2015年11月20日

8月31日(月)~2 街歩きの楽しみ


AZUL by moussy のサイトのフォトブック(Autumn&Winter2013)から。

     

以下、Francfranc のサイトからのピックアップです。

     

今回素敵だなと思った秋色草花柄のシリーズや、植物柄のカトラリー。

 

このクッション、グレイ地に金の枝の模様、地柄ともに角度によって毛羽立ちや光沢の具合で色合いが変わる。
能装束みたいな渋みのある豪華さ。。

  


壁に飾るオーナメント。

***

来る前は腰が重かった一時帰国ですが、来てしまうととても楽しかった。
久しぶりで新鮮ということもあり、観光客的な身軽さもあって、楽しさもさらに倍増です。。
ランチのあとは街をぶらぶら。。買うべきものも色々あり。。

買い物、もしくはぶらぶらするのに、イーアスなんかのつくばのショッピングモールにまさる場所はありません。
いいデザインのものがいろいろ種類豊富に、しかもリーズナブルに揃っているうえ、(お店側には申し訳ない話だけれど)あまり混んでないのがスバラシイ!!
東京やパリのように殺人的な人ごみだと、もうそれだけで疲れてしまって逃げ出したくなります。。
(なのでさいきんは寄りつきもしません。。←極度の人ごみ恐怖症w)

私の憩いスポットは、まず本屋さん。。
さいしょの日なんか、うれしくて本屋さん3軒くらいはしごしてしまった。(行き過ぎだろっ)

服やさんも好きですが、見ていて楽しいのは色のきれいな夏服ですね。
冬物はどうしても見た目に重たく、色も暗いのが多くなるもので。。

ただ、私にとってちょっと特別なのは、イーアスにもイオンモールにも入っている AZUL by moussy。
ここは服もさることながら、お店自体が大好き。
照明を落とした暗い空間に、凝った音響でクラブ音楽がかかっていて、何ともいい香りのミスト。
そこにイメージモデルのモノクロ写真が飾られていたり、そのショートムーヴィーが流れていたり。。
何とも素敵で居心地のよい空間。
こういうの、ネットじゃなくリアルな店舗であることの強みを最大生かしてる、といえるのではないかな。。
イメージモデルはシーズンごとに変わるようですが、私がとくに好きだったのは2013年のモデルの女の子。ほんとに素敵・・・名前知らないけど。
ああいうショートムーヴィーつくる人になりたい。。
今回もたびたびお邪魔しました。。

それから、雑貨屋さんもいいですね。
米国暮らしの友人が、日本てほんとにかわいいものが種類豊かに揃っている、ってよく言ってます。私も同感。。
個人的には、そのへんの美術館より街の雑貨屋さんのほうがよほど楽しかったり。。
ただ、さいきんは見て歩くだけで満足して、手元に欲しいとはあまり思わなくなったけれど。。すでにおうちにお気に入りがいっぱいあるので。。

などなど、色々楽しいつくばの街歩きですが・・・
混んでないというのもよしあしで、すでに何軒も、好きだったお店がなくなってしまった。。
そしてさいきんついに、ツタヤもマックも24時間営業でなくなってしまったのですね。
淋しい限り。。
東京よりはるかに恵まれた都市空間と、東京並の便利さと、なかなか両立は難しいよな・・・。




  

Posted by 中島迂生 at 15:15Comments(0)つくば日記2015-8・9月

2015年11月21日

9月あたま~ 片づけプロジェクト つづき


今回、写真に撮ったり電子化したりしたもろもろのごく一部。。



子どものころの絵。9才くらい。。

  

夏休みの自由研究w 11,2才。。

 

14才くらい。。

 

ネコの箸置き。これは母の作品。私が小さいころ。/キツネの栓抜き。14才くらいのとき。

 

大学のころのスケッチ。。



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今回、いろいろの手続きや買い物に加えてぜひともやりたかったこと、それは・・・

片づけプロジェクトのつづき。。

去年、こちらへ引っ越すまでにひと区切りはつけましたが、まだまだやり残したことがたくさん。。
残っているのはおもに、長年のあいだに吹きだまった色んな作品等の整理と電子化作業。。
で、おうちにいる限りはこちらに没頭してました。。

今回も、思い出してもういちど見たいけれど見つからない、っていうものがいくつもあって、ずっとモヤモヤ。。
つくづく思ったのは・・・
そのときどきでぽっと思い出す、あのときのあれ、どこだっけ・・・
それをさっと取り出せる=片づいてる、ということなんだな、と。

