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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2015年01月14日

8月28日(木) Paris revisited


  

久しぶりに見る青い雲海。・・・
あの朝、レピュブリックのシェ・ジャンというカフェのテーブルに座り、あぁ、このままここにいたい、帰りたくない、と思ったのだった。
あれから2年、パリでの日々がまた始まる。

こんどは心ゆくまま、この街を隅々まで歩きたい。
移りゆく季節をこの目で眺め、その風を肌に感じたい。
あの夏の終わりに願ったように。

8月末の木曜日。
到着が夜の7時半くらいだったので、前回のような素敵な夜景が見られるかなと少し期待していたら、まだ全然明るかった。
この日、空港から、はじめてロワシーバスを使ってみた。
空港の出口を出てすぐに乗り場があって、まっすぐオペラまで届けてくれる。
値段もバス代とたいして変わらない。

街に入って、とあるアパルトマンの開け放した窓から、部屋のようすが一瞬ぱっと見えた。
白い調度に寄木細工の床、ちょっとデコラティヴなシャンデリア、あったかい感じの光。
あぁ、よくインテリア雑誌で見るような部屋だけど、ほんとにこんなふうに住んでる人がいるんだわ。

それから、次の瞬間、バスは角を曲がり、また別のイマージュが。
建物の玄関の、アラベスクの黒い鉄格子の前を、スタイリッシュな黒人の女の人が歩いていく。
これも映画のワンシーンのよう。
それが、いまじっさい映像として動いている。
何か深く心打たれるものがあった。・・・あぁ、この街に帰ってきたな。

先生が学校のとなりの日本料理屋で待っていてくれて、焼き鳥をごちそうしてくれた。
日本料理屋といっても、やっているのは中国人で、先生と彼らはフランス語でやり取りしている。ふしぎな感じ。
そのあと寮まで送ってもらう。

先生には、この半年くらい、オンラインで授業してもらってきた。
リアルで初めて会ったのは4月ころ。
日本に来たとき、つくばの花室で用事があるというので、そのときに会った。
つくば駅で待ち合わせることになっていたのに、時間になっても現れない。
困っていると、電話がかかってきて、タクシーをつかまえて花室に来ちゃった、と。

そんなわけで、初対面だというのに、私は機嫌が悪くて、怒っていた。
「先生! つくば駅っていったらつくば駅にいてくださいよ!」って言うと、先生は「ごめんごめん」と言って笑っている。
カフェがないのでラーメン屋に入り、そこで先生はフランスに住んだいきさつや、学校の歴史をいろいろと話してくれた。
「あなたはパリに来て、そこに一生いなさい」と、先生はにこにこしながら言った。
「何も心配することはありませんよ」。





  

2015年01月14日

8月29日(金) Tout est possible...




ジョルダンの教会の前から眺めた景色。

 

ものすごく涼しい、というか、寒い!・・・何これ!?
一枚だけもっていったセーターを、まさかいきなり着ることに。
それから数週間、ずっとそんな感じ。
夜には風邪ひきそうなほど、急に11月になったよう。

・・・なんか納得いかない。
もちろんありがたいのだが、あまりにありがたすぎてあっけにとられてる。
あたし、ついさっきまで日本であんな思いして、あの殺人的な暑さに耐えてきたのは、何だったの?

自分の嫌いなものには無理に耐えず、さっさと場所を変えたほうがいい。
我慢してても何のいいこともない。あらゆる意味で、いろいろと無駄にすることになる。
・・・分かってたはずなのに。
それをさらにダイレクトに、ガーン!と思い知らされた感じ。

学校まで、人さまの車に乗せてもらうことに。
凱旋門のところを通ったとき、私は見るの初めてだったのでテンションあがってると、「初めて? ほんとかいな」と呆れていた。
道すがら、いろいろ話してくれた。
フランスには5年住んでて、法律の勉強をしてる。
妻はコンセルヴァトワールで音楽史を学んでいる。
君はフランスで何をするの? と聞くので、まずフランス語の勉強をして、それから映画を学ぶんです、と。...Si possible.
そしたら、

Tout est possible en France. 

