、家から、朝ごはんと同じ全粒粉のビスコッティや玄米を持っていったり。
精製していない、全粒粉や玄米やフルーツなら大丈夫なの。
もともとそういうほうが好きではあるのだけれど…
選択肢も狭まるし、けっこう面倒。。

…そして、基本、夜だけちゃんとつくる。

パリの家ごはん(1)デフォルト

デフォルトはこんな感じ。
玄米に、野菜に、お肉か魚。
この日はカブとセロリに、ポークチョップ。
ポークは、塩コショウ、オリーヴオイル、バルサミコで絡めてグリル。
黒く見えるのは、バルサミコのレーズンの成分が固まったもの。
酢を加えると、お肉が柔らかくなって美味。。

こっちのスーパーではこれくらいの切り身が1ユーロくらいで買える。
逆に、基本こういう感じのしかなくて、細切れや薄切りというものがない。
正直、ときに不便。。

野菜はそのときどきで色々変わるし、メインも、チキンになったり色々、
魚だとイワシかサバが多いかな。ときにツナやサーモン。
鮮魚だと高いし、手間もかかるので、オリーヴオイル漬けや水煮の缶詰を使うことも多い。

基本、こんな感じのシンプルな料理が好きではある。
しかし、とにかく学期中は余裕がなくて、あまりバリエーションを考えてる脳内余地もなくw ほぼ毎日、基本こんな感じ。
これが何か月もぶっ通しでつづくと、さすがに飽きてくる。

パリの家ごはん(1)デフォルト

…なので、たま~に気が向くと、こんなのもつくる。
全粒粉のパスタで、ツナ、アボカド、ブロッコリのクリームパスタ。
クリームには、crème fraîche というのが手頃で、よく使います。
クリームというより濃厚なヨーグルトみたいなもの?
それをたっぷりめに投入して、塩コショウ、白ワインで味をととのえる。
野菜の色でクリームが黄緑色になってきれい。。
なので珍しく写真を撮ったんだな、たぶん。

クリーム系の料理に、白ワインは必須。
というか、入れないと味が決まらない。。
しかし、アレルギーがひどくなってから、アルコールを料理で使うだけでも皮膚が痒くなるようになってしまった。。
はじめは、「えっ、料理でもダメですか?!」って思ったけど。。
まぁ、長い人生、そんなこともあるだろう。
拒否反応があるあいだは、避けておくにしくはない。
だからさいきんは基本、アルコールは買わないし使わない。

その弊害は… コーヒーの消費量が上がったかな。
でも、よい面も。
空き瓶や空き缶が減って、後始末がめっちゃ楽になった。
お酒の味わいを楽しめないのは、たしかに寂しい。
でも、以前もどこかで書いたけど、工夫しだいで大抵の味は、ノンアルコールで再現できると思うの。
ノンアルコールワインみたいのだって、探せばあるんじゃないだろうか。
まぁ、そんなわけで今のところ、そこまでストレスはない。

こんなふうに毎日、同じようなメニューばかりで変わり映えもしないので、夏まではほとんど写真を撮らなかった。
撮り始めたのは、夏になって少し時間的余裕ができて、さすがにちょっと気分を変えたいなと思うようになってから。
次記事からはそんな夏の食卓の記録を。。






















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Posted by 中島迂生 at 08:17│Comments(0)巴里日記2020夏
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