2015年02月20日

12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin


12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin 12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin

カミーユ・クローデルの作品を一度見てみたいと思っていて、そこでこの日は次にロダン美術館へ。

12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin 12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin

広々した庭園の中に構えたお屋敷。このミュゼも人気が高いようだ。

12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin

<地獄の門>。
この作品のことは全然知らなかったのだが、なかなかおどろおどろしくて素敵。

12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin 12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin

レリーフと彫刻を組み合わせたような独特のスタイルだ。
これ、飛び出た部分は明らかに、別につくってあとから接ぎ合わせているのだと思う。

こういう写実的で細かくて独創的な仕事もしてたのね。
正直、それまでロダンって、どうもマッシヴなばかりで細部が適当すぎっていうイメージしかなかった。
まぁ、細かい部分は弟子のカミーユがつくったのかもしれないけれど。

それにしても、こんなところにまで<考える人>がいるのを見て、吹いてしまった。
ウィリアム・サロウヤンの<パパ・ユーア・クレイジー>の中に、父子がこの作品について語り合うくだりがある。

「パパ、これは何?」
「<考える人>さ」
「この<考える人>は、何を考えているの?」
「自分のことさ」

こういう名文に出くわしてしまうと、以後、この一節を思い出すことなしに<考える人>を見ることができなくなる。
・・・そうだよなぁ。
そういうやつは、地獄に落とされてもきっと自分のことばっか考えてるよな。
(注:制作者的には、ここはそういう意味ではないと思われます。)

ところで、十数点あると聞いたカミーユの作品が全然見当たらないので監視員のお姉さんに聞いてみると、いま北部の別の展示に貸し出されているのだという。
「いつ戻ってきますか?」と聞くと、あっさり
「分かりません」と。・・・
「一点だけあります」というので気をつけていると・・・

12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin 12月7日(日) その3 ロダン美術館 Musee Rodin

いた!
しかも代表作の<分別盛り>ではないか。
これこそ、その展示に貸し出してあげなくていいのかしら。

とにかく、実物を見れてよかった。




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Posted by 中島迂生 at 05:35│Comments(0)巴里日記2014-12月
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