最大の問題は、たぶん、カテゴリ分け。
目下の結論:とにかく年代順に並べる!!
分野で分けないで、何もかもすべて年代だけでまとめておいたほうがいい。
分野で分けても結局その中でまた年代順に並べることになるのだし、それからまたビミョーに2つ3つ分野またいでいてどこにカテゴライズすべきか迷い、カテゴリ難民みたくなっちゃってるものもあったり、そうこうしてるうちに訳分かんなくなってくる。。
見つからないっていうのは、たいていそれが原因だ。

ほんとに、きちんとオーガナイズしておくって大切。
決して想像力や創造性と矛盾しない。
それどころか、それらをサポートするのだ。
自分の仕事を年代順に並べ、いつでも取り出して眺められるようにしておくこと。
それがつまり可視性ということであり、自分の仕事へのリスペクトでもある。。
そんなことを改めて考えつつ・・・

とにかく、つくづく思ったのが、何だかんだとほんとにほんとにいっぱいあるなーと。。
そしてほんとにほんとにとっ散らかってる。。
全部キレイに並べるまで、まだまだ道は遠い。
いまだ、ゼロにも達していない。
ふぅ・・・気が遠くなる。。
けれど、すべて自分がやってきたことだから。
自分で始末をつけないと。。




  

Posted by 中島迂生 at 22:21Comments(0)つくば日記2015-8・9月

2015年11月22日

8月おわり~ サヨナラダケガ人生ダ


     

つくば・天久保のバー<ベースメント>。以上、お店のサイト等から。

  

お店のジンリッキー、ペペロンチーノなど。。

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つくば市の天久保に、30年近く続いている<ベースメント>という素敵なバーがあります。
鯨が踊る壁面の大きな看板を目印に、鯨のお腹の中へ吸い込まれるように地下へ向かう階段を下りると、ほわーっと癒される入口の青い光。
中は石とコンクリと金属の、無機質でクールな空間。
30年前に超前衛だった感じ、今では文化遺産級です。
ポール・オースターが「エレガントな前衛」だった頃の的な。。

つくばにいた去年まで、私の欠かせない癒しスポットでした。
こちらに住んでからも、「あ~またあのカウンターでバーボンを飲みたいな」と思うことが何度も。
なので今回こちらにいるあいだ、その癒しエネルギーをチャージすべくちょくちょくお邪魔してました。

思えばこういう感じのお店が、私はずっと好きだったなぁと。。
いわば90年代スタイリッシュ。
ウッディなバーやパブが受けるなか、一方でこうした無機系バーの系譜というのも確実に存在した。
私が知るなかで、そうした雰囲気をもっていたのは新宿の御苑寄りにあった<ビザール>、あるいは高田馬場にあった<フライヤ>、いずれもとっくになくなってしまったけれど。
思えばゴンクールのあの店もそんな感じだった。
帰りに恐ろしい思いをしてから、足が遠のいてしまったけれど。・・・

ここのきりりと冷えたバーボンやジンリッキーを前に、ぼうっとカウンターで過ごす時間が好き。
それだけで心満たされていった。
あるいはマスターとお喋りしたり、ときにはDVDをかけてもらったり。。

ここのお店の空間そのものが好き。
看板の鯨マークもあいまって、暗くて広くて細長い店内、鯨のお腹の中のよう。
入ってすぐの金属製カウンターは湾曲した手すりがついて、夜の海を航海する船の甲板のよう。
それが鯨の中のピノキオのイメージともつながります。

トイレ内は全面淡い銀色、宇宙船のコックピットのよう。
テーブル席の床面は月の世界を模した銀色のでこぼこ。
奥のバンケット席では椰子の木が枝を広げていたり。
なんとも想像力をかきたてる、シュールで遊び心に溢れたお店。。

内装もすべて開店当初からずっと変わらないそうで、すごいなと思っていた。
でも実は、それまで続いていたこと自体奇蹟なのだった。
こちらへ戻るさいごの日、カウンターでこのお店への愛着を熱く語っていたら、マスターを心苦しくさせてしまったようで、「実は・・・」と打ち明けられてしまった。
「・・・移転計画が」・・・ガ、ガーン。。。

繁華街の天久保も最盛期と比べさびれるばかりで、しかも大箱ゆえ維持がほんとに大変だそう。
一介のお客にすぎない私にはどうしようもできないけれど・・・
サヨナラダケガ人生ダ。。
これまで、好きだった居場所をいくつも失って失ってきて、ここへきてまたしても失うのか・・・。

こういう歴史あるバー、ひとつの時代を刻む金字塔として、個人レベルではなくもっと大きな枠組みで保全を考えるべき!と思います。
そりゃ奈良の大仏ほどの歴史はないでしょうが、かけがえのない価値に変わりはないのだから。

マスター、移転先でもお店続けられるようで、大きな慰めではあります。。
私はといえば、・・・そろそろこちらでもまったりできる居場所を見つけなくては。。





  

Posted by 中島迂生 at 23:09Comments(0)つくば日記2015-8・9月