って。
今でも忘れ難い。

もちろん、そんな簡単な話じゃないことくらい分かってる。
ほんとはきっと、
君には、すべてを可能にするためにあらゆる努力を払う自由があるんだよ。
っていう意味。

この日は入学手続きとクラス分けテスト。近所のデリでお昼。
それから、バスに乗ってレピュブリックの<シェ・ジャン>や、以前にいちど来たオベルカンフの小さなバーへ。

そのあと、ゴンクールをすぎ、地下鉄の路線に沿って地上をずーっと歩いて、ジョルダンという駅まで。
・・・けっこう暑かったし、人がいっぱいでちょっと疲れた。

ジョルダンの日本料理屋さんで白ワインと焼き鳥定食。あわせて19ユーロくらい。
店主が知り合いのおじさんだというので来てみたのだけど、この日は別の店にいるとかで、会えなかった。

寮、家具と冷蔵庫があるのはうれしい。
にしても、いろいろと必要なものがなさすぎて、どこからはじめていいものやら・・・。
まず、服を掛けようにもハンガーがない。
ゴミ箱もない、壁に時計もないし、歯ブラシを入れておくコップも。・・・
人間らしい生活を送れるようになるには、しばらくかかりそう。

机と棚がぞっとするような木目フェイクのプラスチック板だ。
どうしてもこういうのだけはイヤだなと、もとから思っていたようなやつ。
一刻も早く何とかしなくては。




  

2015年01月14日

8月30日(土) サン・モールの日本料理屋さん




サン・モールにある日本料理屋さん。

 

寝坊して、昼ころ、公園を突っ切って駅まで行ってみる。
しかし公園の中で迷子になり・・・人に聞いてようやく辿り着いた。
木立や丘や池のある大きな公園。
淡いピンクのバラが咲き残ってる。夏ころは綺麗だったろうな。

駅前のスーパーではじめて買い物。
食料品、シャンプーや洗剤、スポンジなどいろいろ買いこむ。

部屋に帰って、ネットを試みるも、つながらず。。
少し昼寝。

夜、サン・モールにある、きのうの日本料理屋さんの別のお店へ行ってみた。
店主に会えて、いろいろとお話を聞けた。
こっちに住んでもう何十年にもなるのだそう。
つい先週までバカンスでお店閉めてたんだって。ラッキーだった。



サーモンのお寿司と白ワイン。美味!!

  





  

2015年01月14日

8月31日(日) ヴァンヴ、サンジェルマン~セーヌへ

    

朝からヴァンヴの蚤の市へ。
前からいちど行ってみたかった。

  

2年ぶりのサンジェルマン・デ・プレ。変わらない。・・・

  

近くにある、Le Petit Zinc というほんとに美しい店。
またじっくり写真撮りに来よう。。

  

再訪、デュラス参り。

  

いつに変わらぬセーヌの岸へ。

  

ノートルダムと、近くの路地の小さなレストラン。

  

サン・ルイのガラス細工やさん。

    


あぁ、変わらないね・・・。

  

ルイ・フィリップというカフェの窓から。
と、青空に映える市庁舎。

       *

ヴァンヴじたいは一度行ったことがある。
おととしオペラの前から95番バスに乗って、とりあえずいちばん終点まで行ってみようと思って、着いたのがヴァンヴだった。

それで知ってはいたけど、あらためて、ヴァンヴって遠い。
ずいぶん乗りでがある。
でも、日曜の朝のバスはほんとによかった。
街はまだしずかで、ほとんど人が歩いていない。
街のようすがよく分かる。

蚤の市じたいは、観光客向けって感じで、店の数も多いし、人もいっぱい。
昼に向かってますます増えてきて、見尽くさないうちに疲れてしまった。
全体的にかなり割高な感じ。

そのあと、戻ってサンジェルマンで降りてちょっとデュラス参り。
ゆっくりセーヌまで歩いて、ノートルダムに挨拶し、サン・ルイへ。
ピスタッシュのアイス2.5ユーロ、ガラスのカエル君8ユーロなど。
それから右岸へ渡り、市庁舎の近くのカフェでひと休み。

うーん。このコースって、日曜向きではないのかも。
人が多すぎて、・・・かなり疲れた。

夜は思い立って、部屋の大掃除をした。
とにかく汚いんだもの。
それでだいぶ人の住みからしくなった。





  

2015年01月19日

9月1日(月)


  

サン・ルイのガラス屋さんで買ったカエル君と、大掃除して少しは見られるようになった寮の部屋。

       *

授業開始。
はじめて公園を通って駅まで行ってみた。逆光まぶしい・・・。
駅でナヴィゴを買う。

お昼はこないだのデリで、emporter 9ユーロ。
別館の場所を確認したり、オフィスデポを教えてもらって封筒を買いに行ったりして、そのあとさっさと帰る。

ネットがつながらないので管理人に聞くしかないのだが、その管理人が週日しか来ないのだ。
だからこの週末のあいだじゅう、ネットなしで過ごすしかなかった。
しかも週日も、6時には帰ってしまう。
だからその前に。

