2018年09月25日

風吹き抜ける部屋の記録、2018夏。~その2


前記事で、ざっと部屋のようすをご紹介したので、ここではもう少しこまかなところを。

 

見るたびに心楽しい、キッチン台のアクリルケースに並べたガラスの動物たちなど。
家族や友だちからもらったものが多い。

 

こまごました小物を並べた窓辺。
パリの部屋の窓にもこんなふうに小石やガラス玉を並べたい、と思ったけれど、
パリの窓は内側に開くので、窓枠にはものを載せられないのです。残念ながら。
壁が漆喰なので、ポストカードも留められない。

石ころや貝殻は子供のころに海やあちこちで拾ったもの。
天使と白いエッフェル塔は百円ショップで。
パリの部屋にも置きたいと思って、同じものを探したけれど、もう売っていなかった。

 

バルコンに出した、今年もらったバジルの鉢と、その住人。

 

窓のそばには花を飾ったり、飾らなかったり。

 
 

クロゼットの中は、虹の七色。
とりわけ寒色系の、美しく繊細な柄の布地をこよなく愛しています。
でも、暖色系も充実してる。モノトーンの服もたくさん。
みんな大好き。
キャスターつきの引き出しもクロゼットの中に置いて、アクセサリー類や文房具なども収めている。
劇団の衣裳や、楽器類、キャンプ用品などもここに。

 

そうそう、入り口のところの、鏡の扉のついたシュークロゼットは、パカッと開けるとこんな感じ。
これ、本棚だったのを、奥行きがありすぎて使いづらいのでシュークロゼットに転用してみた。
白く塗って、別に買った鏡を頑丈な蝶番で取りつけて扉に。
取りつけるとき、重くて大変だったけど、なかなか使いよくて気に入っている。

  

流しの上の、鏡の扉のついた棚には、歯ブラシなんかを置いてるわけですが、
ゴッホのひまわりのコップや、恐竜やトカゲたちがいたり、なかなか楽しげ。
あいたスペースはティアラのコレクションのディスプレイにも使っているw



ブリキのゴミ箱も、長年愛用してる。
ふたは板材の端材で、自分でつくった。

 

すみの机は、母が捨てるというので引き取って白く塗った。
おもにテレビ台として使っている。
貝殻の小銭入れは、昔、友人からのお土産。
子どもの頃買ってもらった金色のハートの箱には、ふだん使いのアクセ類を入れている。



この子は、カエル好きのバー店主からもらったw



このトレイは、出発の一週間前くらいに百円ショップでひと目惚れ。
キレイなものならすでにたくさん持ってるから…と思ったけど、やっぱりキレイだ。
パリの部屋でも使いたくて、同じ店にもういちど買いに行くと、同じもの、さいごの一枚だった。
というわけで、荷物に入れて、こっちにも持ってきています。
どんより暗いパリの冬を、ちょっぴり明るくしてくれそう。



大好きなこの部屋、出発前にはとりわけ心をこめて掃除し、きれいに整えます。
それは部屋とじっくり言葉を交わす時間。
部屋と心を通わせ、感謝を伝え、パワーを注ぎます。
また一年よろしく頼む、の気持ちをこめて。

  















  

Posted by 中島迂生 at 06:05Comments(0)

2018年09月25日

風吹き抜ける部屋の記録、2018夏。~その1




朝、目が覚めて、風が吹き抜ける感じがほんとに気持ちいい、つくばの部屋。

毎年、夏にこちらへ戻ってくると、さいしょの晩はいつも、
一年分の埃を掃除したり、換気したり、すごくたいへん。
床に家具に鍋やコンロ、食器類… きれいにすべきものが際限なくある。
長旅と大荷物で疲れているところ、ほんとにきつい。
でもそれだけの価値はある!

