2018年02月02日

ホテル・ノスタルジヤ 前書き


  

久しぶりに、本業の執筆もの。
この物語が生まれたのは、2005年の冬ごろ。
イギリスとアイルランドを巡る放浪の旅から還ってきて、ひとところの暮らしに飽き足らず、また旅に出たいなぁ、こんどはパリあたりに行きたい、ふらっと入ったホテルにそのまま居座って、好きなだけ、気のすむまで滞在したい・・・
掃除とか買い物とかもせずに気ままに暮らしたい、しかもお金の心配もなしに。
そうするうちに色々楽しいことに出会って、物語が生まれて・・・
そんな勝手な妄想を楽しんでいたのです。
でも、当時はまだ、パリに行ったこともなかったのでね。
長らく温めているだけだったのが、実際こちらに住むようになって、今なら書けるかも、と思うようになり・・・ようやく書き上げたのが、2016年のイースター休み。
今も住んでいる14区のモンパルナス界隈のどこか、という設定で書きました。
ほとんど全シーン、実際の場所が舞台です。
これを書き上げてから、・・・ここが彼女の歩いた通り、ここが彼女の入った花屋、朝の4時に駆け込んだ警察署など、通るたびにこの物語のワンシーンを思い出すようになりました。
そして、自分の暮らすカルティエにより親しみを感じるように。
裏通りにひっそりと建つ、理想のプチホテルを想像して、内装や調度なんかをあれこれ考える時間が楽しかった。
物語の中なら、何でも好きなように実現できてしまうのがいいところ。
子供のころは、何もなくても何時間でも空想の世界に浸って、下手するとまわりの現実世界よりもそっちのほうがよほど鮮やかで、現実味があったものです。
これを書いているあいだ、久しぶりにすべてを忘れて没頭し、そんな楽しい時間を過ごしました。







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