なのに忙しいとかよく分からないとか、明日また来いと言って逃げようとする。
冗談じゃない、Don wanna waiste another day!
そうはさせじとPCを持ち込んで、ビュローの机に置こうとしたら書類がいっぱい載ってて置くスペースがないので、頭にきてその場で床に置いてつなげ始めた。
たまたま来ていた関係ない人が同情して助けてくれて、めでたくつながる。

やれやれ。・・・
なんでこんなことでここまで戦わなくちゃならないんだろ、私。





  

2015年01月19日

9月2日(火) Temple 周辺


  

学校の窓からの眺め。

  

  

建物内の美しい調度。こういうディテールは古い建物にしかない。

  

Temple という駅のメトロ口と、その周辺。

  

  

  

この日は、Temple という駅へ。
横道を少し散歩して、カフェでひと休みして、数軒の店で買い物。
TATIというチェーン店でハンガーを購入。





  

2015年01月19日

9月3日(水) <メルシイ>など


  

  

学校近辺と、屋内の美しい調度。

  

<メルシー>の入り口と、古本カフェ。

  

レモネードと、ノリのいい店員さんたち。

  

2階のインテリアコーナーのディスプレイ。

       *

お昼、マレにはじめてファラフェルを食べにいく。
そのあと、サン・セバスチャン・フロワッサール、<メルシー>へ。
地下から2階までいろいろ。古本カフェでショウガ入りレモネード、5ユーロ。

いちばん心ひかれたのは作家もののアクセサリ。
さすがに遠慮して撮らなかったけど・・・
金の葉っぱモチーフのブレスレットや指輪、ほかに羽根、クモの巣や爬虫類やグルゴイユなど、リアルでちょっとグロ系のぐっとくるモチーフばかり。
これつくってるのどんな人だろう。
あとはブロカント系の家具類。どのフロアも活気があっていい感じ。
トイレ休憩がてら学校に戻り、オヴニを読んで少し社会勉強して、駅前のスーパーで食料品を買って帰る。

毎日少しずつ、パリの中で私にとって心ひかれるスポットを制覇してる。
ほんとはもっとどんどん色んなところ行きたいのだけど、とにかくいっぱい歩くので足が疲れてしまい、なかなか。
無理はしない。




  

2015年01月19日

9月4日(木)


  

ブックオフの窓から。

      *

けさはほんとに冷えて、髪を下ろして行った。
半過去と複合過去。難しくてついていけない。・・・

この日はサンジェルマン・デ・プレへ。
ちょうど来た95番のバスに飛び乗って、パレ・ロワイヤルとルーブルを抜けていく。
はじめてバスでナヴィゴを使う。

パレ・ロワイヤルの地下鉄の入口がすばらしくポップでスプレンディッド。いつか降りて写真をとりたい。
カルーセル橋を渡ってサンジェルマンへ。
このコース、ほんとに映画のセットのようで気分が上がる。

<プラスティックス>という雑貨屋さんのとなりのカフェで、クロワッサンとキッシュ・ロレーヌ。
キッシュ、絶品!

それからまたオペラへ戻って、ブックオフに行ってみた。
パリのど真ん中にブックオフがあるのだ。
ひと足踏み入れて、お店の広さと品ぞろえの豊富さにびっくり。
すごいな、パリの日本人コミュニティってここまで来てたのか。ここはもうすでに日本だわ。
なんかカルチャーショックでしばしぼうっとした。

・・・そうか。ここは異国じゃないんだ。日本の続きなんだ。
いままではそれがイヤで、旅先でも極力日本人たちから逃げて回っていた。
けれど、住むとなると万事が違ってくる。
住んでる人たちの気持ちがはじめて分かった気がした。

雑誌を2冊ばかり買って帰る。
ようやく料理をする気になり、野菜を少しと、瓶詰めのバジルと、オリーヴ油と、持ってき忘れたナイフを買う。




  

2015年01月19日

9月5日(金)


  

金曜はいつもより一時間早く始まる。
日記を書いていたら寝るのが遅くなってしまい、眠い目をこすってまだ薄暗いなか、寝ぼけ眼で駅へ。
駅前でかなり大きなマーケットをやっていた。

駅前のカフェでパン・オ・ショコラを買い、地下鉄の中で必死に複合過去の復習をしつつ授業へ向かう。
授業後、カウンターで4回目くらいに保険の書類について聞く。
すると対応してくれた4人目のスタッフさんが、実は担当の人がつい先週足を折って来られなくなってしまい、ほかの誰も分からないのだと。
・・・そういうことだったのかー。
彼女の足が治るまで待っているより、自分で直接保険会社に行って聞いたほうがいいですよと、親切に道順まで教えてくれる。

しかし、その会社の窓口が開くのが4時だ。
とりあえずお昼を食べに、また95番バスに乗る。
パレ・ロワイヤルの楽しい地下鉄の入口を眺め、ルーヴルを抜けてセーヌを渡って左岸へ。・・・
このコース、少なくともあと百回くらいは飽きなさそう。
サンジェルマンのクレープ屋さん。ハムと卵のガレットとコーヒーを頼んで、10ユーロほど。
そのあとシティファルマで長々並んで、化粧落としと歯ブラシを購入。などなど。

保険会社のある道が分からなくて、その辺にいたビジネスマンたちに聞くと、3人がかりで通りの地図があるところまで連れて行ってくれて、丁寧に教えてくれる。
なんて親切!!

