2018年10月03日

白いキュイジーヌ、やっと実現。


パリに戻ってきて、夏のあいだ閉め切っていた鎧戸を開けて風を通し、
掃除と荷ほどきのあと、まず仕上げたのは、これ。

 

キッチンのタイルを白に統一!!
ついでに、入り口部分までつながったスペースも。

これ、このアパルトマンに住んで以来の、3年越しの懸案事項だったのです。
以前の記事を読んでくださってる方は知ってるかもしれないけれど、
ここ、もともと青と白のチェック柄だった。壁にも青のラインと模様が入っていて。

 

部屋のほかの部分を、ひたすらペンキを塗りつづけて少しずつ白で統一していくにつれ、
さいごに残ったこのブルーがどうしても気になっていて、何とかしたいとずっと思っていたのです。
何でも自分の思い通りにできる、気持ちのよいつくばの部屋から戻ってくると、よけいに気になって。。

いや別に、青がイヤなわけじゃないのですよ、何度も言うけど。
ただ、私の意思と関係なく、アプリオリにいつでも青い、四六時中目に入ってきて視界を煩わす感じがどうも…
何年と住むうちに、だんだんいらっとしてきてねー。
私がこの部屋の主人なのに。

さすがにタイルですから、ペンキで塗りこめるわけにいきません。
それでどうしようか、色々考えていたのですが…

近所のブリコラマっていう、日曜大工用品の店で、1mいくらで売ってる、剥がせる白いシートを見つけて、
これでやってみることに。
タイルの寸法どおりに計って切って、青い部分に貼っていきました。
柱とか配管とか、ごちゃごちゃしてるあたりはイレギュラーにへっこんでいて、その通りの形にカットするのが
なかなか大変だった。
玄関のほうまで、手の届く範囲は全部やったので、途中で足りなくなってまた買いに行って、
結局、2日くらいかかった。
さいごはこまぎれをパズルのほうに組み合わせて、いちおう完了。

この青がほんとに、さりげなくしつこく隅々まで巡っていて、大変だった。
ほんと言うと、鏡の小さな留め具とか、ほんのちょっとしたところにまで使われている青い色が
まだ残っていて微妙に気になるw
っていうか、それをここまで隅々まで潰してかかろうっていう、私のしつこさも相当だけどw

でも、自分の部屋でありながら、いままで知らなかった地平だ。
やっと思い通りになって、想像を超えた気持ちよさ。



こうしてアプリオリなブルーを駆逐することで、何が可能になってくるかというと… ご照覧あれ!
こうやって部屋の一部に赤やピンクを置いても、もうキッチンのブルーと喧嘩しません。

これ、もとから使ってる、クロゼットのストールを、ファブリック代わりに広げてみただけなのだけど。
私にとっては、超新鮮。
これからの季節には、こういうあったかみのある色あいがいい感じです。



鏡の前にディスプレイしていた、寒色系のアクセサリのコレクションは、ブリキの箱に収めてみた。
どれもお気に入りばかりだけど、こう寒くなってくると、見ていてちょっと寒々しいのでw

部屋における「色」のあり方って、こうあってほしかったのよね。
ある一定の色がアプリオリに、動かせずに一年中居座ってるっていうのはイヤ。
パレットの絵の具のように、その日、その季節の気分で自由に置いたり外したり、
好きなように変えられる要素であってほしい。
住んでる私の気分はいつも同じではなくて、絶えず変わってゆくもの。

だから、住まいの土台になる部分、常におもてに出る部分には、私は決して白以外の色を置かないのです。
そこは、まっさらなパレットの状態のままにしておきたい。
はぁ…やっと思い通りになった。晴れて「自分の部屋」になった感じ。

なんでこんなことにここまでこだわるかっていうと… これからまた、大変な日々が始まるから。
疲れ果てて帰ってくる自分の部屋くらいはせめて、とことん自分好みに整えておきたいのです。
自分を癒し立て直すために、パワーを得られる場所であってほしい。そうあってくれないと困る。
この部屋は私のお城であり要塞なのです。
戦士が武器を磨いておくように、ほんとに必要不可欠。

