2011年06月26日

旅行メモ2011 その17 サフロンにて5

25 Apl, Mon - Bank Holiday
旅行メモ2011 その17 サフロンにて5
今日はバスをつかまえて、スタンステッドまでの美しい景色をもういちど見たいと思っていた。
日曜がぜんぜん no bus service だったから。

今日はやることが色々あった、
まず銀行でTCを替えて、図書館でネットのやり方をきき、ゆうべショウウィンドウで見て気になっていたワンピースを見せてもらって・・・
とか色々考えていたんだけど、Lloyd's のぞいたらまっくら。
そこではじめて気づく・・・

ICに行って、今日ってバンクホリデーでしたっけ? と確認する。
日本でチェックしてきたはずなのに・・・メモって来るの忘れてた。Gosh!!!

それじゃスタンステッドまでのバスもないし。
ケンブリッジ行きならありますよ。旅行メモ2011 その17 サフロンにて5
えー ケンブリッジですかー。今日はとくに用ないんだけど・・・
TCも替えられないし、図書館も休みだし、ほかにネット使えそうな場所もないし・・・どうしたものかー Bridge End Garden でも行くかな。
こーいうことがあるから恐怖のバンクホリデーなのだ。全く!

とりあえずケンブリッジに行くことにして、バス待ってたら、道の向こう側から来て、こっち側に回ってくるものだと思って待ってたらそのまま行ってしまった。Gosh, again!!!

しばし呆気にとられていたが、仕方がないので気を取り直し、今日も Town trail。
町を歩き回り、どんどん写真を撮っていく。
ゆうべ歩いたラヴリーな路地も。
Bridge End Garden はどうせまた行こうと思ってたからこの機会に。
旅行メモ2011 その17 サフロンにて5
しばらく歩きまわり、ひと休みしようとカフェをのぞいてみると、Cou Cou はやってないし、Rose & Crown Walk was cllosed. スタバにはそのぶん人がいっぱいで、とても落ち着けそうになく、諦めてそのままぶらぶらセメタリーのほうへ。・・・

途中のお店でエッグベーコンサンドとりんごを二つ、£2.50-
日本のより小ぶりで、みんな気軽に皮ごと食べる。

サフロンのセメタリー(共同墓地)は、来たら必ず訪ねる場所のひとつ。
と言うと気味悪がるひとが多いのも事実だが、私は好きだ。
しずかで美しく、とても落ち着く。

入り口に Peace Cottage という名のついた石造りの愛らしい家があって、前来たときには管理人の女の人の姿を見たことがある。旅行メモ2011 その17 サフロンにて5
今回は修理中のようで人の気配がなく、「配達物はこっちに置いといて下さい」みたいな断り書きがしてあった。

面白いのは、イギリスの墓地って町と同じ構成なのだ。
古い、歴史ある、苔むしたり崩れかけたりした墓の一画がいちばん真ん中の、いちばん accesible ないい場所を占め、新興の(といっては変か)ぴかぴかの綺麗な墓になるほどいわば郊外へ追いやられてる。
そういうのがものすごく正しく、健全に感じられて、見ていて気持ちいい。
新しいものばかりもてはやして古いものを簡単に壊す日本のやり方に、嫌気がさした反動で。

かなり広大な敷地のなかにひとつ、それは意外にも<郊外の>新興墓地の区画のなかなのだけれど、全く知らない人のなのにものすごく強烈な印象があって忘れられず、来るたびに訪ねないではいられない墓がある。
23才で亡くなった女の子の墓なのだ。
なんだか知らないけど、とにかくふつうを超えた、激烈な愛され方をされていたことが明らかな。・・・
旅行メモ2011 その17 サフロンにて5
まず目を引くのは、墓の前にずらりと列をなしてごてごてと置かれた造花やら置きものやら天使の人形やら。
まわりの十倍くらいの勢いで、度肝を抜かれる。

それから凝った墓碑、悪趣味なまでに色々と、彼女が生前好きだったらしいオウムだとか色んなものがカラーで描きこまれているうえ、彼女のポートレイトも。
それがありえないくらいぶくぶくに太った姿で、よくこういうのカラーでプリントする気になるよなと、素朴に思ってしまう。

In Loving Memory of Lisa Jane Pledger
Born 15.4.1978
Died 22.6.2001

a very special daughter
a loving sister
a dear granddaughter旅行メモ2011 その17 サフロンにて5
aunty, niece and cousin

If tears could build a staircase
and memories were a lane
I would walk right up to heaven
and bring you back home again...

5年前にメモっておいた墓碑銘。
愛情を通り越して、恐いほどの執着を感じる。
ここまで激烈な文句を連ねた墓碑銘ってほかには見たことない。
これほどの愛され方をしていたリサ・ジェーン・プレジャーっていったいどんな女の子だったんだろう?・・・

今回また足を運んで、なんかようすが違うなと思ったら、となりに、それに輪をかけてすごい仰々しさの同じような墓碑が出現していた。
彼女のお父さんの墓碑なのだ。
やはり写真がプリントしてあった。
遺伝的に太りやすく、病気になりやすい体質だったのだろう。
全くの他人なのに、なにか家族の歴史を見守っているようなふしぎな気もちになった。旅行メモ2011 その17 サフロンにて5

あんなに若くして亡くなって、気の毒な子。
でも幸せだなぁとも思う。
あんな美しい町の、美しい墓地で眠れて。
ちょっと憧れる。

私にはまだやることがあるし、それは自分で決めたことじゃなく、<彼ら>から与えられた使命だから・・・
だからたぶんまだしばらくは生きて、果たしていかなくちゃならないと思うけど。

でも、いつか、この生でなすべき仕事を果たし終えたあかつきには、願わくばあんなところで。・・・

でもなぁ、やっぱり。
正直、一ヶ所にはまだ決められない。
そう思える大好きな場所が、この国にはいっぱいあるんだもの。

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Posted by 中島迂生 at 02:21│Comments(0)英國紀2011
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