保険会社の窓口では、フランス人のお兄さんがまた実に丁寧にいろいろ説明してくれる。
しかしながらやっぱりこまかいところが分からなくて、せっかくこんな丁寧に説明してくれてるのにほんと申し訳ない!
とりあえず説明して書いてくれた紙と、案内パンフ的なものをもらってきた。

バゲットと食卓塩と、果物を少し買って帰る。
明日は朝からブロカンテに行こう。・・・

明日休みなのをいいことにネットにふける。
とくにはまっているのがこちら。
2006年にパリでコンセルヴァトワールに通っていた某フルーティスト氏のブログ。
<2006~ フランス滞在日記>

渡仏前に調べ物をしていて、偶然知った。
普通なら見過ごしてしまいそうな街角の色んなものに注ぐ、繊細かつ鋭いまなざし。
写真のセンスもいい。切り取り方がすごくいい。
美しくて味わい深いものへ寄せる愛情がしずかに伝わってくる。
フランス人の大雑把でいいかげんなところを面白がって、いいほうに受け取る優しさもいい。




  

2015年01月19日

9月6日(土) リュ・クレールのブロカンテ


  

リュ・クレールのブロカンテ。クラシカルでこじんまり。

  

  

こんな感じの、優雅なアンティークの鏡と小さなシャンデリア、いつかほしい。

  

色とりどりの帽子ピン、何とも素敵な色あいと錆びぐあいの車の玩具など。

  

年代もスタイルもばらばらだけど、なんかいい感じのミックスぐあい。

  

ひと休みしたカフェと、うちに連れて帰った馬の小物。

        *

夕べネットしたり日記を書いたりしていたら、寝たのが3時過ぎになってしまった。
ヴァンヴやクリニャンクールとは別に、週替わりで土日に開かれているブロカンテ(古道具市)。
この日はエッフェル塔の近くの8号線エコール・ミリテールという駅のそばのリュ・クレールへ。
寝坊して、10時半ころに出る。

リュ・クレールのブロカンテはすごくよかった。
店の数が多すぎなくて、ちょうどよい。雰囲気もいい。
部屋を居心地良くするのに、朝起きたときや帰ってきたときに元気が出たりほっとしたりできるような小物や、日本からあまり持ってこなかったアクセサリ類を少し買う。

トルコ石色の、手のひらサイズの瀬戸物の馬、1ユーロ。
<カバのウィリアム>みたいな陽気なブルーと、優しげで遠慮がちな首のうつ向け具合がいい。
ほかに、ターコイズの指輪、アンティークのポストカードなど。
そばの開いていたカフェでひと休み。

こちらで「アン・カフェ」といって出てくる、小さなかわいいカップに入ったものすごく濃いエスプレッソ。
これが飲み物のいちばんのスタンダードで、値段も手ごろ。
ただ、街でトイレを探すのはなかなか大変なので、びくびくしながらたまーに飲んでた。
けど、思いのほかそれほどトイレに行きたくならない。
なんか不思議。
あと、必ず砂糖がついてくる。
基本、コーヒーはブラックでしか飲まないので、いつも手をつけずにいた。
けど、あまりにどこでもついてくるのであるときためしに入れてみたら・・・なるほど!
そうか、これだけ濃いと、砂糖入れてちょうどいいんだ。
この味がここではデフォルトなんだ。
いまさら、コーヒーというものの概念が自分のなかで劇的に変わる。

そのあと、こんどは7号線、リケのリサイクルショップへ。
冬物の服を少し買い込む。
近くのケバブ屋さんで香ばしく焼き色のついたケバブサンドとフリットのセット。

モノを持つということについて。
こちらに来るにあたって、いちばん別れを惜しんだのは、たぶん、モノたちとだった。
それまでにひとつひとつ絞り込んで残してきた服たちや、部屋のあちこちに飾ってある小物たち。
日々の暮らしのなかで、私が私らしくあることを全力でサポートしてくれていた仲間たちだ。