部屋をほんとに「自分のもの」にしていくプロセスって、終わりがないような気もする。
去年の冬、ショファージュと天井までのびた配管の裏側をいかに掃除するかの方法論を編み出したとき、
あと、シャワーの裏側の隙間にどうやって到達するかを解決したときも、相当、やり遂げた感があった。
その後、キッチン台を解体して、その下の何十年分の埃をついに一掃したときには、
ラスボスをやっつけた的勝利感があって、これ以上のことはもうないと思っていた。
けれどそうじゃなかった、ラスボスはまだほかにいた…w

こうした長期にわたる懸案事項に加えて、突発的なトラブルも。
壁の一面にいきなりカビが大発生したときも、ドアの下からいきなりネズミが侵入してきたときも…
なんにせよいつもいきなり見舞われるので、いつもたいへん。
生きてくって、そんなことの繰り返し。…

人生って、青と白のチェック柄のキッチンみたいなものなのです、きっと。
チェック柄って、つまりチェス盤よね。チェスの試合みたいで、象徴的。
青い部分をどうにもできなかったら、諦めるのか、我慢するのか、逆に楽しむか、利用するか。
それとも戦うことを諦めず、ひとつひとつ、白いシートを貼って潰していく?…





















  

Posted by 中島迂生 at 08:48Comments(0)

2018年10月03日

この景色が宝物。~つくば、2018夏~


 

7月のおわり、水面のかなたに筑波山をのぞみます。
空の青と水の青と、みどりだけの贅沢な風景。



8月半ば。広い空、広~い田んぼ道。



この夏のベストショットのひとつ。
くっきりと深い青。なんて綺麗なんだろ~!!



竜一高の自転車小屋あたり。
前の記事でも載せたけど、陽を透かしたみどりの梢がいい感じなのでもっかい載せとくw

 

生垣に囲まれてひっそりと、こんなレトロな感じの民家も
あまり見なくなった気がする。味わい深い佇まい。
(勝手に載せてすみません)



つばめの乱れ飛ぶ田んぼの夕方。

 

牛久沼のほとりのうなぎ屋さん。眺望、抜群。
曇りの日には虚空にぽっかり浮かんで見えるこの島は、
人造島らしいけれど、私の中では子どもの頃から<トム・ソーヤーの島>だった。
(ちなみに、別の場所に<ハックルベリー・フィンの島>もあるw)

昔、いちどどうしてもこの島に行ってみたくて、手漕ぎボートで沼を突っ切って上陸したことがある。
遠くて、腕が疲れたわー。ボート小屋のおじさんに呆れられたw

 

しずかな曇り空の、秋の気配ただよう田園の情景。
きみどりが鮮やか。

 

咲き残りのさるすべり。
暑さもやわらいで気持ちのいい午後、万博公園。
桜の葉っぱは、もう色づきはじめて。



















  

Posted by 中島迂生 at 05:48Comments(0)

2018年10月01日

ワードローブの記録、2018夏。


夏時間を彩る服たちは、暮らしに欠かせない大切な要素。
この夏着ていたお気に入りたちをちょっと記録しておきます。
つくばのクロゼットには、絵の具箱みたいにいろんな色の服がたくさんあるので、これはほんの一部。。



黄緑色のマキシドレスは、2011年、ノーフォークの露店でひと目惚れ。
港町の露店で、ヤーマスだったと思うわ。
強い陽光にはためいて、宝石のように美しかった。ほんとに綺麗だったな。
いまでも、一番くらいに好きかも。
夏しか着れないから、毎年のように私といっしょにパリとつくばを行き来している。

日曜の朝、これを着て園芸コーナーをぶらぶら歩いていたら、向こうから来た女の人に、突然、「その服、まわりと雰囲気が合ってますねー!」って言われた。
えっ?!と一瞬思ったけれど、たしかに、園芸コーナーだからねw
まわり全部、緑だったから。
見知らぬ人にいきなり服の感想とか言われるのは、外国ではたまにあるけど、日本でははじめてだったわー。
しかも竜ヶ崎。。