この部屋に帰ってくるといつも、あまりに明るく気持ちよくて、
ひとりのびのび過ごす時間があまりに心地よくて…
ここによけいなガラクタや悩みを持ち込んで濁らせたくない、って思っちゃう。
この部屋のパワーは、そんなにも偉大だ。

窓がいくつかあるので、寝るときに少しずつ開けておく。
朝、目覚めた瞬間、風が通って気持ちよくてね…
この感じがほんとに貴重。
パリの部屋にも大きな窓があるけど、ひとつしかないので風が「吹き抜ける」ってわけにはなかなかいかない。
しかも通り側だから、あまり空気がよくないんだ。
朝の7時にごみ収集車のすさまじい騒音で叩き起こされて、メザニンベッドのはしごを急いで降りて、車が通り過ぎる前に窓を閉める。
それから二度寝できる休みの朝でも、目覚めるとたいがい空気がじっと淀んで。
やっぱり「風が吹き抜ける」って感覚はない。



この部屋は、とくに朝の早い時間が、明るくて気持ちいい。東向きの部屋だから。
この光溢れる感じが、ほんとにぜいたく。
この空間で朝ドラを見て、朝ごはんのコーヒーを淹れたりするのが、至福の時間。

ものすごく手をかけてきたぶん、愛着があって大好きな部屋。
家具の半分くらいは自分でつくったし、ほぼすべてに白のペンキを塗ってる。
ものすごい、手間がかかってる。
なんならパリの学校も、どこでもドアでこの部屋から通いたいほど好き。

ここ4年ほどは、夏しか過ごさないので、あまり大きな変遷はない。
あ、でも、夏過ごすあいだにけっこう頑張って片づけてきたので、ますますキレイになってるはず。
大好きな部屋だから、さいきんのようすをちょっと記録しておく。



部屋の入り口。左手にドア。(白く塗った。)
カバンはドアのそばにおいたアンティークの椅子が定位置。
この椅子は母から譲られた、桜材のもの。これは決してペンキは塗らない。
そのとなりの大きな鏡はシュークロゼットの扉になっていて、パカッと開く。

 

入り口側から。
窓際にエレピ。窓枠も、エレピ台も、ピアノ椅子も白く塗った。
白い机は、11才のときに自分で材木買ってきてつくったもの。
大きくなってから少し脚を高くしたw 白ペンキは、去年塗った。
左手、壁一面にクロゼット。奥に寝室。

 

寝室側から見ると、こんな感じ。
エレピのとなりにキッチン台と洗濯機、奥に流し。
キッチン台の上の浅い戸棚は、壁に同化して見えるけど、自分でつくった。
調味料や、コーヒーフィルター、ラップなどを収めている。
この浅さが使いやすい。

台の下においた小さな冷蔵庫と洗濯機は、もと紺色だったのを白く塗った。
長年使ってる。
流し台は、ホームセンターで注文して付けてもらった。
その上の鏡は、裏が棚になっている。これも白く塗った。
けっこう重くて、取り付けるのがたいへんだったな。

  

寝室に入って、左側。
左手に、白く塗った洋服だんす。いまは文庫本やCDを収納してる。
その上に、さらに収納スペースをつくった。
右の写真のようにすっきりしてるのが理想ですが、じっさい滞在中は、窓際にこうしてハンガーポールをおいて、いま着てる服たちを掛けている。
右手に、書棚にしている食器棚。



これは食器棚らしいけれど、遊びに来た友達に言われるまで気づかなかった。
とにかく、ガラスの扉って、書類の収納に最適だと思う。
背表紙が見えるし、しかも埃をかぶらない!
メーカーも、これからは書棚として売ればいいのに。



寝室右側。
気に入ったサイズのものがなくて、ベッドも廃材で自作した。
写真では、脚しか見えないけどw
少し細身で、高さは高めのが好きなのです。
通気性を考えて、スノコ仕様にしてる。軽くて、動かすのも楽。

ふたつの本棚は、白く塗って、オープンだった部分には扉を取り付けた。
その上の、布で目隠ししてあるところには、さらに板材を渡して天袋的な収納スペースをつくり、ここに劇団の大道具などを収めている。
何だかんだ言って収納が多い…モノが多いんだわね。



カーテンには、見た目も軽やかな、薄手のプレーンな布を。
どの窓もみな同じ。
洗濯しやすいし、これがいちばん。



壁を飾る雑誌の切り抜きは、少し減らしたけど、基本4年前から変わらない。
けっこう気に入ってるのばっかなので。
でも、さすがに少し色褪せてきたなー。

次記事へつづきます。
















  

Posted by 中島迂生 at 04:32Comments(0)