相手が人なら、メールもできるし、スカイプもできる。
本なら同じものをこちらでも手に入れられる。
でも、モノたちとは・・・たとえできたとしても「どう、元気?」とかメールしてもしょうがない。
じっさい手元にあって、使えないと、意味がない。

荷物で持って来られたのは言うまでもなくほんの一部なので、いまの時点では、「あれも持ってくればよかったな」「あれがあれば便利なのに」って思うことがしょっちゅう。
でも、新しい場所で新しい生活を始めるにあたって、この手で持てる以上のものを持っていこうとするのもなんか違う気がした。
それはそれで置いておいて、こちらでもあらたにまたひとつひとつ、歩き回って時間とエネルギーをかけて集めていく。
それもまたこの土地に自分のベースを築くためのプロセスじゃないかって。



  

2015年01月19日

9月7日(日)その1 サン・ポールのブロカンテ


  

今日はサン・ポールのブロカンテへ。今週末はきのう行ったリュ・クレールとここと、ふたつやってる。

  

  

   

  

  


ポン・マリー駅から出てきたら、いきなりセーヌでちょっとびっくりした。
サン・ポール・ヴィラージュ、はじめて来た。
ほんとにすてきなところ。
高い建物にひっそりと囲まれた中庭のなかに、迷路みたいに色んなお店がぎゅっと集結している。
人もいっぱい来てるけど、多すぎはしなくて、ほどよい感じ。
みんな楽しそう。

ひとしきりうろうろ見て歩いたあと、お腹がすいて死にそうになり、一画にあるカフェへ。
さいきん、お腹がすいて死にそうになってばかりいる。
ものを見て歩くって、ものすごくパワーが要るのだ、きっと。
それらのものを作りあげたエネルギー、使ってきた人たちの歴史の積み重ねに、ひとつひとつ向き合うことだもの。
あとまぁ、よく歩くからだな。
つくばでは、基本ドアからドアへ、バイクか車で移動する生活だったので、あまり歩かない。
こっちに来たとたん、移動手段は地下鉄かバスのみになり、とにかく自分で歩かないとどこへも行けない。生活の様式が根本から違う。

この日入ったカフェは、テーブルや椅子がモオヴや紫の独特の色使いで目を引いた素敵なお店。
お店の人も親切に、黒板に書かれたメニューが分からずに辞書とにらめっこしてる私を気長に待っててくれて、こまやかに気遣いしてくれた。
フルーツケーキ、まだあたたかく、あんずと、ローストしたナッツが入って、心づくしの味わい。

この日の圧巻は、ぜひ行ってみたかったEW(ウドヴルヴェー)という小さなお店。
入った瞬間、息をのんだ。これはもう、私設の博物館だ。
器や小物やリネンなどのほか、ドールハウスの調度など。
お店はほんとに小さく、置いてあるものもみんなとても小さくて、どれもとてもこまやかなフォルム、こまかく繊細な絵柄や模様。
ひとつひとつ、店主の目にかなうものが丁寧に選ばれてここにあるのが分かる。
膨大な数あるそれらがひとつひとつ注意深く配置を考えられ、小さなお店のなかに小さなスペースを与えられて、心地よくつつましく肩寄せ合っている。
各々に小さな値札がつけられ、どれもひどく高価だ。
これ、ほんとは売りたくないのでは?
どれをとっても、ここから持ち出したら魂を失ってしまいそう。
店主の夢と美学がぎゅーっとつまった、小さいながらパリのエスプレッソみたいにものすごく濃密なひとつの王国。

我を忘れて見入っていると、昔通っていたイングリッシュパブのマスターに似た雰囲気の店主が話しかけてくれたので、やや興奮ぎみにいろいろ喋る。
いろいろ言い方が間違っているのは自分でも分かったが、とりあえず私の感激は伝わったことと思う。
気が引けて、写真を撮らせてくださいとは言えなかった。

(その2へ、つづく)




  

2015年01月24日

9月7日(日)その2 サン・ルイ周辺


  

セーヌを渡ってすぐサン・ルイやシテ島なので、再び足をのばす。

  

    

  

夕暮れのノートルダム、ただただ美しい。

  

ルイ・フィリップ橋を渡り、市庁舎の裏手へ抜ける道へ。




  

2015年01月24日

9月8日(月)


  