 
 
これはおととしの夏、つくばのイーアスで。
写真では色が飛んでしまって分かりづらいけれど、水彩画のような微妙な色合いが美しい。
白いスカート部分とつながってるワンピースなのだけど、私には少し短過ぎるので、上から別の白いスカートをはいてみた。



このブログに何度も登場してるこのワンピースは、去年の夏、ポルトガルの田舎町で。
くっきりとした寒色系のグラデーションがほんとにきれい。
これも夏のたびにパリとつくばを行ったり来たり。
ただ、ベルトをしないと広がってしまって着づらいし、もう少し丈が長いとうれしかったのだけど。。



こういうモーヴ系ピンクは、私のワードローブ史上初かも。
去年の夏くらいからこういう感じの色が着たくて、いろいろ探して今年やっと見つけた。
ちょっぴり紫の入った、夏の緑に映えるさるすべりの花の色。
八月の曇りとか小雨の日に着たくなる感じ。
ほんとはもう少しクリアな濃いピンクでもよかったのだけど。これはこれでよい。



繊細なディテールの、スタンダール的なwレーストップス。
点々と、血のような花々。くっきりとした赤の発色が美しい。
これ買ったのは15年くらい前かな。
もろもろ事情があって、うちのクロゼットにやってきたのは10年くらい前。
存在を忘れないていどにわりと大切に着ていたのだけど、このたびパリのワードローブに仲間入り。



黄水仙みたいなレース使いのトップス。
これも10年くらいクロゼットにいるわ。
つくばのららガーデンの、たぶんいまはもうなくなってしまったお店。
ええ、私、けっこう物持ちがいいのです。
ここ何年もずっと着ていなかったけれど、今回、ワードローブに華やぎを加えるべく、この子もパリへ。



ここのところずっと、むらさき系が気になるのです。
私のワードローブにいままであまりなくて、これから充実させていきたい色。
こういう淡い紫も、いままで持っていなかった。
ただ、これに関しては、生地がちょっとラフすぎて、着心地がよすぎてw
外へ着ていく感じじゃないので、これは部屋着にします。。

 

ザ・南国!って感じの、カラフルなこのドレスは、パリに住んでさいしょの夏、近所の店のソルドで。
だから、3年くらいかな。
色は好きなのだけど、あまり着ていない。
丈が長いので、相当高いヒールのサンダルを履かないと引きずってしまうのです。
でもそれだと、あまり歩けないのでね。
それと、背中が開いてないので、真夏にはけっこう暑いw
でも、せっかく持ってるから、もっと着られるように考えよう…。

パリに住んで以来、ずっとシンプルな、モノトーンの服ばかり着ていた。
それも全部自分で選んだ服ばかりだから、お気に入りではあるのですよ。
でも、今年に入ってから、なんかやたらともっとカラフルな色の服が着たくなって。

しかも、私、寒色か暖色かといわれたら、ふだんは圧倒的に寒色が好きで。
小さい頃から、ずっとそう。青とか緑系の微妙な色のヴァリエーションがすごく好き。
それはずっと変わらないのだけど、なんかさいきんは、例外的に暖色系の気分。
真っ赤とは言わないまでも、クリアなピンクや、ラヴェンダー、紫なんかに心惹かれる。

 

今回パリへ戻ってくるとき、つくばのクロゼットから、カラフルな色んな色の服をたくさんボストンに詰めてもってきた。
いままでの自分の歴史のバイオリズムをかんがみるに、暖色系に惹かれるというのはいい兆候。
また主体的になんかやりたくなってきているということなのだ。
ただ、秋学期はとりわけ忙しいから、大したことができるか分からないけど…。

また怒涛の日々が始まる。
でも、せめて自分のうちのクロゼットくらいはカラフルに、色んな色を詰めこんでおきたい。
できるだけたくさんの選択肢と、可能性を。
制約の中でもなるだけ自分らしく息をして、好きなものを選び取って生きていけるように。























  

Posted by 中島迂生 at 01:37Comments(0)