日本から持ってきたのや、こちらのブロカンテで見つけたのや、色々増えてきたアクセや小物たち。

       *

朝から、ナヴィゴをチャージするごたごたで少し心が疲れる。
授業はめっちゃ難しいし、みんなよく喋る。
これ、どう考えても今の自分のレベルじゃないような。

間違いを見つけて訂正しましょうとか、3つの中から正しいものを選びましょうとか、嫌い。
こっちまだビギナーなんだから、間違った文章や、正しくない選択肢なんかに触れさせないでほしいよ。
間違ってそっちを覚えちゃったらどうするの?
ひたすら、正しいよい文章だけに接せさせてほしい。
骨董を見分ける目を育てるのには、贋作やらまがいものを見せたりせず、ひたすら価値ある本物の骨董品にたくさん触れさせて、それで育てるんだっていう。それしかないって。
それと同じこと。

授業のあと、OFII(移民局)に送るパスポートのコピーと、保険会社に送る保険書類のコピーをとりに。
なんだか難しそうで先延ばししてたんだが、腰を上げて。
2軒行った両方ともとても親切に対応してくれて、問題もく完了。

連日出かけてばかりだったので、今日は家のことをいろいろやることにして、さっさと帰る。
天気がよいのにもったいない気もしたけど。。。
でも、平日の昼間にはそれなりのよさがある。
帰りに寄った服屋さんはすいていてゆっくり見て回れるし、スーパーもすいていて並ばずに買える!

近所のスーパーで玄米を発見。
これでこの町で生きていける!
ちなみに玄米はフランス語で「コンプレ」っていうらしい。

はじめて生の肉を買ってみた。ポーク。ふた切れで3ユーロ弱。
これにジャガイモ、トマト、マッシュルームをあわせて、もってきているキャンプ用のチタンコッヘルで料理。
まず油をひいてお肉を敷き、こんがり焼き色がつくまで火を通してから、そこに薄く切った野菜をいろいろ入れて、野菜自体の水分でくたっとなるまでゆっくり火にかける。そして適当に塩とバジルで味つけ。

<フランス滞在日記>のブログが面白くてひきつづき読みふける。
いろいろ勉強にもなる。



  

2015年01月24日

9月9日(火) マレ、ヴォージュ広場など


  

バスの窓から、ルーヴルとガラスのピラミッド。/<プラスティックス>のカラフルな店先。

  

  

  

  

バスチーユ近く、シュマ・ヴェール界隈。いろいろ絵になる。

  

  

ヴォージュ広場とその周辺。

  

  

  

・・・中庭を抜け、リヴォリ通りを渡って、サン・ポール駅へ。

       *

滞在許可申請の書類を出した日。
昨夜は、色々調べたり送るべき書類を揃えたりしていたらまた3時になってしまった。
でも、今日こそは送るぞ!と気合を入れて、いつもより20分早く出て近所の郵便局に行ってみる。
と、・・・まだ開いてない。・・・
諦めて、駅前のカフェでパン・オ・ショコラとエスプレッソの朝ごはん。
でも、時間に余裕があるとなんか気分いい♪
朝はもう晩秋のような冷たさで、空気がきりりと冷えて、霧の匂いがする。

お昼、また95番バスでルーヴルを抜け、セーヌを渡り、サンジェルマンの先の<プラスティックス>のとなりにあるカフェまで、キッシュロレーヌを食べにいく。
パリの街は、石のグレージュと青銅の少し緑がかった淡い水色、この2色がベーシックトーン。
アンティークの絵葉書の、あの独特な味のある水色、あれはこの青銅の色だ、とバスの窓から町並を眺めながら気づく。
彫像や、壁のレリーフや、街燈や、いたるところにあの水色が、リフレインのようにしずかに繰り返される。

でも、このコース、3回目にして疲れてきた。
平日のこの時間はちょっと人が多すぎ。ごちゃごちゃして疲れる。
晴れてると、街の景色も、光のコントラストがちょっときつすぎ。

その後、オペラ近くの別の郵便局へ。
さんざん探して、いろんな人に聞いて回って、疲れ果ててたどり着く。
書留で送らなくてはならなくて、それでまたひと手間。
マダムが親切な人でよかった。
書類一通送っただけでもう一日分のエネルギーを使い果たしてしまった。
ふうーっ。まぁ、でもとりあえず片づいてよかった。

ここのとこ、毎日のようにそんなことばかり。
さいしょがいちばん訳が分からないのに、いちばんめんどくさい色んな手続き、いちばんたいへん。
全くもう。。。

この日はそのあと、ヴォージュ広場に行ってみた。
広場へ至る路地、なんでもない一画の窓やバルコンの格子や玄関の上の彫刻など、実に味わいがあって美しい。
あと、よく色んな人の写真で見る、回廊からつながった秘密の庭園みたいのがあって、あれはわくわくするね。
適度に優雅で、適度に簡素で、石壁に蔦が絨毯のように這ってる。

今週末、ブーローニュのほうで花火大会があるらしい!
帰って、ご飯つくりながらネットでいろいろ調べる。



  

2015年01月24日

9月10日(水) サン・ルイなど


  

この日はSully Morland という駅から、いつもとは反対の端から歩いてみた。

  

  

  

DeNeuvilleのピスタッシュのアイス。

  

       *

授業のあと、昔つくったトラベラーズ・チェックを換えに行ってみる。
例によって昼間の雑踏のなか、あちこちとたらい回し。
知らないあいだにTCの扱いが終わってしまっていて、ほんとに迷惑。

いま、ユーロ140円台だけど、その感覚ではだめね。
ユーロ100円くらいの感覚で社会全体が動いていて、ちょっと高いなと思うと、何も買えない。
物価はほんとに高い。とくにパリは高い。
ぜったい買うしかない定期も、信じられないくらい高いし・・・
来たばかりでほとんど何もないから色々買うし、食品は訳がわからないからとにかく買ってみるしかないし、で、相応の失敗もするし。
悪条件のオンパレード。

この日はそのあと、サン・ルイ島へ散歩に。
セーヌの手前で降りてぶらぶら橋を渡っていくと、日に照りつけられて眩しい。

DeNeuvilleのピスタッシュのアイス。
本気でピスタッシュからつくった、実直で濃密な茶色。
マッシヴで、そうすぐには溶けなくて。こういう根性あるアイスが好き。
ピスタチオのこゆいオイリーな感じそのまま。

このところ物事がいちどにひとつずつ、のろのろとしか進んでいかない。
私がのろいせいもあるけど、劣悪なネット環境のせいも。
部屋でネットが使えず、いちいち共有スペースまでPCを持っていく。
そばで大はしゃぎでピンポンやってたりするなかで、滞在許可の書類とかを調べるしかない。
勘弁してくれ~



  

2015年01月24日

9月11日(木)その1 パサージュ・ジョフロワ




今日はグラン・ブールヴァールという駅で降りて、パサージュ・ジョフロワというところ。
どこを切り取っても美しく、写真を絞り込むのがたいへん。





















この日は事務手続き関係は休みにして、はじめてパサージュに行ってみた。
パリのパサージュはとても古いものらしい。市内にまだいくつも残っている。

この感じ、前に知ってたどこかに似てる。
そうそう、昔の中野のアーケードや路地裏みたい・・・

スズキコージの絵本に出てきそうな独特の雰囲気のグレヴィン博物館。
ドールハウス専門店、何ともいえないいい色合いのインテリアやテーブルウェアのお店。。。
美しいお菓子やケーキのショウウィンドウ、本屋さん、ギャラリー、絵ハガキ屋さん、服屋さん。

なかに入ってるカフェのひとつでひと休み。
サクランボとケシの実のタルト・・・
ふつうケシの実が、上にぱらぱらっと散らしてあるんだと思ったら。
サクランボの下にケシのコンフィがべったりと分厚く敷きつめられていて・・・かなりびっくり。

まだまだメニューなどよく読めないし、予想と違った味に戸惑うこともしょっちゅう。それでも・・・
パリじゅうのカフェにぜんぶ入ってみたい。



  

2015年01月24日

9月11日(木)その2 パサージュ・パノラマ












通りをはさんで向かいにまた別のパサージュ、パサージュ・パノラマ。
凝った装飾の老舗や、赤で統一した内装のレストラン、スタイリッシュなディスプレイのウィンドウ。
いろいろぎゅっと詰まった宝石箱のよう。




  

2015年01月24日

9月12日(金)その1 モンソー公園など


  

最初の写真はパレ・ロワイヤルの地下鉄入口。
以下、モンソー公園。写真は綺麗に撮れていると思うけど・・・
実際は暑くて、日差しがきつくて、かなり参った。。。

  

  

  

  

この日はほんとによく働いた!
はじめての場所、5か所くらい。

きのう、腰を上げてアロカ申請について調べ、ショッキングな事実が。
ほんとに迷惑。いいかげんにしてほしい。

朝、授業前に駆け足で銀行をふたつ回り、各々アポイントをとる。
今日は午後に学校のsortie があるので、お昼は隣のデリで。
パルメザンとクルジェットのタルト。

午後、学校の企画でモンソー公園へ。
日差しがきつくて暑かった。暑いの、ほんとダメ。・・・

3時半くらいに引き上げ、ブルスの郵便局へ。
TCを替えてくれるって、オペラの郵便局で教えてもらった。
けど、行って聞いたら替えないって。・・・よくある話。

そのあと、そばの両替所で円を少し替えてもらう。
そこを探している途中で、偶然ギャラリー・ヴィヴィエンヌを発見。

そのあと、こんどはルーヴルの中央郵便局へ。
LPに、いちばんいいレートってあった。
ところが、じっさい聞いたらTCも円も替えないって。・・・意味がない。

さらにそのあと、最後の力を振り絞り、保険の会社をもういちど訪ねて、手続きを完了してもらう。
こないだのお兄さんが仏語で心づくしの対応をしてくれたが・・・
窓のすぐ外でガガガガガッ~!!!! とものすごい勢いで舗装工事をやっていて、やり取りは困難を極め。
疲れすぎて変なテンションになっていて、我慢できず吹き出してしまった。




  

2015年01月24日

9月12日(金)その2 ギャラリー・ヴィヴィエンヌ


 





ブルスの近くのパサージュ、ギャラリー・ヴィヴィエンヌ。
この日はあまり人がいなかった。
静かで瀟洒で上品な感じ。
クリスマスの時期にはデコレーションが素敵だったので、順を追ってまたほちほど。



夕暮れのオペラと、しっぽを跳ね上げたネコの置物が楽しいウィンドウ。




  

2015年01月24日

9月13日(土) サン・クルーの花火




11時くらいまでゆっくり寝る。至福・・・。
こっち来てから、目覚ましかけずに寝たのはじめてかも。

駅の反対側の大きなスーパーへ、はじめて行ってみる。
駅前よりだんぜん品揃えが豊富なうえ、全体的に割安な感じ。
これで週末、駅まで行かなくても生きていける。ありがたい。

この日はサン・クルーの花火。
9時-11時という時間帯。遅っ・・・。
で、7時半くらいに出て、行きに駅の人に、終電の時間を確認してから行った。

9番線のさいごの駅で降りて、人の流れについていく。
川にかかった橋を渡り、青くライトアップされた城館の前を通って木立のあいだの道をえんえんと。
会場についたら人でいっぱい。私の読んだ記事では2万人とあった。

見てると、日本の花火大会の花火とはけっこうスタイルが違う。
遠くからでも見える高さのだけでなく、人の丈の高さくらいのところでシュルシュル回るのや、小さなナイアガラっぽいのから、あらゆる高さの組み合わせ。
音楽だけでなく、花火と組み合わせて色んな色のレーザー光線もたくさん使ってる。
曲のリフレインが半音階上がるごとに、それに合わせて花火もどんどん高く上がっていく、そういう演出もいい。

日本の色とりどりのスターマイン+5尺、6尺のもあって、やっぱり綺麗だった。
線香花火のように繊細な金色の、きらきらしながらゆっくり消えていく。
空いっぱい、金色の花束をぶちまけたように次々打ち上がる。

クライマックスが近づくにつれ、どんどん圧巻に。
こんなに美しいものを見たら、おかしくなってしまうのではないかしら。
それはもう恐ろしいほど、もう神の領域だ。
プロメテウスが神々から盗んだのはこの火だったのだ。

さいごは交響楽の締めくくりのよう。
日本の花火大会のさいごが

これでもかー!!!

くらいの感じだとしたら、今日のは、

これでもかこれでもかこれでもかこれでもかこれでもかこれでもかああああああガガガガガガガー!!!!!!!!

っていう感じ。
・・・耳が壊れるかと思った。正直、ちょっと疲れた。。。

でも、花火を見終えたあとは、その場にいた全然見知らぬ人たちのあいだになにかふわっとした一体感が生まれるね。
同じ美しいものを見て心打たれた感で。

みんなについていったら、トラムのプラットフォームに出た。
ふと掲示された路線図をよく見てみたら、うちの近くまで行っている。
夜だし、はじめてのところだし、と思ったが、どう考えてもこっちの方がよさそうなので、思い切って乗ってしまう。

人でいっぱいでぎちぎちだったけど、とてもよかった。
とにかく、外の景色が見えるのがよい。
乗ってた誰かの誕生日だったらしく、ふいにハッピー・バースデーが始まり、すぐに乗ってる人たち全員の大合唱になった。
ぎゅうぎゅうに人が乗ってるから、すごいパワフルな歌声に。

駅を歩きざま、窓口のほうをふと見ると、行きに聞いた駅員さんがまだいた。
向こうも私に気がついて、「全然間に合ったね!!」って声をかけてきてくれた。

あぁ、すばらしかった!!
なんだか狩りに行ってすばらしい獲物をとれたみたいな、ねずみを捕まえたネコのような、うれしい気分いっぱい。
そう、私にとってパリ探検は狩猟なんだと思う。
あらゆるところへ出かけて行っては、イマージュや経験という獲物をつかまえて帰ってくる。
同時に、すべてはそもそもそれらがそこにあってこそなのだから、それは同時にギフトでもあるのだ。